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肺炎高リスク者への口腔ケアの重要性と 技術向上を目指して

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Presentation on theme: "肺炎高リスク者への口腔ケアの重要性と 技術向上を目指して"— Presentation transcript:

1 肺炎高リスク者への口腔ケアの重要性と 技術向上を目指して
~細菌カウンタを使用した取り組み~ 肺炎高リスク者へのケアの重要性と技術向上を目指して 細菌カウンタを使用した取り組み  長崎県 介護老人保健施設恵仁荘 介護福祉士  澤村 洋平

2 はじめに 問題点 対策 当施設の口腔ケア (H19年以前) 食後うがいが中心、夕食後のみ自歯・義歯の洗浄を行う。 ●口腔内評価が未実施
●ケア方法も徹底されていない ●スタッフ個々の判断でケアを実施していた 対策 H19年 ●口腔ケアチームを設立し、歯科衛生士の指導の下   取り組み強化を行なった。 ■ 改善点と課題が把握でき、結果として肺炎による退所者    の減少、職員の意識向上等の成果を得る事ができた。 【はじめに】 当施設において、取り組み強化以前は、食後うがいが中心のケアで、夕食後のみ、残歯、義歯の洗浄を行っていました。 問題点を把握し、対策として平成19年より、口腔ケアチームを設立し、歯科衛生士による指導のもと様々な取り組みを行った結果、 肺炎の減少等の一定の成果を得ることができました。 そこで今回新たなケアの一歩として細菌カウンタを使用した取り組みを行ったので報告します。 新たな取り組み ■ 細菌カウンタの使用

3 誤嚥性肺炎高リスク者 6名を選定し取り組みを行った
口腔内評価対象者               ① 口腔内の環境が不衛生    ② 嚥下や咀嚼に問題あり   ③ 定期的に微熱が出る   歯科衛生士による口腔内評価(128名) (日本歯科衛生士会認定、摂食・嚥下リハビリテーション分野) アセスメントシートに基づき 歯科衛生士がトータル的にリスク評価 高リスク⇒①②③に該当する者 中リスク⇒①②③の1つないし2つに        該当する者 対象者として、平成25年度の1年間ご利用者128名を摂食、嚥下認定歯科衛生士より口腔アセスメントシートを基に評価を行いました。 リスク分けに当たり、評価後、歯科衛生士が①口腔内の環境が不衛生②嚥下や咀嚼に問題がある③定期的に微熱が出やすい方で ①②③に該当する者を高リスク者、①②③の1つないし2つに該当する者を中リスク、①②③全てに該当しない者を低リスクとし、優先的に①口腔内の環境が不衛生②嚥下や咀嚼に問題がある方がリスクが高くなっています。以上11名を肺炎高リスク者として選定しケアの体制が整った平成26年の4月から10月までの期間中データが取れた6名を対象としました。 リスク者の内訳として、高リスク者が全体の1割にも満たない数であったのは、7年間施設全体で、 口腔ケアの充実を重要課題と位置づけ、様々な取り組みを行い、一定の成果を出してきた結果ではないかと考えます。 低リスク⇒①②③全てに該当しない者 誤嚥性肺炎高リスク者 6名を選定し取り組みを行った                         (実施期間H26.4月~10月)

4 取り組み内容 Ⅰ 高リスク者への個別ケア Ⅱ 職員の口腔ケアのスキルアップ ※取り組み、Ⅰ・Ⅱ共に細菌カウンタを使用
Ⅱ 職員の口腔ケアのスキルアップ  ●歯科衛生士が高リスク者を選定  ●個別口腔ケアプランの作成・実施  ●月一回、細菌カウンタによる評価 Ⅰ 高リスク者への個別ケア  ●月一回、歯科衛生士による評価、指導。  ●介護職員23名中、実地指導を受けた20名を対象にアンケートを実施。 ※取り組み、Ⅰ・Ⅱ共に細菌カウンタを使用 取り組みとしては、Ⅰ 高リスク者への個別ケア Ⅱ 職員の口腔ケアのスキルアップ、以上2項目を細菌カウンタを使用しておこないました。 取り組み2に関して介護職員23名中、実地指導を受けた20名を対象にアンケートを実施。

5 「細菌カウンタ」 とは? ①総細菌数を約1分で定量測定 ②測定結果は培養法と同等レベル ③簡単操作、持ち運びができる小型サイズ
そこで今回使用した細菌カウンタについて簡単に説明させていただきます。 細菌カウンタは口腔内の細菌数を約1分で定量測定でき、測定結果は培養法と同等レベルとされています。 さらに簡単操作で持ち運びできる小型サイズとなっています。  採取方法として ・自歯の磨き残しが多い部分 ・舌苔の付着が著明な部分

6 「定量数値」と「レベル値」で測定結果が表示されます
【レベル値】 【定量数値】 定量数値の見方(単位:cfu/mL) Log10 9.07×10^06=9,070,000 =6.96Log10 1mL 中の細菌数の意味 細菌数はレベルと数値で表示され、レベル、細菌数共に高値になるほど口腔内の環境が不衛生となります。 ディスポーザブルカップ(5mL) 中の1mLあたりの細菌総数

7 取り組みⅠ 高リスク者への個別ケア (個別口腔ケアプラン) 取り組み1 高リスク者のへの個別ケアで、使用したスケールは2種類です。
取り組みⅠ 高リスク者への個別ケア (個別口腔ケアプラン) 取り組み1 高リスク者のへの個別ケアで、使用したスケールは2種類です。 左図が口腔アセスメントシートです。ケア強化時、歯科衛生士より提示されたスケールを当施設で一部変更し使用しています。 内容としては、肺炎の既往歴、口腔内状況、衛生面、食事内容、嚥下能力等を評価し口腔内のリスク分けを行いました。 次に、右図が今回の取り組みの為に、口腔アセスメント表を基に、歯科衛生士と共に介護職員をメインとする口腔ケアチームで個別の口腔ケアプランを作成しました。

8 個別口腔ケアプラン 細菌カウンタと共に使用している為、詳しく内容を説明させていただきます。
ケア時の必要物品、氏名、性別を記載し、口腔内の問題点・課題をあげました。 また、右の図の順番でケアを行うようにしました。

9 さらに解りやすいように、手技、手順等をさきほどの図の順番に合わせて記載しました。
また、より具体的に分かるようケアの注意点等を入れ、特に重点的に行う必要がある所にはマーキングを行った、 利用者の口腔内の写真を添付したことによりケアの統一が図れるようにしました。

10 取り組みⅠ 結果 (細菌カウンタによる細菌数)
取り組みⅠ 結果 (細菌カウンタによる細菌数) 不衛生 取り組み1の結果 細菌数の変化として グラフは縦軸が細菌数を表しており、細菌数の1000万個を基準に数値が低い程口腔内環境か良いことを表しており、基準値より数値が 多くなるにつれ環境が悪いことを表します。結果として、数値が上昇した月もありますが、原因として、スタッフの技術不足やケアの周知徹底ができていなかった事ご本人のレベル低下が考えられ、再度、申し送り等による啓発やケア回数を増やし、同時に歯科衛生士からの個別指導を受ける事で、ケアの技術の向上が図れました。結果、9月の評価時には全対象者が基準値内でした。 細菌数(万個

11 取り組みⅡ スタッフの意識が高まった事で 個別指導 技術力が向上 個別指導の写真 歯科衛生士からの指導内容 ① 高齢者の口腔内の状態
① 高齢者の口腔内の状態 ② ケア物品の取り扱い ③ 義歯の取り扱い、洗浄方法 ④ 口腔内のケアの手技・手順 スタッフの意識が高まった事で 技術力が向上 取り組み② こちらが、実際に個別指導を受けている写真となります。 指導内容としまして、高齢者の口腔内の状態、ケア物品の取り扱い、義歯の取り扱い・洗浄方法、ブラッシング法等の手技・手順の評価、指導を受けることで知識、技術の向上を図りました。 個別指導

12 取り組みⅡ 結果 アンケート内容 1.個別指導を受けケアの意識、技術向上に繋がったか。 結果 2.口腔ケアの重要性を再認識できたか。
取り組みⅡ 結果   アンケート内容    1.個別指導を受けケアの意識、技術向上に繋がったか。   2.口腔ケアの重要性を再認識できたか。 ※回答【そう思う・少し思う・思わない】 3.個別指導を受けてからの感想 結果 ◆1.2に関しての回答はどちらとも、【そう思う】が20名であった。 ◆3.の個別指導を受けての感想   ○「指導を受けた事で以前より口腔内を観察する様になった」   ○「指導を受けながらケアする事で歯ブラシの当て方や注意点等      が明確に分かり良かった」 アンケート内容として 1、個別指導を受けケアの意識、技術向上に繋がったか 2、口腔ケアの重要性を再認識できたか 3、個別指導を受けてからの感想、意見 1・2に関しての回答は個別指導を受けた介護職員20名全てがどちらともそう思うと回答しました。 3.の個別指導を受けての感想としまして   ○「指導を受けた事で以前より口腔内を観察する様になった」   ○「指導を受けながらケアする事で歯ブラシの当て方や注意点等      が明確に分かり良かった」等の意見が聞かれました。

13 考察 細菌カウンタを使用 前 ●口腔ケアの評価は歯科衛生士による評価のみであった。 ●口腔内の環境を見た目でしか判断できなかった。 後
●実際に細菌数を確認出来る為、専門職以外でも評価が出来るようになった。 ●ケア前後で比較ができ、目に見えて効果が分かる為、自身の技術力が把握できた。 ●歯科衛生士からの個別指導を受けた事でより技術面での向上が図れた。 ●利用者側より、ケアの大切さ等を理解される発言もきかれ職員だけでなく   利用者も口腔ケアに対する意識が高まったのではないかと考える。 考察 細菌カウンタ使用前、口腔ケアの評価は歯科衛生士による評価だけであり、口腔内の環境を見た目でしか判断出来ずにいました。 使用後は、実際に細菌数を確認出来る為、専門職以外でも評価が出来るようになりました。これにより、職員はケア前後で比較し、目に見えて効果が分かる為、自身の技術力が把握でき、さらに個別指導を受けた事でより技術面での向上が図れました。 また、利用者より、ケアの大切さを理解される発言もきかれ職員だけでなく利用者も口腔ケアに対する意識が高まったのではないかと考えられます。

14 まとめ ■ 口腔ケアの充実(技術・意識向上) ■ 高リスク者のリスク軽減 (6名中3名が中リスクへ) ■ 肺炎による医療機関退所なし
   まとめ 高リスク者への口腔ケア、職員の技術向上が課題 ●個別ケアプランの作成・実施 ●歯科衛生士による評価、個別指導 ●細菌カウンタの導入 結果として、一定の成果をあげられた まとめとして 今回高リスク者への口腔ケア、職員の技術向上を重要課題として上げました。この間、専門職による評価、指導を行い、個別ケアプランを作成実施し、細菌カウンタによる評価が行えた事で、ケアの充実が図れました。結果、口腔内の環境が良くなり、高リスク者のリスク軽減にも繋がったことにより一定の成果をあげたのではないかと考えられます。 ■ 口腔ケアの充実(技術・意識向上) ■ 高リスク者のリスク軽減   (6名中3名が中リスクへ) ■ 肺炎による医療機関退所なし 14

15 今後の課題 □ 現在の取り組みを継続し統一したケアを図る □ 介護職員の口腔ケアに対する意識、技術のさらなる向上 ・口腔ケア誘発性肺炎の予防
□ 現在の取り組みを継続し統一したケアを図る □ 介護職員の口腔ケアに対する意識、技術のさらなる向上    ・口腔ケア誘発性肺炎の予防    ※バイオフィルム(細菌叢)の破壊(清掃)と回収(除去)  □ 高リスク者だけでなく、中・低リスク者へのアプローチを図る 今後の課題としまして、 まずは、現在、実施している取り組みを継続していき統一したケアを図っていくと同時に介護職員の口腔ケア技術のさらなる向上を行っていきたいと思います。 また、高リスク者だけでなく今後は中・低リスク者へのケアのアプローチも図っていかなければならないと考えています ご清聴ありがとうございました。

16 御清聴ありがとうございました


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