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非合理的な意志決定に関する fMRI研究:神経経済学を中心に

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Presentation on theme: "非合理的な意志決定に関する fMRI研究:神経経済学を中心に"— Presentation transcript:

1 非合理的な意志決定に関する fMRI研究:神経経済学を中心に
理化学研究所脳科学総合研究センター 象徴概念発達研究チーム 小川昭利

2 ちょっと復習

3 脳活動計測方法 非(低)侵襲計測法 侵襲計測法 ヒトの研究では主にfMRIが行われる サルなどの研究では主に神経細胞活動記録が行われる
このほかにも、近赤外光血流計測、パッチクランプ法がある。 ヒトの研究では主にfMRIが行われる サルなどの研究では主に神経細胞活動記録が行われる

4 神経細胞の活動と血流 英国、Cardiff大のグループの成果 Vasodilation血管拡張
Zonta et al. (2003) Nature Neuroscience

5 fMRI実験 被験者にMRI装置に入ってもらう 課題を行っているときの局所的な脳血流を計測する
計測データの解析 (例. 課題 > 休息)から統計的に有意な活動領域を明らかにする 3は頭頂葉から記録した細胞の発火頻度(16回分合計)

6 6月の内容 非論理的な認知バイアス 非合理的な認知バイアス 排他律(消去法)に関わる脳活動を明らかにするfMRI研究
(神経経済学)

7 神経経済学とは? 課題遂行中の脳神経活動を計測 神経科学から見た神経経済学
~経済学から理論的に導かれる合理的行動に相関する脳活動を明らかにする 期待効用の脳内表現 ギャンブル課題における意志決定 など 経済学から見た神経経済学 ~経済学では説明の難しい人間の非合理的行動を脳活動から明らかにする 選好逆転、損失回避 主観的価値(遅延報酬の価値割引) 所有効果 など 課題遂行中の脳神経活動を計測

8 本日の内容 非合理的な意志決定のfMRI研究 腹内側前頭前野に注目して、最新の研究を紹介する 神経経済学、社会認知神経科学
Ventromedial prefrontal cortex VMPFC

9 個人の選好(Neuromarketing) 自己制御 貨幣錯覚 美人コンテスト 損失回避
※時間があれば、schadenfreudeについて 9

10 Endowment effect 所有効果とは、同じ商品であっても、自身が所有するときには所有しない場合に比べて高い値段を付けること
Knutson 2008, Neuron 所有効果とは、同じ商品であっても、自身が所有するときには所有しない場合に比べて高い値段を付けること SHOP課題 SHOP = Savings Hold Or Purchase. people value a good or service more once their property right to it has been established. In other words, people place a higher value on objects they own than objects that they do not. chooseでは、選択するとすれば商品と現金のどちらがよいかをボタン押しで選択した。 yesなら商品、noなら現金、というように。 iPod shuffle, noise-cancelling headphones, iPod alarm clock base, 2 gigabyte USB flash drive, digital camera, and wireless mouse $70.57, range $35.00–$95.00 After scanning, subjects rated their preference for and familiarity with each of the six products (on 1–7 Likert scales).

11 Endowment effect 内側前頭皮質はお得感、右島皮質は所有効果に関連 MFCの活動が最初の図、次の図は島皮質。 1番目の図
2番目の図 8 mm diameter spherical NAcc (±10, 12 ,–2) and MPFC (±4, 46, –2) VOIs 内側前頭皮質はお得感、右島皮質は所有効果に関連

12 Neuromarketing (2004) McClure et al. Neuron 44:379.

13 Anonymous delivery of Coke and Pepsi
腹内側前頭前野は個人の選好を表現する

14 Brand-cued delivery of Coke and Pepsi

15 Self control Hare 2009, Science Self control is the ability to control one‘s emotions and desires, is the capacity of efficient management to the future. (Wikipedia) 問題) あなたはnダイエットをしていておなかがすいているとします  下の食べ物を我慢できますか?

16 実験課題 5段階評価 被験者: ダイエットをしている37名  (SC群19名、NSC群18名)

17 実験結果

18 実験結果

19 Discussion Self Controlは、背外側前頭前野による腹内側前頭前野の抑制であろう

20 貨幣錯覚 実質的価値に関係なく、保有貨幣が増加すると、購買力が上がったと錯覚すること
問題)賃金が20万から21万に増え、インフレが5%のとき 購買力は上がる、下がる、同じ? 問題)賃金が20万から21万に増え、インフレが4%のとき 購買力は上がる、下がる、同じ? 問題)賃金が20万から21万に増え、インフレが6%のとき 購買力は上がる、下がる、同じ?

21 実験課題 High条件はLow条件より50%高い報酬 実験後の買い物では、High条件の方が50%高い価格

22 実験結果 腹内側前頭前野の活動は実質的価値ではなく見かけの価値を反映する

23 美人コンテスト ある新聞社は以下のような催しを行った
Coricelli 2009, PNAS ある新聞社は以下のような催しを行った 100人の女性の顔写真を掲載し、読者がそれぞれ6名に投票して、全員で選んだ美人に最も近い投票をした読者が賞金を得る どのようにすれば賞金を得られるだろうか? 1.自分が美人であると思う女性に投票 2.他の読者が美人と思うであろう女性に投票 3.ランダムに(さいころなどを使って)選んだ女性に投票

24 実験課題 Q:1-100の数字を選択する。 S1: 10人の平均の2/3に近い数字を当てると10€もらえる。

25 実験課題 上。ゲーム理論による予測 合理的プレイヤーは100*2/3=66より大きい数は選択されないことを知っている(E(0))。
これを繰り返していくと、合理的プレイヤーは0を選択することになる。 下。認知階層モデル L(0)ランダムプレイヤー L(1)ランダムプレイヤーに対して最適。50*2/3 = 33を選択する。 L(2)はL(1)プレイヤーに対して最適。

26 行動結果

27 実験結果(1)

28 実験結果(2)

29 損失回避 Tom 2007, Science 1.賭けの内容が表示 2.賭けを受けるか受けないかを応答 3.結果の表示

30 実験結果 腹内側前頭前野は損失回避に関係する

31 本日のまとめ 腹内側前頭皮質の機能を調べるfMRI研究を紹介した 個人の選好 自己制御 貨幣錯覚 美人コンテスト 損失回避
※時間があれば、schadenfreudeについて

32 Envy and Schadenfreude
Takahashi 2009, Science 画像は、 より

33 Experiment 1 for Envy

34 Experiment 2 for Schadenfreude

35 実験結果 Schadenfreude Envy


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