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水質汚濁と健康  水や土も,私たちの生存にとってなくてはならないものです。水や土が有害物質に汚染されると,それが飲みものや食べものを経由して私たちの体に入り,健康に悪い影響を及ぼすことがあります。  水や土をめぐって,健康にかかわるどのような問題があるのでしょうか。 教科書P.90.

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1 水質汚濁と健康  水や土も,私たちの生存にとってなくてはならないものです。水や土が有害物質に汚染されると,それが飲みものや食べものを経由して私たちの体に入り,健康に悪い影響を及ぼすことがあります。  水や土をめぐって,健康にかかわるどのような問題があるのでしょうか。 教科書P.90

2 水俣病(発生した地名をとって命名) 水俣市で発生したもの水俣病(熊本水俣病) 新潟で発生したものを新潟水俣病(第二水俣病)
原因→1932年以降、新日本窒素肥料(現在のチッソ)の工場で生産していたアセトアルデヒドの副産物メチル水銀を含んだ汚染工業排水が海に流れ出たことによる。 症状等→メチル水銀が魚介に蓄積され、それを食べた住民に視野狭窄や手足のまひなどの中毒症状があらわれた。  水俣病は,1956年ごろから発生しました。水俣湾にそそぐ川岸にアセトアルデヒドを製造している工場があり,その製造工程で生じたメチル水銀が排水として川に流され,それが水俣湾に流れ込んで,湾内の藻や小魚,貝類へメチル水銀が取り込まれて行きました。そしてそれを食べる魚,またそれを食べる人間といったように,「食う食われる」の関係のなかで生物濃縮が起こったのです。  結果,水俣湾の魚介類をよく食べていた周辺住民にメチル水銀中毒の症状があらわれ,亡くなる人も出ました。  メチル水銀の中毒の特徴は,視野の狭まり,手足の麻痺などです。また,胎盤を通じて胎児にメチル水銀が移行し,生まれた子どもに深刻な影響を与えました。  同様の公害が,新潟県阿賀野川流域でも起こりました。こちらも,阿賀野川に流されたメチル水銀が原因でした。新潟で起こった水俣病のことを「新潟水俣病」あるいは「第二水俣病」といいます。

3 適切な処理なく海・河川に流される 水俣病などの健康被害 法的制度(水質汚濁防止法:1970)による 排水規制の強化
足尾銅山鉱毒事件(栃木県) :田中正造 産業排水による水質汚濁 過去 鉱山・工場からの産業排水 水銀(Hg)・カドミウム(Cd)・銅(Cu)・亜鉛(Zn)  PCB(ポリ塩化ビフェニル)・シアン(CNイオン) など 鉱山・工場からの産業排水 水銀(  )・カドミウム(  )・銅(  )・亜鉛(  )  PCB(ポリ塩化ビフェニル)・シアン(  イオン) など 適切な処理なく海・河川に流される  私たちの家庭では,毎日の生活のなかで,炊事や洗濯,掃除,入浴,便所の水洗などに大量の水を使っています。家庭以外の施設でも,大量の水を使用しています。  利用したあとの汚れた水が,適切に処理されないまま河川や海に流されれば,当然その水域を汚すことになります。  かつて,水質汚濁の主な原因は,産業排水でした。鉱山や工場などの精錬や製造の工程で生じたメチル水銀,PCB,シアンなどの重金属や化学物質を含む水が,適切に処理されることなく河川や海に垂れ流され,その汚染が原因で健康被害が生じたことがありました。その一例が水俣病です。  同時期に各地で公害が問題になりました。そのため公害対策基本法のほか,1970年に水質汚濁防止法が制定され,法的に規制されるようになりました。また,排水処理施設の整備などのさまざまな対策も進められました。 水俣病などの健康被害 法的制度(水質汚濁防止法:1970)による 排水規制の強化

4 生活排水による水質汚濁 生活排水・有害物質の 不適切な処理や事故 など
現在 生活排水による水質汚濁 生活排水・有害物質の 不適切な処理や事故 など トリクロロエチレンによる地下水の汚染 東北大震災による 原発事故  私たちの家庭では,毎日の生活のなかで,炊事や洗濯,掃除,入浴,便所の水洗などに大量の水を使っています。家庭以外の施設でも,大量の水を使用しています。  利用したあとの汚れた水が,適切に処理されないまま河川や海に流されれば,当然その水域を汚すことになります。  かつて,水質汚濁の主な原因は,産業排水でした。鉱山や工場などの精錬や製造の工程で生じたメチル水銀,PCB,シアンなどの重金属や化学物質を含む水が,適切に処理されることなく河川や海に垂れ流され,その汚染が原因で健康被害が生じたことがありました。その一例が水俣病です。  同時期に各地で公害が問題になりました。そのため公害対策基本法のほか,1970年に水質汚濁防止法が制定され,法的に規制されるようになりました。また,排水処理施設の整備などのさまざまな対策も進められました。 ICチップなどの脱脂洗浄 (ハイテク汚染) 肝機能障害 腎機能障害

5 トリハロメタン:水源水と塩素が反応 河川・湖沼・内海 家 庭 有機物を含む台所・便所の排水 富栄養化(異常繁殖) アオコ 淡水(湖など)
家  庭 有機物を含む台所・便所の排水 富栄養化(異常繁殖) プランクトン・藻類  こんにちでは,社会的対策が進んだこともあり,かつての水俣病のように大きな健康被害がもたらされる激しい水質汚濁はみられなくなりました。  こんにち,水質汚濁の大きな原因となっているのは,私たちの日常生活にともなって生じる家庭の生活排水です。  家庭の生活排水とは,調味料・油・調理くず・残飯などを含んだ台所排水,洗剤や石鹸を含んだ洗濯や風呂の排水,また,し尿などのことで,有機物が多く含まれています。  人口が急激に増加したり,排水量が増加した結果,自浄作用の限界を超える量の生活排水が,河川や湖沼,内海に垂れ流されることになりました。それらの場所では有機物が増えた結果,その分解産物であるリンや窒素などの栄養塩類が増え,これを栄養物とするプランクトンが増えました。このことを富栄養化といいます。富栄養化すると,湖などの淡水ではアオコ,海では赤潮が発生し,それが原因で魚類が大量に死んでしまうこともあります。 アオコ 淡水(湖など) 赤潮・青潮 海水 プランクトン 貧酸素水塊

6 生物濃縮:食物連鎖の過程で汚染物質が濃縮
目に見えないだけに気付いた時には 手遅れになることが多く、健康被害が重篤。 工場(0.002ppm 1倍) 川・海(0.4~3.4ppm       200~1700倍) 魚介類(20ppm約1万倍) 人間(300ppm 15万倍)

7 土壌汚染と健康  水や土も,私たちの生存にとってなくてはならないものです。水や土が有害物質に汚染されると,それが飲みものや食べものを経由して私たちの体に入り,健康に悪い影響を及ぼすことがあります。  水や土をめぐって,健康にかかわるどのような問題があるのでしょうか。 教科書P.91

8 自浄作用 : 有機物(生物の死骸など)を分解
土壌とは:地表から数十cmの地層 土壌粒子(固層) 土壌溶液(液層) 土壌空気(気層)  → 適度な酸素と空気     微生物の住み処  水俣病は,1956年ごろから発生しました。水俣湾にそそぐ川岸にアセトアルデヒドを製造している工場があり,その製造工程で生じたメチル水銀が排水として川に流され,それが水俣湾に流れ込んで,湾内の藻や小魚,貝類へメチル水銀が取り込まれて行きました。そしてそれを食べる魚,またそれを食べる人間といったように,「食う食われる」の関係のなかで生物濃縮が起こったのです。  結果,水俣湾の魚介類をよく食べていた周辺住民にメチル水銀中毒の症状があらわれ,亡くなる人も出ました。  メチル水銀の中毒の特徴は,視野の狭まり,手足の麻痺などです。また,胎盤を通じて胎児にメチル水銀が移行し,生まれた子どもに深刻な影響を与えました。  同様の公害が,新潟県阿賀野川流域でも起こりました。こちらも,阿賀野川に流されたメチル水銀が原因でした。新潟で起こった水俣病のことを「新潟水俣病」あるいは「第二水俣病」といいます。 自浄作用 : 有機物(生物の死骸など)を分解

9 水銀(Hg)・カドミウム(Cd)・銅(Cu)・亜鉛(Zn) 生活排水・有害物質の不適切な処理や事故 など
産業排水による土壌汚染 過去 鉱山・精錬所からの産業排水 水銀(Hg)・カドミウム(Cd)・銅(Cu)・亜鉛(Zn)                     ヒ素(As)などの重金属     水俣病 阿賀野川 (新潟) イタイイタイ病 神岡鉱山 神通川 (富山) 土呂久鉱山 (宮崎) 笹ヶ谷鉱山 (島根)  私たちの家庭では,毎日の生活のなかで,炊事や洗濯,掃除,入浴,便所の水洗などに大量の水を使っています。家庭以外の施設でも,大量の水を使用しています。  利用したあとの汚れた水が,適切に処理されないまま河川や海に流されれば,当然その水域を汚すことになります。  かつて,水質汚濁の主な原因は,産業排水でした。鉱山や工場などの精錬や製造の工程で生じたメチル水銀,PCB,シアンなどの重金属や化学物質を含む水が,適切に処理されることなく河川や海に垂れ流され,その汚染が原因で健康被害が生じたことがありました。その一例が水俣病です。  同時期に各地で公害が問題になりました。そのため公害対策基本法のほか,1970年に水質汚濁防止法が制定され,法的に規制されるようになりました。また,排水処理施設の整備などのさまざまな対策も進められました。 現在 安中製錬所 (群馬) 生活排水・有害物質の不適切な処理や事故 など 土壌に染み込む → 自浄作用では分解されず → 長期間地中に残留

10 工場跡地でのヒ素・六価クロムなどの有害物質
直接汚染 土壌汚染 産業廃棄物の不法投棄 大気や水経由での 工場等からの 排出有害物質 間接汚染 工場跡地でのヒ素・六価クロムなどの有害物質 農作物が有害物質を取り込む 飼料 (えさ) 食料とする人への健康被害  水俣病は,1956年ごろから発生しました。水俣湾にそそぐ川岸にアセトアルデヒドを製造している工場があり,その製造工程で生じたメチル水銀が排水として川に流され,それが水俣湾に流れ込んで,湾内の藻や小魚,貝類へメチル水銀が取り込まれて行きました。そしてそれを食べる魚,またそれを食べる人間といったように,「食う食われる」の関係のなかで生物濃縮が起こったのです。  結果,水俣湾の魚介類をよく食べていた周辺住民にメチル水銀中毒の症状があらわれ,亡くなる人も出ました。  メチル水銀の中毒の特徴は,視野の狭まり,手足の麻痺などです。また,胎盤を通じて胎児にメチル水銀が移行し,生まれた子どもに深刻な影響を与えました。  同様の公害が,新潟県阿賀野川流域でも起こりました。こちらも,阿賀野川に流されたメチル水銀が原因でした。新潟で起こった水俣病のことを「新潟水俣病」あるいは「第二水俣病」といいます。 汚染物質 → 農作物 → 家畜 → 人間 カドミウム汚染米 → 腎臓障害,骨軟化症(イタイイタイ病) ダイオキシン → 発がん性,生殖機能障害 10

11 イタイイタイ病(患者が「いたい、いたい」と苦しんだことから)
骨がもろくなり、咳をするだけで肋骨骨折 脈をとるためにもった手首が骨折  原因:神通川上流の金属鉱山から流失したCdが、下流の水田の土壌に蓄積 → 米 → 人。   腎臓に蓄積 → 障害 → 尿とともにCaを放出 → 骨が軟化 → 骨折   水俣病は,1956年ごろから発生しました。水俣湾にそそぐ川岸にアセトアルデヒドを製造している工場があり,その製造工程で生じたメチル水銀が排水として川に流され,それが水俣湾に流れ込んで,湾内の藻や小魚,貝類へメチル水銀が取り込まれて行きました。そしてそれを食べる魚,またそれを食べる人間といったように,「食う食われる」の関係のなかで生物濃縮が起こったのです。  結果,水俣湾の魚介類をよく食べていた周辺住民にメチル水銀中毒の症状があらわれ,亡くなる人も出ました。  メチル水銀の中毒の特徴は,視野の狭まり,手足の麻痺などです。また,胎盤を通じて胎児にメチル水銀が移行し,生まれた子どもに深刻な影響を与えました。  同様の公害が,新潟県阿賀野川流域でも起こりました。こちらも,阿賀野川に流されたメチル水銀が原因でした。新潟で起こった水俣病のことを「新潟水俣病」あるいは「第二水俣病」といいます。 生物濃縮:149万倍 土壌汚染対策法(2002) 11

12 全てが相関し合い、 広範囲・長期(次世代)に影響
ダイオキシン 炭素や塩素などが熱せられる 過程での副産物 ダイオキシンの例 ごみの焼却施設 ごみの最終処分場 水質汚濁 排煙による大気汚染 土壌汚染 大気  水俣病は,1956年ごろから発生しました。水俣湾にそそぐ川岸にアセトアルデヒドを製造している工場があり,その製造工程で生じたメチル水銀が排水として川に流され,それが水俣湾に流れ込んで,湾内の藻や小魚,貝類へメチル水銀が取り込まれて行きました。そしてそれを食べる魚,またそれを食べる人間といったように,「食う食われる」の関係のなかで生物濃縮が起こったのです。  結果,水俣湾の魚介類をよく食べていた周辺住民にメチル水銀中毒の症状があらわれ,亡くなる人も出ました。  メチル水銀の中毒の特徴は,視野の狭まり,手足の麻痺などです。また,胎盤を通じて胎児にメチル水銀が移行し,生まれた子どもに深刻な影響を与えました。  同様の公害が,新潟県阿賀野川流域でも起こりました。こちらも,阿賀野川に流されたメチル水銀が原因でした。新潟で起こった水俣病のことを「新潟水俣病」あるいは「第二水俣病」といいます。 全てが相関し合い、   広範囲・長期(次世代)に影響 汚染物質 土壌 12

13 内分泌かく乱物質(環境ホルモン) 生体の複雑な機能調節のために重要な役割を果たしている内分泌(系)の働きに影響を与え、生体に障害や有害な影響を引き起こす物質。 → 生殖器異常,知能低下,学力障害,     注意力欠如,ストレスへの過剰反応,  拒食症, 強迫神経症,うつ, アレルギー etc.  水俣病は,1956年ごろから発生しました。水俣湾にそそぐ川岸にアセトアルデヒドを製造している工場があり,その製造工程で生じたメチル水銀が排水として川に流され,それが水俣湾に流れ込んで,湾内の藻や小魚,貝類へメチル水銀が取り込まれて行きました。そしてそれを食べる魚,またそれを食べる人間といったように,「食う食われる」の関係のなかで生物濃縮が起こったのです。  結果,水俣湾の魚介類をよく食べていた周辺住民にメチル水銀中毒の症状があらわれ,亡くなる人も出ました。  メチル水銀の中毒の特徴は,視野の狭まり,手足の麻痺などです。また,胎盤を通じて胎児にメチル水銀が移行し,生まれた子どもに深刻な影響を与えました。  同様の公害が,新潟県阿賀野川流域でも起こりました。こちらも,阿賀野川に流されたメチル水銀が原因でした。新潟で起こった水俣病のことを「新潟水俣病」あるいは「第二水俣病」といいます。 → ビタミン・ミネラルの摂取により            解毒・排出 13

14 放射性物質:ホットスポットに注意 排水溝や排水口,樋(とい)など
自然界に普通に存在している物質もあるが、セシウム137(半減期:30年)のように原発事故等で大量にまき散らされたものが問題。大量に被爆すると、細胞を癌化させるなど、正常な機能を失わせる。  水俣病は,1956年ごろから発生しました。水俣湾にそそぐ川岸にアセトアルデヒドを製造している工場があり,その製造工程で生じたメチル水銀が排水として川に流され,それが水俣湾に流れ込んで,湾内の藻や小魚,貝類へメチル水銀が取り込まれて行きました。そしてそれを食べる魚,またそれを食べる人間といったように,「食う食われる」の関係のなかで生物濃縮が起こったのです。  結果,水俣湾の魚介類をよく食べていた周辺住民にメチル水銀中毒の症状があらわれ,亡くなる人も出ました。  メチル水銀の中毒の特徴は,視野の狭まり,手足の麻痺などです。また,胎盤を通じて胎児にメチル水銀が移行し,生まれた子どもに深刻な影響を与えました。  同様の公害が,新潟県阿賀野川流域でも起こりました。こちらも,阿賀野川に流されたメチル水銀が原因でした。新潟で起こった水俣病のことを「新潟水俣病」あるいは「第二水俣病」といいます。 14


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