石橋克彦 ( 神戸大 / 都市安全 ) ・小山真人 ( 静岡大 / 教育 ) ・ 佐竹健治 ( 産総研 / 活断層 ) ・都司嘉宣 ( 東大 / 震研 ) ・ 早川由紀夫 ( 群馬大 / 教育 ) ・榎原雅治 ( 東大 / 史料 ) ・ 笹本正治 ( 信州大 / 人文 ) ・高橋昌明 ( 神戸大 /

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石橋克彦 ( 神戸大 / 都市安全 ) ・小山真人 ( 静岡大 / 教育 ) ・ 佐竹健治 ( 産総研 / 活断層 ) ・都司嘉宣 ( 東大 / 震研 ) ・ 早川由紀夫 ( 群馬大 / 教育 ) ・榎原雅治 ( 東大 / 史料 ) ・ 笹本正治 ( 信州大 / 人文 ) ・高橋昌明 ( 神戸大 / 文 ) ・ 田良島哲 ( 東博 / 情報 ) ・藤田明良 ( 天理大 / 国際 ) ・ 矢田俊文 ( 新潟大 / 人文 ) ・安永尚志・原正一郎 ( 国文研 ) 古代・中世の日本の 全地震史料の 校訂・電子化について 古代・中世の日本の 全地震史料の 校訂・電子化について 日本地震学会 2003 年秋季大会 C PM/ 国立京都国際会館 安政大地震かわら版

石橋 (1987)

◆ 玉石混淆の史料を素性・性格の吟味なしに同列に収載 (史料とは呼べない二次的・三次的書類もある) ◆ 本文校訂も不完全 信頼性の低い地震記事が混在==>誤った結論を導く原因 既刊地震史料集:歴史地震研究の基本データ 『増訂大日本地震史料』『日本地震史料』 ( 武者,1941,43,51) 『新収日本地震史料』 ( 東京大学地震研究所, ) 問題点 1. 内容の信頼性 2. 活用の困難性 膨大な印刷物だけ==>活用しにくい (検索の困難さなど) 校訂・再編集された地震史料全文データベース 今後も繰り返し活用されるべきもの

2003 〜 06 年度/科学研究費補助金 ( 基盤研究 (A)(1)) 古代・中世の全地震史料の校訂・電子化と 国際標準震度データベース構築に関する研究 地震学・史料地震学 火山学・史料地震火山学 地震学・古地震学 海洋物理学・史料地震学 火山学・史料火山学 日本中世史 日本中・近世史 日本古代・中世史 日本中世史・史料学 日本中世史・東アジア交流史 日本中世史 情報工学・情報文学 情報学・国文学情報処理 神戸大学都市安全研究センター 静岡大学教育学部 産業技術総合研究所活断層研究セ 東京大学地震研究所 群馬大学教育学部 東京大学史料編さん所 信州大学人文学部 神戸大学文学部 東京国立博物館事業部情報課 天理大学国際文化学部 新潟大学人文学部 国文学研究資料館研究情報部 石橋克彦 小山真人 佐竹健治 都司嘉宣 早川由紀夫 榎原雅治 笹本正治 高橋昌明 田良島哲 藤田明良 矢田俊文 安永尚志 原正一郎

・古代・中世の全地震史料を選別・校訂・再編集した地震史料集 ・それを電子化して検索機能を付した地震史料全文データベース ・国際標準仕様震度データベース (IDP 互換 ) を作製 対象を古代・中世に限定する理由 ・近世史料は稍異質かつ極度に多量;将来事業的に扱う方がよい ・地震史料が限定されている古代中世は,我々が目指す方法論・ 手法を開発・確立して具体的成果物として示すのに適当 ・古代・中世の地震史料と地震像に相対的に問題が多い 地球科学/古代中世史/情報処理研究者の学際共同研究 ◆ 高品質で高度な地震史料データベースを作製する方法論 ◆ 国際標準仕様震度データベースの概念・構築手法 を一般論として明らかにする ◆ 歴史地震研究では文献史学的方法と地震学的方法の融合が必須 ◆ 日本列島の歴史地震研究もグローバルな地震研究の一環 武者史料の火山噴火記録・国外記録も対象とする

地震史料データベース概念図 ・西暦年月日 ・西暦時刻 ・和暦年月日 ・和暦時刻 ・地震 ID ・地震名 ・史料1の名 ・史料1備考 ・史料1テキスト群 ・史料2の名 ・史料2備考 ・史料2テキスト群 ・・・・ 地震1 地震2 地震3

増訂大日本地震史料 明應七年八月二十五日 明應七年八月二十五日 伊勢、紀伊、遠江、三河、駿河、甲斐、相模、伊豆諸國、地大ニ震ヒ、瀕海ノ國ハ 津浪ノ害ヲ蒙リ、就中伊勢國大湊ニテハ家千軒押シ流サレ五千人溺死ス、マタ鎌倉 由比浜ニテハ水勢大佛殿ニ及ビ二百人溺死セリ、是日、京都、奈良及ビ陸奥國會津 モ強ク震ヒ、餘動月ヲ重ネタリ eXtensible Markup Language マークアップ例

御湯殿の上の日記 S R S 明應七年八月廿五日 八月廿五日、けさぢしんぎう/\しうゆる マークアップ例・続

R S 明應七年八月廿六日 廿六日、けふもぢしんちとゆる、しよしや(諸社)への御いの りの事、奉行におほせいださるゝ マークアップ例・続

注記,割り注 ルビ,返り点 などの処理 注記,割り注 ルビ,返り点 などの処理 日本史・国文学 分野で蓄積 された情報処理 技術を活用