中距離走におけるバウンディング トレーニングの有効性について

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1 中距離走におけるバウンディング トレーニングの有効性について
健康・スポーツ系教育専攻 指導教官　伊藤 信之 05A8001新　龍佑

2 普通の走動作からストライドを伸ばすように 誇張した、水平方向への連続跳躍運動であ る。
＜バウンディングとは＞ 普通の走動作からストライドを伸ばすように 誇張した、水平方向への連続跳躍運動であ る。 伸張-短縮サイクル運動の一種で、短い間で大きな力を発揮する。

3 ピッチに余裕を持ちながら高い疾走速度を獲得する
中距離走のパフォーマンス向上には レース序盤から中盤にかけて ・大きなストライドを維持することで高い疾走速度を持続する 勝敗の決め手となるペースアップやラストスパートにおいて ・ピッチを増加することで対応する レース中盤から終盤にかけて ・急激なペースアップに対応するための余力を残す ピッチに余裕を持ちながら高い疾走速度を獲得する バウンディングの特徴 バウンディングトレーニング 短い時間に大きな力を発揮する これらに貢献する可能性が考えられる

4 研究目的 中距離走における バウンディングトレーニングの 有効性について検討する

5 バウンディングトレーニング 中長距離選手 立ち五段跳 走動作 立ち五段跳 走動作 立ち五段跳 走動作 ＜研究方法＞
（中距離走のペース） 立ち五段跳 走動作 （トレーニング前と同じペース） バウンディングトレーニング ４ヶ月間 トレーニング前後において 普段から専門的トレーニングとしてバウンディングトレーニングを行い、バウンディング能力の高いとされる跳躍選手の立ち五段のデータから、上位群、下位群とを比較することでバウンディングの動きの評価を行なう。その上で、バウンディングトレーニングを普段行なっていない中長距離走者において、まず測定項目において実験を行い、バウンディングトレーニングを実施する。そして、ふたたび実験を行い、トレーニング前後の実験より得られたそれぞれのデータから、走動作とバウンディング能力との関係を明らかにし、中距離走者におけるバウンディングトレーニングの有効性について検討する。 立ち五段跳 バウンディングトレーニングの効果 走動作 中距離走の疾走動作に与える影響

6 結果および考察

7 記録の向上がみられトレーニングの効果が認められた
＜立ち五段跳の動作分析＞ ＜ 記録の向上がみられトレーニングの効果が認められた 支持前半膝関節角変位 接地時脚角速度が増大 支持前半膝関節角変位が減少 下肢全体の動きを形成 支持期の改善

8 速度に差はみられず、設定通りの測定が行えた ストライドの増大やピッチの増加を可能とする
＜走動作の動作分析＞ 速度に差はみられず、設定通りの測定が行えた ストライドの要因 0.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20 距離（ｍ） トレーニング前 トレーニング後 支持前半距離 支持後半距離 滞空距離 ＊＊ ＊＊. ピッチの要因 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 0.12 0.14 0.16 0.18 時間（秒） 支持期前半間 支持期後半間 滞空時間 支持距離が減少し、滞空距離が増大 支持時間が短縮し、滞空時間が増大 支持期の改善 ストライドの増大やピッチの増加を可能とする

9 支持期において下肢全体が 前方へ素早く回転する
支持期における動作変容の特徴 接地時 脚の伸展動作が強調 支持期後半 支持後半でのキック動作が抑制 支持期において下肢全体が 前方へ素早く回転する

10 支持期において下肢全体が前方へ素早く回転
結論 ・バウンディングトレーニングの結果、トレーニング 　の効果が認められ、疾走動作に変容がみられた 支持期において下肢全体が前方へ素早く回転 短い支持時間で大きな滞空時間と滞空距離 高い運動効率の疾走動作を可能 ストライドやピッチを高めることができる動作 中距離走のパフォーマンス向上に貢献 バウンディングトレーニングの有効性

11 ご清聴ありがとうございました