統合失調症ABC 監修 ： 昭和大学名誉教授 上島 国利 すまいるナビゲーター ブックレットシリーズ No.１

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1 統合失調症ABC 監修 ： 昭和大学名誉教授 上島 国利 すまいるナビゲーター ブックレットシリーズ No.１
監修 ： 昭和大学名誉教授　上島　国利 　 イラスト：松鳥むう© こころの健康情報局 すまいるナビゲーター　

2 どんな病気ですか？ 精神疾患で、脳の機能が原因 約100人に１人がかかる 発病しやすいのは 思春期～40歳くらい
治療で回復することが できます イラスト：松鳥むう© こころの健康情報局 すまいるナビゲーター　

3 どんな症状ですか？ 陽性症状 陰性症状 認知機能障害 妄想 感情鈍麻 幻覚 思考の貧困 思考障害 意識の欠如 自閉 記憶力低下
注意・集中力低下 判断力の低下 イラスト：松鳥むう© こころの健康情報局 すまいるナビゲーター　

4 病気の経過 病気の経過により前兆期・急性期・消耗期・回復期に分けられます。
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5 病気の経過と症状 前兆期 急性期 消耗期 （休息期） 回復期 眠れない、音に敏感、 あせり 不安、眠れない、幻聴、妄想
眠れない、音に敏感、 あせり　 過労・睡眠不足に注意 睡眠・休息・安心感が 大切 急性期 不安、眠れない、幻聴、妄想 消耗期 （休息期） 眠気が強い、体がだるい、引きこもり、 意欲がない、やる気・自信がもてない 数カ月単位の休息と 規則正しい就寝時間 楽しみながらの リハビリと体力づくり 回復期 ゆとり、周囲への関心増加 こころの健康情報局 すまいるナビゲーター　

6 治療について + 代表的な治療は、 薬物療法と精神科リハビリテーション 中心となる薬は抗精神病薬です
症状の改善だけでなく、 再発の予防にも大きな力を 発揮します +　 精神科 リハビリテーション 薬物療法 イラスト：松鳥むう© こころの健康情報局 すまいるナビゲーター　

7 主な抗精神病薬 抗精神病薬は、定型抗精神病薬（従来型）と 非定型抗精神病薬（新規）に分けられます 定型薬 ･･･「陽性症状」に効果
定型薬　 ･･･「陽性症状」に効果 非定型薬･･･「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」に効果 こころの健康情報局 すまいるナビゲーター　

8 副作用かな？と思ったら 薬を服用してから、少しでもおかしいなと感じたら医師に相談しましょう すぐに医師や薬剤師に相談を
薬の量を調整したり、組み合わせや種類を変えることで 副作用をおさえることが可能です イラスト：松鳥むう© すぐに医師や薬剤師に相談を こころの健康情報局 すまいるナビゲーター　

9 服薬をやめてもいいですか？ 薬には再発を予防する効果があり、飲みつづけることは重要です 自分で判断せずに医師や薬剤師に相談を
再発を繰り返すと症状が強くなり、治りにくくなります 症状が良くなったからといって、勝手に自分で薬をやめてはいけません イラスト：松鳥むう© 自分で判断せずに医師や薬剤師に相談を こころの健康情報局 すまいるナビゲーター　

10 精神科リハビリテーションって？ スムーズに安定した生活ができるよう手助けするもの ストレスにうまく反応できる力を身につける
人との接し方、仕事に生かせる技術を学ぶ　など 医師やスタッフと相談して、自分に合った無理のないリハビリテーション・スケジュールを計画しましょう イラスト：松鳥むう© こころの健康情報局 すまいるナビゲーター　

11 再発を防ぐ いったん症状が落ち着いても、長期にわたって治療を続ける必要があります
家族に「再発の兆候（サイン）」を伝えて、いつもと違う様子に気づいたらすぐに受診させてもらいましょう 家族が分かる再発のサイン（例） 眠れない日が続くようになる イライラしている 食欲が落ちている 焦りや不安の訴えが多くなる 発病時の体験を昨日のことのように語るようになる そわそわして、落ち着きがなくなる など イラスト：松鳥むう© こころの健康情報局 すまいるナビゲーター　

12 福祉サービス 統合失調症の方を支えるさまざまな制度があります。わからないことがあれば、医療スタッフなどに相談して上手に活用しましょう。
医療費のサポート 自立支援医療（精神通院）制度 暮らしと社会生活のサポート 精神障害者保健福祉手帳 生活費のサポート 障害年金、生活保護と受給資格（障害者加算） 就労のサポート ハローワーク、地域障害者職業センター　など イラスト：松鳥むう© こころの健康情報局 すまいるナビゲーター