無線センサネットワークの応用 例 浅川 和久 2016/7/141 無線センサネットワークの応用例
ウミツバメの生態調査 (2002 年～ ) 2016/7/14 無線センサネットワークの応用例 2 カリフォルニア大学バークレー校とアトランティック大学、 インテルリサーチバークレー研究所の共同プロジェクト (2002 年より ) 米国メーン州グレートダック島 ( 無人島 ) ウミツバメの営巣行動の観測 警戒心が強く生態観測が特に難しい生物種の一 つ ウミツバメの巣穴は特定の場所に集中している グレートダック島は産卵地として有名 ウミツバメ
ウミツバメの生態調査 (2002 年～ ) 2016/7/14 無線センサネットワークの応用例 3 センサノード (MOTE) 複数のセンサユニット、プロセッサ、メモリ、通信部 巣穴の内側と外側に設置 温度、湿度、気圧、明るさ、風の強さを測定 50 個の MOTE シングルホップ無線ネットワーク ２００ ２年 100 個の MOTE マルチホップ無線通信ネットワーク 赤外線カメラ１機 ( 営巣地全体を観測しデータの信頼性を高 める ) ２００ 3 年
ウミツバメの生態調査 (2002 年～ ) 2016/7/14 無線センサネットワークの応用例 4 生態調査システム 1. 各センサノードがデータをパケットに詰め込み、ゲートウェイに送 信 2. ゲートウェイはベースステーションと無線通信し、データを逐次転 送する 3. ベースステーション ( 灯台の中に設置された PC) のデータベースに格納 4. 衛星通信システムを介し、インテルリサーチのデータセンターと同 期をとる 5. データはインターネット上に公開される 改善点 ルーティング タスクサイクリング 各センサノードのリモート診断 システム開発環境
精細農法と無線センサネットワー ク 細かく区分されたエリアからもたらされるデータを分析する 近代農法の知識 最低限の肥料、農薬の散布、灌漑を支援する 人間の健康に与えるリスクの低下 農作物の生産性を維持する 土地の疲弊を抑える 2016/7/14 無線センサネットワークの応用例 5 精細農法
精細農法と無線センサネットワー ク Intel Reseach 社 米国オレゴン州 2016/7/14 無線センサネットワークの応用例 6 ブドウ畑 実験プロジェクト (2002 年 ) ブドウのカビによる被害を防ぐためのセンサネットワーク 18 個の MOTE が外気温を観測する カビによる被害のリスクを可視化するための UI シャベルや農業散布器にも MOTE を内蔵