データベース S 第 1 回 ガイダンス システム創成情報工学科 尾下 真 樹. 講義担当 尾下 真樹 (おした まさき) 居室:研究棟 W623

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データベース S 第 1 回 ガイダンス システム創成情報工学科 尾下 真 樹

講義担当 尾下 真樹 (おした まさき) 居室:研究棟 W

ガイダンス 講義の概要 講義の進め方 単位の認定方法 データベースの概要 講義予定

講義の概要 データベースの基礎知識を学習(講義 11 回) – 講義形式で説明 – 基本的に PowerPoint の資料を使って説明 – 毎回の講義後に演習問題( Moodle ) – 期末テスト データベースを使えるようになる(演習 3回) –PostgreSQL の使い方を講義形式で説明 – 各自、 CL 端末室で実際にデータベースを作 成 – レポート提出

講義の達成目標(シラバスよ り) リレーショナルデータベースを扱う上で 必要な、スキーマの設計方法や SQL の使 い方などの基礎的な知識を理解させる。 リレーショナルデータベースの内部で用 いられる、データ格納方式や高速化のた めの基礎的な技術を理解させる。 データベース設計・操作を体験させ、 データベースを利用するための基礎的な 技術を習得させる。

講義の進め方 PowerPoint の資料を使って説明 – 資料は Moodle の本講義のページで公開 – – ハードコピーが必要な人は各自印刷 – 必要に応じて、演習の資料なども、前もって 置いておく レポート提出や次回講義の連絡などは、 Moodle 上にも載せる – 今年度より、ウェブページから Moodle へ移 行

単位の認定方法 テスト( 40 点) – 教科書・ノート持込不可 基本的な原理を理解しておけば解ける問題を出題 演習レポート( 40 点) – 与えられた課題を作成して提出 毎回の講義の演習( 20 点) – 講義後に、各自、 Moodle 上の演習問題に回答 出席 ( IC カード) – 成績には考慮しない、一定回数の欠席で不合 格

演習問題 毎回講義後に、 Moodle 上の演習問題を解 く(復習のため) – 制限時間:次の日の夕方まで – 演習問題の点数を成績に考慮する 1 回の講義で 1~2 点分 最初の回答を成績に考慮 操作ミスによる入力失敗や、パソコンのトラブル などの、個別の事情にはいちいち対応できない 何度も回答できる(復習やテスト勉強のため) – 今日の講義の分も用意しているので、講義後 に回答すること

教科書・参考書 「データベースシステム」 北川 博之 著、昭晃堂 出版 ( 3,200 円) 「リレーショナルデータベース入門 」 増永良文 著、サイエンス社 ( 2,600 円) – なるべく買うことをすすめる – 内容はほぼ同じなので、どちらでも良い 上の本の方が文章は分かりやすい、やや古い 下の本の方が例が多い、やや新しい

演習の参考書 「 PHP4 徹底攻略 改訂版 」 堀田倫英 石井達矢 廣川類 著 ソフトバンクパブリッシング ( 3,800 円) 「 PostgreSQL による Linux データベース構 築」 廉升烈 著、翔泳社 出版 ( 2,200 円) – 演習では基本的に最低限の資料は用意するの で無理に買わなくても良い – 自分でいろいろやりたい人、自宅のパソコン で演習をやりたい人向け

データベースの概要 データベースって何だろう? – 大量のデータを効率良く管理するためのシステム – データのモデリング、検索インターフェース、 大量データ処理などの機能を提供 – 他のプログラムからデータを利用できる データベースの応用 – 企業の顧客・売上データなど – 最近では、地理データベース、マルチメディア、 DNA データ、科学技術データ なども扱われる – SEなど情報系に就職する人の多くは、何らかの形 でデータベースシステムに関わる可能性が高い

データベースの社会での応用 店頭で販売されるソフトウェアはごく一 部 実際には、企業からの注文で、企業内部 で使われるソフトウェアの開発が多い – 企業のデータ(顧客・売り上げ・業務情報な ど)を管理するようなソフトウェア – データの管理部分にはデータベースシステム を利用し、ユーザーインターフェースのみを 開発 – データベースの設計・構築・最適化などの作 業 – データベースと密接に関わる仕事が多くなる

データベースの応用のイメー ジ データベース作成と Web インターフェー ス データベースサーバ データを管理 利用者 操作 結果 クライアン トコン ピュータ アプリケーション プログラム データを操作するため のインターフェースを 提供

情報系の職種(おおまかな分 類) プログラマ(コーダー) – 指示された通りにプログラムを書く人 開発者・設計者 – どのようにシステムを作るか設計をし、プログラム も書く プロジェクトマネージャ – システムの開発を管理 システムエンジニア – データベースの構築や管理 – コンピュータやネットワークの管理 – 利用者の要求を聞き、ソフトウェアの仕様をまとめ る – プログラマや設計者・開発者の仕事をすることもあ る

この講義はどのような役に立つ か この講義を受講したからと言って、何ら かの企業に簡単に就職できるようなこと はない 本講義の範囲内で扱うのは、ごく基礎的 な知識・演習のみ – 単にデータベースの知識だけでなく、情報工 学の理解を深める、という意味でも重要 情報工学の常識として、最低限知ってお くべき内容 自分でより勉強したい人のための出発点

企業や就職との関係 講義では基本的な演習しか行わないので、 情報系の仕事で働きたい人は、自分でい ろいろな技術を勉強することをすすめる – 就職時は、講義以外でどのような努力・勉強 を してきたのかが問われる – 演習やプロジェクトでどのような工夫をした のか、などもアピールになる(理解度・発想 力・説明力) 情報系の仕事を目指さない人も、本講 義・演習の内容くらいは押さえるべき – どういう仕事を目指すのかを決めることが必 要

リレーショナルデータベース データをリレーション(テーブル)の集 合によって管理 リレーション同士の演算によりいろいろ な処理を実現 問い合わせ言語SQL リレーション 属性 1 属性 2 ・・・ データ 1 データ 2 データ 1 ・・・

テーブル表現の例 これをそのままデータベースに格納する と、データの不整合が起きる可能性があ る 履修情報 学籍番号氏名科目番号科目名成績 尾下真樹 01 データベース 尾下真樹 03 グラフィック ス 下戸彩 03 グラフィック ス 本村拓哉 01 データベース 70 ・・・

科目 科目番号科目名 01 データベース 03 コンピュータグラ フィックス ・・・ 学生 学籍番号氏名 尾下真樹 下戸彩 本村拓哉 ・・・ 履修 科目番号学籍番号成績 ・・・ リレーションの例 複数の最適なテーブル に分割して管理(正規 化) 必要に応じて結合

SQLによる問い合わせの例 ‘ データベース ’ を履修している全学生の氏名と成績を出 力 SELECT 氏名, 成績 FROM 学生, 科目, 履修 WHERE 科目. 科目名 = ‘ データベース ’ AND 履修. 科目番号 = 科目. 科目番号 AND 学生. 学籍番号 = 履修. 学籍番号 氏名成績 尾下真樹 80 本村拓哉 70 ・・・ 一種のプログラミング言 語 簡単な記述で、さまざま なデータを検索できる

演習内容 データベース作成と Web インターフェー ス データベースサーバ データを管理 コマンドラインイン ターフェース 利用者 操作 結果 Web サーバ HTML ( + スクリプト) HTML 中にスクリプト を記述することで、 データベースにアク セス 自分の好きな テーマでデー タベースを作 成 データベースに アクセスするた めの Web ページ を作成

講義予定 講義・演習 – 第 2 回 データベースシステム – 第 3 回 リレーショナルデータベース – 第 4 回 リレーショナルデータベースの設計 – 第 5 回 リレーショナルデータベースの設計 (2) – 第 6 回 問い合わせ言語 SQL – 第 7 回 演習: PostgreSQL によるデータベース 構築 – 第 8 回 演習: PostgreSQL を WWW から操作する

講義予定 講義(続き) – 第 9 回 物理的データ格納方式 – 第 10 回 物理的データ格納方式 (2) – 第 11 回 問い合わせ処理 – 第 12 回 同時実行制御 – 第 13 回 障害回復 – 第 14 回 オブジェクト指向データベース – 試験前後にレポート提出 – 期末試験