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ラオス・ビエンチャン平野における稲作の環境対応事例

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Presentation on theme: "ラオス・ビエンチャン平野における稲作の環境対応事例"— Presentation transcript:

1 ラオス・ビエンチャン平野における稲作の環境対応事例
足達慶尚(岐阜大学大学院農学研究科) 宮川修一(岐阜大学応用生物科学部) Sengdeaune Sivilay(ラオス国立農林業研究所)

2 背景と目的 人口増加に伴い、米の増産が求められている 1986年の経済改革以降、農村の社会経済は大きく変化している
伝統的稲作がどのような変容を遂げているのかを明らかにする 特に天水田における品種選択 ヴィエンチャン特別市,サイタニー郡の2カ村を対象に調査を行った(2004年)

3 サイタニー郡各村の水稲品種作付率 (2004) 全村平均作付率 中生品種 晩生品種 早生品種

4 D.K.村 多数の川と池 開村後約250年 人口1,319人 水田面積は全体の67% 森林面積は全体の30%

5 水稲の栽培史 2004年の全水田面積534ha 水田面積は継続的に拡大 作付品種の変化 1968年以降浮稲の栽培 1981年以降乾季作の開始
晩生品種から早生品種へ 1968年以降浮稲の栽培 1978年~80年作付面積180ha 2004年作付面積5ha 1981年以降乾季作の開始 1996年 68ha 2004年~2005年 7ha 水稲品種作付率(2004)

6 水稲作付け品種の変化 1970年代以前は晩生品種の作付け面積が45-50% 1980年代に林地の開発、水田面積の拡大
人口増加による米需要の拡大 建材としての材木の切り出し 水田を持たない人の収入源としての木材の販売 高位部の新田用の早稲品種採用 旧来の水田での雨期終了後の水分不足 生育期間の長い品種から短い品種へと代えざるをえなくなった 現在80%を早生品種が占める

7 浮稲栽培の変化 浮稲作付け以前の土地 1968年に東北タイより導入 最大作付け面積180ha (1978-80) 問題
沼や雨季になると水に浸かる土地 1968年に東北タイより導入 最大作付け面積180ha ( ) 問題 洪水と干ばつが頻繁におこる 翌年に種子が残せない 米質が硬く好まれない 1985年頃から作付面積の減少, 元の状態にもどる 現在一部の農家が主に商品米用に作るのみ

8 乾季作栽培の変化 第一期目; 1981年~83年 第二期目; 1985年~現在 1996年に最大面積68ha
川に堰を作って導水し栽培 第二期目; 1985年~現在 大型ポンプを共同使用 1996年に最大面積68ha 現在では個人がガソリンポンプ使用 問題 大型ポンプの運営不振 ガソリン代の高騰(20,000kip/日, 2004年11月個人用ポンプ使用) 病害虫による被害大 2004年-5年は作付け面積7ha

9 P.P.村 やや丘陵地 1982年開村(最初に移り住んだ人は東北タイ出身) 人口260人 水田面積が全体の59% 森林面積は全体の23%

10 作付品種の配置 水田の位置に合わせて異なった品種を作付 田植え、刈り取り時の人手不足を回避 品種の分散により災害時の無収穫を回避
水稲品種作付率 早生品種(刈り取り後) 水田の位置に合わせて異なった品種を作付 早生品種は高位田 中生品種は中位田 晩生品種は低位田 直播の晩生品種と浮稲は最低位田 田植え、刈り取り時の人手不足を回避 品種の分散により災害時の無収穫を回避 晩生品種 浮稲(直播) 晩生品種(直播)

11 浮稲栽培とその変化 かつては雨季になると深水化する土地(2.5~3m) 1993年より栽培開始
1999年から売値がよくなりその後、栽培面積を拡大 2004年は作付面積2.5ha 除草、施肥はしない 収穫量3.5t/ha(2004年) 収穫時期は晩生品種の後 米はすべて製麺業者に売る 価格は中生品種と同程度

12 まとめ 水稲品種構成は開田の進行とともに変化してきている 水田環境と作付品種とを対応させている 対応の生産上の効果は必ずしも完全ではない
例:浮稲の作付面積の変化 集約的稲作は経済状況に敏感に対応する 例: 乾季作の作付面積の変化 さらに調査と解析を進める必要がある


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