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兵庫教育大学大学院 竹西亜古(たけにしあこ)

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1 兵庫教育大学大学院 竹西亜古(たけにしあこ)
放射能による環境汚染下での 心の除染 環境の除染は、心の除染に役立つか? 兵庫教育大学大学院 竹西亜古(たけにしあこ)

2 健康影響への不安・心配 避難措置や汚染対策による日常の崩壊 ふるさとの喪失 経済的問題 歴史と時間の途絶 社会的問題 アイデンティティの動揺

3 福島ごと、引っ越したい。 2012年 小学校6年生の言葉

4 「引っ越し」しないで、やっていく。 「もと居た場所」に、もどる。

5 心のメカニズム ① 不快なことと、なんとかやっていく 認知的不協和理論 (Festinger, 1957)

6 無関連 不快 認知要素 A 不快 不協和 認知要素 B 不快! 協 和

7 ここは放射能に汚染された環境だ 不快 不快 不協和 自分はここにいる 不快!

8 人は不協和を低減する方向に動機づけられる
環境を変える 人は不協和を低減する方向に動機づけられる 行動を変える 認知を変える 認知を加える

9 除染する 被災地域の認知的不協和の低減 避難する 認知を変える 認知を加える

10 認知的不協和理論 Festinger, 1957 認知要素A 認知要素B 認知要素C 無関連 不協和 協和 低減動機 環境を変える 行動を変える 認知を変える 酒は肝臓に(さほど)悪くないさ 酒はストレス解消の良薬だよ 認知を付け加える

11 ここは放射能に汚染された環境だ 認知を変える 自分はここにいる 認知を加える

12 環境の除染は、心の除染にも役立った ある程度・・・・・ 元通りになった訳ではない・・・。 提供された情報が、低減に用いられた。
環境を変える 元通りになった訳ではない・・・。 認知を変える 提供された情報が、低減に用いられた。 ほかの「認知要素C」に比べて、どれほど有効だったかは不明

13 不快なことと、なんとかやっていく 福島では現在進行形

14 おまけ 認知的不協和理論の実証研究 嘘の内面化プロセスの実験 入会儀礼の効果の実験 軽い罰の行動抑制効果の実験

15 心のメカニズム ② どのような情報が「認知要素」となるか どのような情報が心の除染に役立つか?

16 科学的情報提供と記憶の実験 竹西(亜)・横山・高橋・金川・竹西(正) 2015~現在進行中

17 科学的説明文(刺激文) 結論・主張があること 根拠と理由があること(メカニズムの説明があること) 客観的リスク評価(数値)があること
実は材料づくりが一番難しい・・・・ 結論・主張があること 根拠と理由があること(メカニズムの説明があること) 客観的リスク評価(数値)があること 興味をもって読んでもらえること できるだけ平明であること 提示方法のコントロール  ・文章を分けてスライド提示。  ・別ウィンドウでポップアップ。  ・2回読み上げ。メモ禁止。

18 人類は、地球の誕生以来、宇宙から地球に降り注いでいる宇宙線や大地、飲食物などからの放射線を受けながら生活しています。これらを「自然放射線」といい、私たち日本人は、年間約2.1ミリシーベルトの自然放射線を受けています。 自然放射線の量は地域によりさまざまで、関東地方と関西地方を比べると、関西地方の方が年間で2~3割ほど自然放射線の量が高くなっています。このような地域差があるのは、関西地方は、大地に放射性物質を比較的多く含む花こう岩が多く存在しているからです。 古くから湯治場として有名な鳥取県の三朝温泉では、地域の屋内平均放射能濃度が、全国の約3倍あります。これは年間一人当たり1.2ミリシーベルトの放射線量に相当しますが、過去に行われた調査では、他地域と比較して、がん死亡率の増加は認められていません。 放射線には人工放射線もあります。医療のレントゲン検査で使うエックス線や、核実験・原子力発電所の事故により放出された人工の放射性物質から放出される放射線が含まれます。医療被ばくは、年間一人当たり3.9ミリシーベルトといわれています。福島県で事故の影響を最も受けた地域の、事故後最初の1年間の平均線量は、成人で1~10ミリシーベルトといわれています。  放射線によるがんなどの人体影響は、細胞の中にあるDNAを傷つけることで起こります。しかし、人体にはDNAの傷を修復する力が備わっています。放射線を一度に多く受けると細胞がDNAの傷を治すことができないことがありますが、少しずつ受けるとDNAが修復されることから、影響も小さくなります。シーベルトの数値が同じであれば自然放射線でも人工放射線でも影響は同じです。

19 先ほど読んでいただいた説明文の内容について質問します。これからの質問は、説明文が
記憶テスト(再認):教示 先ほど読んでいただいた説明文の内容について質問します。これからの質問は、説明文が どのくらい記憶に残りやすいか、残りにくいかを検討するためのものです。国語力や知能の 検査ではありませんので、記憶にあるままに応えてください。  次にあげる内容は、説明文の中にあったでしょうか? そのままの記述があっても、 また意味内容として書かれていてもかまいません。それぞれのことが「説明文にあった」と 思う程度を答えてください。

20 自然放射線の平均値は、関西地方で年間2~3倍、関東より高い 人体は、自然放射線になれているので、DNAの修復がはやい
記憶テスト(再認):項目  自然放射線の平均値は、関西地方で年間2~3倍、関東より高い  人体は、自然放射線になれているので、DNAの修復がはやい  人工放射線は、自然放射線より人体への影響が大きい  鳥取県の三朝温泉では、屋内の放射線濃度が、全国の約3倍  日本人が受けている自然放射線の平均値は、年間21ミリシーベルトになる  鳥取県の三朝温泉では、屋内の放射線濃度が、年間1.2ミリシーベルトの被ばくに相当する  人工放射線と自然放射線の人体影響のメカニズムは同じ  自然放射線の平均値は、関西地方で年間2~3割、関東より高い  人には、放射線で受けたDNAの傷を修復する力がある  鳥取県の三朝温泉では、屋内の放射線濃度が、年間2.1ミリシーベルトの被ばくに相当する あった-たぶんあった-わからない(おぼえていない)-たぶんなかった-なかった

21 あなたは、現在受けている放射線量に追加する形で、次のような放射線量を、どの程度受けても かまわないと思いますか
リスク受容 あなたは、現在受けている放射線量に追加する形で、次のような放射線量を、どの程度受けても かまわないと思いますか                       温泉や大地などからの自然放射線、年間合計20ミリシーベルト 温泉や大地などからの自然放射線、年間合計2ミリシーベルト 温泉や大地などからの自然放射線、年間合計0.2ミリシーベルト 核実験や事故などからの人工放射線、年間合計20ミリシーベルト 核実験や事故などからの人工放射線、年間合計2ミリシーベルト 核実験や事故などからの人工放射線、年間合計0.2ミリシーベルト 受けてもかまわない−やや受けてもかまわない−どちらともいえない−あまり受けたくない−受けたくない

22 結 果 は、見てのお楽しみ。

23 実験結果から言えること メカニズムは、数値より残りやすい。 メカニズムの記憶があるほど、「今以上の被ばく」リスクの受容が高まる。
ただし、人工と自然の受容差は、記憶があってもある。縮まってはいそう だが。 また、高いSvでは、記憶の影響はない。 これらの影響は、数値の記憶でも同様にみられる。 が、情報を正確に記憶している回答者は、メカニズム情報の方が多い。 このことから、リスク情報の提供では「メカニズム情報」を含めることが有 効であろう。

24 「もと居た場所」に、もどる。 心の除染に役立つ、情報提供を

25 放射能による環境汚染下での心の除染 環境の除染は心の除染に役立つか?
©AKO Takenishi@HUTE(Hyogo University of Teacher Education),


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