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農業経営改善計画書作成の 手引き(畜産:肉用牛繁殖)

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1 農業経営改善計画書作成の 手引き(畜産:肉用牛繁殖)
平成27年3月

2 はじめに  当計画書は、経営改善の内容(資金借入、施設・機械導入、規模拡大など)を数値に反映させ、Excelソフトを用いてシミュレーションするものです。  最小限の入力データで10年単位の収支計画、資金運用が作成できるよう設計してあります。  農業を取り巻く環境は厳しいことから、生産経費、売上高は厳しく試算し、実現可能な計画書を農業者自ら作成し経営改善に活かしましょう。 ■作成の流れ ・『①経営概況』など、 それぞれシートに分かれています。 ・各シートの項目を順に入力します。 ・『⑤中間総括表』や『⑨農家収支計画(最終総括表)』の経営収支(差引余剰など)を確認します。 ・実績と計画の差が大きい、計画の収支がマイナスになった場合などは、 計画の各項目の見直しなどを行います。 経営改善計画書の構成 表紙 ①経営概況 ②家畜飼養計画実績及び計画 ③農業経営改善計画の種目 ④肉用牛(繁殖)経営損益計算算出表 ⑤農業経営改善計画(中間総括表) ⑥所有固定資本償却費・修繕費 ■作成の留意点 ○黄色のセルのみ入力します。 ○行、列、セルの追加及び削除は行わないで下さい。  ⑦家計費改善計画 ⑧償還計画表 ⑨農家収支計画(最終総括表) ■必要な主な資料 ○決算書(過去3年カ年分) ○既往借入償還表及び残高証明書など ○生産実績に関する資料(出荷証明書など) ○繁殖台帳  資金運用計画

3 ①経営概況を整理しよう! まずは、現在の経営概況から順に沿って入力します。
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ①経営概況を整理しよう! 入力シート名:①経営概況  まずは、現在の経営概況から順に沿って入力します。 固定資産(土地)については、『資産証明書』などを参考にしましょう。 固定資産の建物・施設や車両などは、ここでの入力はありません。 計画作成日 経営体の概要 経営規模 固定資産の状況

4 ②-1飼養計画を整理しよう!(過去のデータを入力する)
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ②-1飼養計画を整理しよう!(過去のデータを入力する)  次に、過去3年間の生産状況を確認します。 下表を参考に成雌牛頭数や生産頭数などを整理しましょう。 成雌牛(初回種付け後の雌牛で、経産牛だけでなく未経産牛も含む)の頭数、更新(販売)頭数 子牛の生産頭数、事故頭数など 自家保留した頭数 自動計算されます  過去3年分の更新率(%)、生産率(%)、事故率(%)、振向け率(%)がわかったら、シートに入力します。  また、3年前の期首の成雌牛や子牛の頭数を入力します。 (この時点では各頭数に若干誤差が出ますがそのまま続けます。) 入力シート名:②飼養計画 成雌牛頭数を入力 子牛頭数を入力 過去の生産状況から各項目の割合(%)を入力します。

5 ②-2飼養計画を整理しよう!(過去のデータ入力:続き)
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ②-2飼養計画を整理しよう!(過去のデータ入力:続き)  成雌牛、育成牛を外部導入した場合は頭数を入力します。(例ではH24年、H25年に成雌牛を外部導入した場合を入力しています) 入力シート名:②飼養計画 成雌牛の外部導入頭数 各頭数が実際と合っているか確認します。 頭数にずれが生じた場合、各率(%)の数字を調整します。 入力シート名:②飼養計画 波線の部分の頭数が実際の各項目の頭数と誤差がないかを確認します。 頭数に誤差が出た場合、項目の割合(%)を修正します。

6 ②-3飼養計画をたてよう!(今後の計画をたてる)
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ②-3飼養計画をたてよう!(今後の計画をたてる)  これから、今後10年間の飼養計画を作成します。 計画はこれまでの実績を参考に、今後の生産管理技術等を踏まえて作成します。 以下の各項目のポイントについて確認しましょう。 ■子牛生産率(%)  「成雌牛1頭当たり子牛生産頭数」の割合のこと。 生産率は繁殖成績、特に分娩間隔に影響されます。  現在の分娩間隔、未経産牛の頭数と初産月齢、最終分娩から廃用・更新までの期間を勘案して、生産率を設定します。  また、成雌牛の導入で規模拡大を行った場合は、分娩頭数が増えるまでに時間がかかるため、生産率が一時的に下がることに注意します。 [県指標:92%以上] 85%以上は 目指したいね! 3%以内に 抑えたいな~ ■子牛事故率(%)  「正常産子のうち、出荷・保留前に死亡や 廃用した頭数」の割合のこと。事故率は飼養管理方法、 牛舎環境や衛生管理、疫病等の侵入・発生等に影響されます。  子牛事故率が高い場合は原因を解明し、今後の事故率を設定します。 [県指標:2%以内] 更新は計画的に! ■成雌牛更新率(%)  「成雌牛のうち、廃用・更新した頭数」の割合のこと。 成雌牛は年齢や繁殖成績等により更新されます。更新率は成雌牛の年齢構成や分娩状況を確認して設定します。 [県指標:15%以下(参考 10%:廃用時11歳(8~10産)、15%:廃用時8歳(6~7産)] 保留・導入も    計画的に! ■育成牛への振向け率(自家保留率)(%)  「生産された雌子牛の中から繁殖仕向けに 保留した頭数の割合」のこと。自家保留率は成雌牛更新率や 規模拡大の計画と販売頭数を勘案して設定します。  自家保留・導入をする場合、同一年齢の繁殖牛を一度に導入すると牛群の年齢構成に偏りが出るので注意します。 [目安:10~20%程度]

7 ②-3飼養計画をたてよう!(今後の計画:続き)
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ②-3飼養計画をたてよう!(今後の計画:続き)  では、実際に各項目について計画(目標)数値をたてましょう。 目標値は現状を踏まえて、実現可能な数値にしましょう。  個人の生産管理技術によるものが多く、実績を元に、技術改善等で計画での生産率が高くなるか等の検討をします。 (例では過去3年の平均(85.5%)と成雌牛の導入を勘案して、生産率85%で作成してみます) 子牛生産率(%)  個人の生産管理技術によるものが多く、実績を元に、技術改善等で計画での事故率が低くなるか等の検討をします。 (例では過去3年間の平均(3.4%)から、事故率3%で作成してみます) 子牛事故率(%)  実績は低い場合であっても、今後は計画的な更新は必要と考え、まずは県指標(10%:廃用時11歳(8~10産)で作成してみます。  その後実際の更新の必要性(成雌牛の年齢など)で更新率を調整します。  例えば当年に成雌牛を外部導入した場合、導入牛(若齢牛)の更新は10年前後からと考えられるので、前半年度の更新率は低めに、後半年度は高め設定するなどの割合を調整します。 (例では、6年目まで8%、7年目から10%で計画してみます。) 成雌牛更新率(%) 育成牛への振向け率(自家保留率)(%)  まずは目安(20%)で作成します。  その後、今後の計画で自家保留で増頭をする場合は高めに、販売頭数を多めにする場合は低めにするなど、振向け率を調整します。 (例では、3年目まで15%、4年目から20%で計画してみます) 自分の牛と指導員・普及員と相談して決めようかな。

8 ②-3飼養計画をたてよう!(今後の計画:続き)
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ②-3飼養計画をたてよう!(今後の計画:続き)  では、今後10年間の飼養計画を作成します。 これまでに検討した更新率、生産率、事故率、振向け率などの計画(目標)値を入力します。  また、外部導入を計画する場合は頭数を入力します。(例では10頭の成雌牛の導入を計画としています) 入力シート名:②飼養計画 導入頭数 計画した割合を入力します 飼養計画が整理できたら、各項目の頭数や割合(%)等の数値を確認します。

9 ③農業収支を計画しよう!(農業経営改善計画の種目別内訳)
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ③農業収支を計画しよう!(農業経営改善計画の種目別内訳)  粗収入の項目では、実績の単価を入力し、それを元に今後10年間の計画を作成します。  計画の販売単価は、本人の実績、地域の実情、今後の生産管理技術向上などを考慮して、実現可能で無理のない価格に設定します。 ■子牛販売単価(円)  子牛販売単価はそのときの経済情勢等に左右されますが、地域(市場)の平均価格を比べて差がある場合は原因を解明します。  今後の単価は牛群の改良、市場性の高い種牛の種付け、適正な飼養管理等などを勘案して設定します。 入力シート名:③農業経営改善の種目 過去実績(42万円)から、 計画単価を入力します。 過去実績(9.9万円)から、 事故牛に対する共済金(例では 10万円/頭)を入力します。 その他収入があれば入力します。

10 ③農業収支を計画しよう!(農業経営改善計画:続き)
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ③農業収支を計画しよう!(農業経営改善計画:続き)  経営費の項目では、申告書等を参考に実績の経費を入力します。今後の計画の参考にするため、過去3年分を入力することが望ましいです。 入力シート名:③農業経営改善の種目 前年実績を入力します。 営業外費用では農業にかかる租税公課や様式にある項目外にかかる費用をいれます。 【参考:経営費内訳】

11 ③-2農業収支を計画しよう!(農業経営改善計画:続き)
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ③-2農業収支を計画しよう!(農業経営改善計画:続き) 肉用牛以外の収入(堆肥やロールの販売等)があれば入力します。 入力シート名:③農業経営改善の種目 単価と販売収入を入力します 上記収入に必要な経営費を入力します 別の品目(さとうきびなど)を複合経営している場合は、別途「農業経営改善の作物別内訳」を作成します。 (今回の例では、畜産のみとし作成手法は割愛します)

12 入力シート名:④-1肉用牛(繁殖)経営損益計算算出表
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ④損益計算書を確認しよう!(肉用牛経営損益計算算出表)  当初のシート各項目の単価等は、県指標が入力されています。 各項目の単価、施用量、機械等の稼働時間は本人の実績、地域の実情、今後の生産管理計画等を考慮し数値を修正します。 入力シート名:④-1肉用牛(繁殖)経営損益計算算出表 草地面積などから、購入飼料が必要となれば入力します。 実際の給与量や単価に 合わせて修正します。 ■購入飼料費(円)  購入飼料費(濃厚飼料と粗飼料)は経営費に占める割合が 大きく、購入飼料費を圧縮することが、経費節減・所得向上に つながります。  購入飼料費を低減するために、所有する草地面積や管理状況 を確認し自給飼料(粗飼料)の有効活用を検討します。

13 入力シート名:⑤農業経営改善計画(中間総括表)
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ⑤農業経営改善計画(中間総括表)を確認しよう! これまで入力したシートから、粗収入や経営費が積算されています。 ここでは、これまで経費に含めてなかった雇用費や小作料を入力します。 入力シート名:⑤農業経営改善計画(中間総括表) 雇用費を入力します。 小作料(借地料)を 入力します。

14 入力シート名:⑥所有固定資本償却費・修繕費整理表
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ⑥固定資本償却費・修繕費整理表を整理しよう!  機械、施設などの固定資本について、現在所有している物と今後購入予定している物を入力します。『固定資産台帳』や『法定耐用年数表』を参考にしましょう。 入力シート名:⑥所有固定資本償却費・修繕費整理表 現在所有している大農具(機械・車両類)を入力します。 新規購入予定の大農具を 入力します。 「(2)施設」のシートも同様に入力します。 価格、取得年度、耐用年数、修繕費計数(例では0.1(年償却費の10%)に設定)を入力すると、年償却費、年間修繕費が計算され、各シートにリンクされます。 (6-2 年度別償却推移表などは入力の必要はありません)

15 ⑦家計費の計画をたてよう! 一人当たりの家計費、家族人数(内学生数)を入力します。 家計費は本人の実績、地域の実情などにより入力します。
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ⑦家計費の計画をたてよう! 一人当たりの家計費、家族人数(内学生数)を入力します。 入力シート名:⑦家計費 一人当たりの家計費を 入力します。 ※【その他】には項目にないもの(通信費、交通費、ペットなど)を入力します。 日用品については、食費に含めるまたは【その他】で入力することも可能です。 家族人数、うち学生数を 入力します。 家計費は本人の実績、地域の実情などにより入力します。 また、離島から進学のため仕送り・下宿費などがあれば適宜入力します。 実績をもとに入力するのが望ましいですが、難しい場合は『家計費シミュレーション』を参考にすることもできます。

16 Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ⑧償還計画表を整理しよう!  現在借入している資金、今回借入予定の資金について借入償還表などを参考に入力します。農業資金だけでなく住宅などの他の借入についても入力します。 入力シート名:⑧償還計画表 農業に関する借入資金を入力します 農業以外の借入資金を 入力します ←融資残高(期首) ←償還元金 ←利息 これから借入する資金の借入金額、償還年数などは見込みで入力し、借入者本人が金融機関との調整によって内容を変更します。

17 入力シート名:⑨農家収支計画(最終総括表)
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ⑧農家収支計画(最終総括表)を確認しよう! これまで入力したものから、収入と経営費が表示されています。 ここでは、農外所得や年金、租税公課などを入力します。 入力シート名:⑨農家収支計画(最終総括表) 農外所得(妻のパート給与など)や年金収入があれば入力します 農業経費以外の租税公課(所得税や国保税、住居の固定資産税、など)を入力します

18 入力シート名:⑨農家収支計画(最終総括表)
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ⑧差引余剰を確認しよう!  農家収支計画(最終総括表)は、全体の収支を見るための表です。 農業所得(D)に、農外所得(E)や年金等(F)を加え、決算内にある減価償却費を除き、家計費(H)と税金(I)を引くと償還財源(J)となります。  償還財源から新規借入を含めた償還金を計算すると、差引余剰(M)となります。これが、増えていけば家計費を賄っていける、経営が改善されていくという目安になります。 入力シート名:⑨農家収支計画(最終総括表)  差引余剰がマイナスとなった場合は、計画全体を見直すか、資金運用計画で資金繰りが可能か確認します。

19 ⑧資金運用計画を確認しよう! 農業に使用出来る自己資金を入力します。
Ⅰ経営概況 Ⅱ飼養計画 Ⅲ収入・経費 Ⅴ償還計画 Ⅳ家計費 Ⅴ農家収支 ⑧資金運用計画を確認しよう! 農業に使用出来る自己資金を入力します。  差引余剰がマイナスとなった場合は、資金運用計画を作成し、次年度繰越金で資金繰りが可能か判断しましょう。


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