社内SNSの導入の高まり ～落とし穴と今後～ 大脇 拓馬　木村 悠人 戸坂 未咲　日比野 竜一 山口 寛治.

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1 社内SNSの導入の高まり ～落とし穴と今後～ 大脇 拓馬　木村 悠人 戸坂 未咲　日比野 竜一 山口 寛治

2 目次 ・きっかけ ・社内ＳＮＳとは ・社内ＳＮＳを導入する目的 ・社内ＳＮＳとグループウェア ・なぜ社内ＳＮＳが注目されているのか？
・導入に潜む落とし穴 ・改善策と今後の展開 ・まとめ

3 Social Networking Service
SNSとは? Social Networking Service 【ソーシャル ネットワーキング サービス】 人と人とのコミュニケーションを目的に、人とのつながりを促進・サポートするサービスのこと。 またはそれらのサービスを提供するWebサイトのこと。 ex. Twitter Facebook

4 企業のSNSの利用の現状 ⇒主に広告や宣伝で使用している 出典： inthelooop

5 ～研究のきっかけ～ LINEやtwitterなどのSNSに関する問題 Twitter ☞ 外向きのツール LINE ☞ 内向きのツール
通常の場合、SNSは広告などの外向きのツールとして利用されることが多いが、実際には内向きのツールとしても多く利用され、その代表として社内SNSが注目されていることを知った

6 社内SNSとは? 　社内SNSは一般に今ある既存のコミュニティーサービスを、社内のクローズドな環境で連絡手段やデータ管理として利用することを目的としたシステムやWebサービスの総称のこと。

7 ～導入している企業の例①～ 目的 導入効果 KUMON：公文式 ☞ 社内コミュニケーションの活性化 ☞ 暗黙知の共有
☞　社内コミュニケーションの活性化 ☞　暗黙知の共有 導入効果 ☞　実務におけるちょっとしたコツが共有された ☞　事前のやり取りのおかげで初対面の人でも親近感がわく

8 暗黙知とは? 出典：SKIP

9 ～導入している企業の例②～ JT 目的 導入効果 ☞ 自社商品のインナー向けプロモーション ☞ ほかの部署から新たなアイデアの発信があった
☞　自社商品のインナー向けプロモーション 導入効果 ☞　ほかの部署から新たなアイデアの発信があった ☞　社内SNSの機能を通じたダイレクトな反応が社員のモチベーションを高める

10 社内SNS導入のメリット 本社と支社など離れた位置でも メールにはない親近感が生まれやすい 小さな情報まで共有可能 意外なアイデアが生まれる
　メールにはない親近感が生まれやすい 小さな情報まで共有可能 意外なアイデアが生まれる 社員の反応を確認しやすい

11 スケジュール機能で教室などの予定がわかる
実際のグループウェアの画像　 （名古屋学院の学内ネットワークシステムCCS） メール機能で連絡を取ることも可能 スケジュール機能で教室などの予定がわかる

12 実際の社内SNSの画像（SKIP） Ex) 楽天株式会社 Panasonic CITIZEN などの企業が導入している。
　 などの企業が導入している。 質問や報告などが時系列順になっている Facebookと 同様の機能 出典：SKIP　

13 機能比較 社内SNS グループウェア ポータル スケジュール管理 施設予約 掲示板 TODO 回覧版 日報（報告書） メール ファイル共有
電子会議室 アンケート ワークフロー 名刺管理 顧客管理 プロジェクト管理 タイムカード 出席簿 社内SNS マイページ プロフィール 日記（タイムライン） メッセージ チャット スケジュール管理 ファイル（文書）作成 グループウェア

14 なぜ社内ＳＮＳ導入するのか？ コミュニケーション能力 メール削減 知識の共有

15 16.5% 74.8% ⇒ 社内SNSの利用率（2013年度） グループウェアの利用率（2013年度） ⇒ 出典：IDC japan
　 　 ⇒ 16.5% グループウェアの利用率（2013年度） 　　　⇒　 74.8% 出典：IDC japan 出典：キーマンズネット

16 　　　なぜ社内SNSが 　　　　注目されているか？

17 不要なメールが少なくなり 情報共有が容易になる 社内SNSが注目される理由①
グループウェアを用いたメールは、上司など立場が上の者から下の者への一斉送信が多く、無関係なものが多いため、必要な情報が埋もれたり見逃したりする

18 メールの仕分け作業にかなりの時間を要する
不要メールの処理 一人平均200件の電子メールのうち価値あるものは15%しかない 週に5~20時間はメール処理にとられる メールの仕分け作業にかなりの時間を要する

19 上司から部下へという縦の関係が基本 立場は関係なく部署をまたいだ連絡が容易に可能 共有される知識の量に差が出る

20 若者を中心に コミュニケーション能力が低下 十分な意思疎通ができないと 社内業務の遂行に影響が出る 社内SNSが注目される理由②

21 仕事に必要な能力 テクニカルスキル （業務知識、業務遂行能力） ヒューマンスキル （対人関係能力） 技術者として修得すべきスキルの総称
仕事に必要な能力　 テクニカルスキル （業務知識、業務遂行能力） 技術者として修得すべきスキルの総称 ヒューマンスキル （対人関係能力） コミュニケーション力や交渉力など、組織で協働するうえで重要なスキルの総称 コンセプトチュアルスキル 　　（概念化能力） 状況分析能力や意思決定能力、企画・創造力など問題を整理・判断する能力の総称

22 ロバート・カッツ氏提唱(米ハーバード大学教授)
仕事に必要なスキル「カッツモデル」(1955) ロバート・カッツ氏提唱(米ハーバード大学教授) 出典：ITLeaders

23 ヒューマンスキル テクニカルスキル コンセプチャルスキル 出典：日本経済団体連合会

24 インターネットが原因で コミュニケーション能力が低下？
社内SNSを使って社内コミュニケーション能力を向上させるのは矛盾している？ SNSによって情報発信や受信の多様な機会が増え、相手との接点が見つかりやすくなり、現実ではむしろ良い影響を与えている 出典：IT pro

25 社内SNS失敗例 導入目的： コミュニケーションの活性化 主な理由：
導入目的：　コミュニケーションの活性化 主な理由： ・利用用途を「コミュニケーションの活性化」という曖昧な設定にしてしまい、本来の社内SNSのメリットが理解されなかった ・全ての社員がSNSを好む訳では無い 出典：9bot.jp

26 失敗 社内SNSに潜む落とし穴 社内SNS導入の 成功率はわずか10% 残りの企業は、導入後も従業員に利用されずそのままの状態に…
出典：ガートナー　

27 改善方法 小さな規模から段階的に浸透させていくことで社内SNSへの抵抗を減らす
導入に携わった人などのプライベートな投稿からきっかけを作り、利用しやすい雰囲気を作る

28 　　　　なぜ社内SNS導入は 　９割失敗してしまうのか？

29 仮説 女性の社会参加が遅れているからではないか？

30 理由：社内SNSと女性は相性がいい 男性よりも女性の方が社内SNSをうまく活用できる？

31 出典：博報堂ＤＹグループソーシャルメディア・マーケティングセンター

32 出典：GarbageNews

33 男性より女性の方が高い 出典：GarbageNews

34 賑わっているところには新規の人も参加しやすい
女性の働き手を増やすと 社内SNSの利用頻度が増加 良いサイクルが発生 賑わっているところには新規の人も参加しやすい

35 まとめ 約２割の企業が社内SNSを導入している 社内SNSは主に暗黙知を共有しやすい 社内SNSの成功率は10%しかない
まとめ　　　　　　　　 約２割の企業が社内SNSを導入している 社内SNSは主に暗黙知を共有しやすい 社内SNSの成功率は10%しかない 過去の失敗例と成功例を理解したうえで社内SNSの導入を行うことが大切 女性雇用を増やすことで失敗の改善につながる

36 参考文献リスト Gartner「Gartner Says the Vast Majority of Social Collaboration Initiatives Fail Due to Lack of Purpose」 『Gartner.』（2013年4月2日） GarbageNews「男性より女性、自分より他人へのツッコミが多い…米Facebookの利用頻度をグラフ化してみる」(2011年6月23日) IDCJapan「国内コンファレンスソリューション／コラボレーティブアプリケーション市場 企業ユーザー利用動向分析結果を発表」 『ＩＤＣ　Analyze the future』 (2013年10月) inthelooop「【ソーシャルメディア活用状況調査】企業のFacebook活用率は約8割」『in the looop』(2013年7月31日)

37 IT leaders「ITスキルとヒューマンスキル／コンセプチュアルスキルをどう組み合わせるか―IT人材育成［戦略と実践］(11)」『情報システムリーダーのためのIT情報専門サイト』(2014年6月18日) IT pro「インターネットが変える対人コミュニケーション」(2001年) SKIP「成功率90％を誇る大企業向け 社内SNS「SKIP」」(2014年) 9bot.jp「社内SNS導入失敗事例」『手軽に世界の情報を手に入れよう！』 キーマンズネット「グループウェアの導入状況(2014)」(2014年5月27日) ゴールドマンサックス「ウーマノミクス4.0:今こそ実行の時」(2014年6月)

38 佐別当 隆志,小谷 美佳「エンタープライズソーシャルネットワークを活用したナレッジマネジメント(<特集>ナレッジマネジメントにおけるWeb活用)」(2012年7月1日)
中小企業庁「中小企業白書」(2012年) 日本経済団体連合会「新卒採用（2013 年4 月入社対象）に関するアンケート調査結果の概要」(2014 年1月9日) 博報堂ＤＹグループソーシャルメディア・マーケティングセンター「「全国ソーシャルメディアユーザー1000人調査」第3回・分析結果報告 」(2014年 6月26日 )