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生殖細胞を自分の性に合わせたiPS細胞の利用の検討

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Presentation on theme: "生殖細胞を自分の性に合わせたiPS細胞の利用の検討"— Presentation transcript:

1 生殖細胞を自分の性に合わせたiPS細胞の利用の検討
丹野 まみ

2 御礼とお詫び この場を提供していただいた長崎大学医学部の関係者の方々に厚くお礼申し上げます。
発表の機会を与えてくださった長崎大学大学院のGID事務局の方々にも御礼申し上げます。 ニュースレター1と2で所属がまんまるの会になっていましたが、本発表とは一切関係はございません。まんまるの会の皆様にご迷惑をおかけしまして本当に申し訳ございません。

3 まんまるの会 本日の発表やお問い合わせはネットで まみの長崎学会で検索してくださいね。 まみの長崎学会
まんまるの会は関西医大のジェンダークリニック受診者の会で2ヶ月に一度、 近くの喫茶店で当事者同士集まってお話しする会です。 とても個性的な人が多く、楽しい会ですので 受診される方はぜひ、お寄りになって一緒に語りあいましょう。 本日の発表やお問い合わせはネットで まみの長崎学会で検索してくださいね。 検索 まみの長崎学会

4 簡単なプロフィール そこで、もう一度GIDの観点から生殖について模索してみることにしました 仕事は大阪で薬剤師をしております。
子供のころから、性の違和感があり 関西医大に2007年7月にはじめて受診し、 2008年4月にはGIDの診断がおりました。 あと、私には性の違和感以外に思春期のころからずっと出産願望があり、不妊症といっても言い過ぎではないくらい誰からも理解してもらえず、一人で悩んだこともあります。出産はあきらめても、子供だけはと思い、 児童相談所の里親コーナーにも足を運んだこともありますが、職員のひとにはやんわり断られ、手続きすらさせてもらえませんでした。調べてみると乳幼児1人に対して20-30倍と聞いております。私には入る余地すらないと思いました。 そこで、もう一度GIDの観点から生殖について模索してみることにしました

5 日本のGID特例法とハリーベンジャミンのスタンダードオブケア(SOC)ver.6の生殖に対する記載の比較
日本のGID特例法‥‥今ある生殖腺は機能せず、概観だけ近似していればいい。 一方、SOC‥‥さらに一歩踏み込んでホルモン投与前に精子バンクや、受精胚の低温保存などの生殖の問題の検討が必要 しかし、どちらも自分の生殖細胞に対して違和感がある場合などの記載はない。

6 GIDを生殖の観点から見ると!! この生殖の問題がネックとなりSRSに踏み込めない人もいます。 次の5つに分類されると思われます。
  〇家族制度が厳しかった世代                      (自分の生殖違和も無視して容赦ない子作り                         攻撃をされ最近まで子なし要件の問題に取り                         組んでこられた) 〇自分らしく生きている世代 (自分の性指向と性自認を考慮したうえでの家族作りが課題?)                     1.生殖細胞をも性適合させたSRS(現在の                       概念にはない)                                                    2.現在のSRS(現在の方法だけでは子孫を望め                               ない)                               3.凍結保存など(自分の精子や卵子にまで違和                      感ある場合は不適)                                      〇第三者による精子バンクや代理母などを使う方法に分類されます。      しかし、現状はGIDのQOLも考慮せず、一方的にGID特例法として進めています。分娩や育児が人間の主要な根幹をなすものである以上、 生殖補助医療をGIDに適用することはきわめて意義あることと考えられます この生殖の問題がネックとなりSRSに踏み込めない人もいます。

7 iPS細胞の出現 このようにSRS手術で外見だけでなく生殖機能をも適合させる生殖移植手術をして パートナーとの遺伝子を残せられれば、
さらにこの細胞から、色々な組織もできることがわかってきました。 2009年1月にはiPS細胞から精子、卵子の元になる始原生殖細胞を作り出すことに、京都大学と三菱化学生命科学研究所の研究チームがマウスを使って初めて成功しました。このことから、SRSしても、   子孫を残すことは不可能ではありません。しかもES細胞とかと違い、自分の体細胞を使うので、免疫拒絶反応も起こりにくく、ヒトでの生殖医療に使いやすいのではないかと思われます。 このようにSRS手術で外見だけでなく生殖機能をも適合させる生殖移植手術をして パートナーとの遺伝子を残せられれば、 現に子を持たないGIDにとっては幸せに繋がるのではないかと思われます。

8 臨床応用に向けての子宮移植の実験 ところで、2006年2月スウェーデンのゴーエン大学産婦人科のマッツブローエンストロエム医師によってヒツジなどの子宮自家移植で、妊娠、出産まで確認されました。 このことは、子宮の大きさがヒトとほぼ等しいことから、この子宮移植がヒトに応用されることが期待されます。 また、下の左の写真はマウスでの子宮移植ですが、コントロールとしてそのまま子宮を残し、ドナーからもうひとつ子宮を移植しています。移植はend-to-sideで血管吻合し、さらに両方の子宮に胚盤胞を移植し、妊娠、出産が確認されています。妊娠率も違いはなく、生まれた仔は通常の場合と同様の体重と成長軌道になっています。 このときわかった面白い知見では、以下のようなものです。 24時間UW(University o f Wisconsin)溶液で保存した子宮は問題なく機能したが使用期限は48時間だった・ はじめに腹腔内で子宮頚が残され、大動脈と大静脈を血管吻合する方法で生まれた子供は体重や成長曲線は通常のものと比較しても変わりはなかった。しかし、 妊娠率は低かった。 そこで改良されて、 子宮頚は皮膚に露出させる方法がとられ、外部の腸骨の血管に移植された。 そうすると、妊娠率は向上したが、妊娠速度には影響を及ぼさなかった。 ヒトの子宮の組織はUW液、ペルファデックス液で少なくとも、6時間は抵抗した。 (Uterine transplantation Brannstrom Mats日本産婦人科学会雑誌58巻2号P ) ブタのような大きな動物では 静脈の吻合は難しいとわかった、 (Uterine transplantation Brannstrom Mats日本産婦人科学会雑誌57巻2号P831) 時間の都合上、ピックアップさせていただくと.移植した子宮において子宮頸を腹腔内に残す正所性より、皮膚に外面化させる異所性のほうが妊娠率はよかったようです. Journal of Endocrionology (2002) 174,

9 まとめますと、この子宮移植をして、先程のiPS細胞から作成したパートナーとの胚盤胞を移植すれば、GIDの人たちにも妊娠出産が進められると思います。
しかし 2008年11月iPS細胞を使った生殖細胞 作製の実験は容認されたものの、精子や卵子から受精卵を作ることは引き続き禁止されています。 一刻も早く当事者とパートナーとの受精卵も容認していただけるよう、希望ではなく救済をお願いします。

10 近い将来、世界のどこかでヒトでの子宮移植による出産が行われるかと思われます。これからのGIDの人たちに、ART(生殖補助医療)が適用され、パートナーとの遺伝子を残せ、自分の家族やパートナーの家族からも祝福される時代がくることを願ってやみません。

11 ご清聴ありがとうございました。


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