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シミュレーション論 Ⅱ 第13回 カオスとフラクタル. 前回のレポート 解答例 図の S1 からスタートし、「上」 → 「下」 → 「左」 → 「右」の順に行動が選択された場合、各状態の Q 値がど うなっているか計算せよ。ただし Q 値の初期値はすべて 1とする。

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1 シミュレーション論 Ⅱ 第13回 カオスとフラクタル

2 前回のレポート 解答例 図の S1 からスタートし、「上」 → 「下」 → 「左」 → 「右」の順に行動が選択された場合、各状態の Q 値がど うなっているか計算せよ。ただし Q 値の初期値はすべて 1とする。

3 解答例(1) 各状態での Q 値の初期値を1とする S1 からスタートし、行動「上」が選ばれたとすると → 壁に当たるため位置は S 1のまま、報酬は-1 → よって、 Q 値は

4 解答例(2) 次に、 S1 で行動「下」が選ばれたとすると → 状態は S 3へ移動、報酬は 0 → よって、 Q 値は

5 解答例(3) 次に、 S 3で行動「左」が選ばれたとすると → 壁に当たるので状態は S 3のまま、報酬は -1 → よって、 Q 値は

6 解答例(4) 次に、 S 3で行動「右」が選ばれたとすると → 状態は S 4(ゴール)へ移動、報酬は 1 → よって、 Q 値は 最終的な Q 値は左図のようになる

7 カオス 1960 年代、ローレンツにより発見 対流問題に関する 3 変数の微分方程式があるパラメー タ領域において不規則な挙動をしめす リーとヨーク 「カオス」と命名 3 周期の周期点があればカオスが存在する リーとヨークの定理

8 カオスの定義 カオスの厳密な定義は研究者によって異なる – 時間の経過とともに変化する決定論的なシステムにおいて、 初期値に敏感に反応する非周期振動 (伊藤俊秀、草薙信照「コンピュータシミュレーション」 オーム社 より引用) カオスの必要条件 – 非周期である – 何らかのリターンマップによって記述できる – リャプノフ指数が正である

9 ロジスティック曲線 ロジスティック曲線:人口増加や製品の普及率など の記述に使用される曲線で、以下のような関数(ロ ジスティック関数で表される) ロジスティック曲線の例

10 ロジスティック曲線のカオス性 ロジスティック関数を差分方程式であらわすと以下 のようになる このとき a の値によって x n の値が大きく変化する

11 ロジスティック曲線のカオス性(2) a の値によって x n が以下のように変化することがわ かっている –0 ≦ a ≦ 1 ・・・ 0 に収束 –1 < a ≦ 2 ・・・ 1 ー 1/ a に収束 –2 ≦ a < 3 ・・・ 振動しながら 1 ー 1/ a に収束 –3 ≦ a ≦ 3.569… ・・・ 2 k 個の周期点で振動 –3.569… ≦ a < 4 ・・・ カオス性を示し、非周期で 振動

12 ロジスティック曲線を描いてみよう 以下のような枠を作成する(注: n の列は 50 まで作 成) ノート PC のない人は別課題1をやってください B3 セルに以下のように記述し、下へコピー ( B3 セル) = C$2 * B2 * (1 - B2) C 2セルに以下のように記述(循環参照エラー が出たらキャンセルを押す) ( C 2セル) = IF(C2+0.1<4,C2+0.1,4)

13 グラフを描く n, Xn の列を選択し、「散布図」でグラフを 描く

14 循環参照を許可する 循環参照を許可し、シミュレーションを実行可能にする 「ツール」 → 「オプション」 → 「計算方法」タブで計算方法を 「手動」、「反復計算を許可」にチェックし、最大反復回数を 「1」に できたらF9キーを押してシミュレーションを実行してみよう

15 様々なロジスティック曲線の挙動

16 初期値とカオス カオスの特徴のひとつに「初期値に敏感に反応する」 というものがある 先ほどの例は全て初期値( x 0 ) = 0.01 の場合であるが、 わずかに変えるだけで挙動が大きく異なる

17 (参考)リターンマップ リターンマップを用いるとロジスティック関数の挙動 の違いが分かりやすい a = 4, x 0 = 0.01 a = 4, x 0 = 0.02

18 (参考)リャプノフ指数 リャプノフ指数:初期値が変化したときにその後の挙 動がいかに変化するかを示す指数 カオスであるかどうかを判断する指標のひとつとされ る この数値が正であることがカオスである条件のひとつ とされている

19 フラクタル フラクタルの厳密な定義は非常に難しいが、直感的に は「図形の部分と全体が自己相似」になっているもの などが挙げられる 例)海岸線の形状、木の枝、血管の形状など

20 フラクタル研究の歴史 始まりは、イギリスの気象学者ルイス・フライ・リ チャードソンの国境線に関する検討である。国境を接 するスペインとポルトガルは、国境線の長さとしてそ れぞれ 987km と 1214km と別の値を主張していた。リ チャードソンは、国境線の長さは用いる地図の縮尺に よって変化し、縮尺と国境線の長さがそれぞれ対数を 取ると直線状に相関することを発見した。この様な特 徴をフラクタルと名付けて一般化したのがマンデルブ ローである。 マンデルブローによるフラクタルの定義:「ハウスド ルフ次元が位相次元を厳密に上回るような集合」 (以上 Wikipedia より引用)

21 フラクタル図形 自然界に存在するもののほかに、人工的なフラクタル 図形が数多く考案されている セルオートマトンの練習問題であらわれたシェルピン スキー・ガスケットも代表的なフラクタル図形である

22 コッホ曲線 コッホ曲線:代表的なフラクタル図形 直線を3等分して中央に正三角形の2辺を描く → この操作を繰り返すと、全体と部分が相似になる図形 が 描かれる

23 フラクタルの利用:シダの葉の描 画 シダの葉もフラクタル図形の特徴を満たしている Excel を用いてシダの葉(に似た模様)を描画してみよ う ノート PC のない人は別課題2、3をやってください

24 シダの葉の描画(1) 以下の 4 組の式を、右側に示す確率で適用してやるとシダの葉に似 た図形が描ける ・・・ 73 % ・・・ 13 % ・・・ 1 %

25 シダの葉の描画(2) 以下のような枠を描き、 A 3セルに = RAND() と記入する Xn 、 Yn の初期値は 1 とする 乱数の値によって分類し、先ほどの4組の式を適用する 0 ~ 0.73 、 0.73 ~ 0.86 、 0.86 ~ 0.99 、 0.99 ~ 1 の4つに分類

26 シダの葉の描画(3) B 3セル、 C 3セルに以下のように記入する ( B 3セル) =IF(A3<0.73,0.856*B2+0.0414*C2+0.07, IF(A3<0.86,0.244*B2-0.385*C2+0.393, IF(A3<0.99,-0.144*B2+0.39*C2+0.527, 0.486))) ( C 3セル) =IF(A3<0.73,-0.0205*B2+0.858*C2+0.147, IF(A3<0.86,0.176*B2+0.224*C2-0.102, IF(A3<0.99,0.181*B2+0.259*C2-0.014, 0.355*B2+0.216*C2+0.05)))

27 シダの葉の描画(4) 記入できたら下へ 10000 行ほどコピーし、 B 、 C 列を選択して「散 布図」でグラフを描く

28 シダの葉の描画(5) うまくいったら背景色や点の色などを変更してみよう

29 さまざまなフラクタル図形

30 フラクタルの応用 CGや図形の描画 – 山岳や海岸線の描画 – CGによる芸術作品 破壊の進展や強度の測定 – 岩石の強度診断 ・・・岩石に圧力がかかった際のクラック(ひび割れ)の進展を フラクタル次元を用いて計測し、破壊の様子と強度を測定する フラクタル次元:フラクタル図形の複雑さを示す指標 いくつかの計算法が提案されている 例)相似次元、ディバイダ、ボックス カウント法など

31 第13回のレポート オリジナルのフラクタル図形を考えて描画せよ コッホ曲線やシェルピンスキー・ガスケットなどを参 考にするとよい 自分で考えたものであれば既に提案されているもので あったとしても問題ない


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