ストレージの最新動向 IT ソリューション塾・第 21 期 2016 年 3 月 17 日. 2.

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ストレージの最新動向 IT ソリューション塾・第 21 期 2016 年 3 月 17 日

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アーキテクチャーから見るストレージの違い コントローラー CTL スケールアップ・アーキテクチャ スケールアウト・アーキテクチャ CTL 3 容量 CTL 共有メモリー サーバー・アクセス 密結合型スケールアウトアーキテクチャー 「基礎から学べる!最新ストレージ技術と選択ガイド」を参考に作成 コントローラー性能が ボトルネック コントローラー性能が ボトルネック

アーキテクチャーから見るストレージの違い 4 「基礎から学べる!最新ストレージ技術と選択ガイド」を参考に作成

サーバー・ベースド・ストレージ 5 専用 ストレージ デバイス 論理 ストレージ デバイス 汎用サーバーのストレージを束ねて ひとつの共有ストレージとして扱う ストレージ・アレイなどの専用デバイスで 共有ストレージを実現する 専用デバイスによる共有ストレージ サーバーベースド・ストレージ 高価だが高速 安価で低速だが拡張性が高い 「基礎から学べる!最新ストレージ技術と選択ガイド」を参考に作成

アクセス方式の違いから見るストレージ 6 ブロック・ストレージファイル・ストレージ ファイル単位 オブジェクト・ストレージ ID ブロック単位 オブジェクト単位 ストレージの拡張性: 〇 レスポンスタイム: ◎ 主な用途:  データベース  仮想環境  基幹業務システムなど ストレージの拡張性: 〇 レスポンスタイム: 〇 主な用途:  ファイルサーバー(NAS)  仮想環境  データアーカイブなど ストレージの拡張性: ◎ レスポンスタイム: △ 主な用途:  デジタルコンテンツ保存  オンライン・ストレージ  データアーカイブなど NFS,CIFS,SMB FC,FCoE,iSCSI HTTP/HTTPS IP ネットワーク 高速ネットワーク (SAN など ) 「基礎から学べる!最新ストレージ技術と選択ガイド」を参考に作成

ブロック・ストレージ アクセス方式の違いから見るストレージ 7 ファイル・システム ブロック単位(4KB/8KB)で区分し、 ファイル・システムでファイルとブロッ クを紐付け。 ローカル・ストレージと同様に高速でア クセスできることを目的とする。 ファイル・ストレージ 認証サーバー介し権限を確認 プロトコルの違いを変換 認証サーバー介し権限を確認 プロトコルの違いを変換 ブロック・ストレージに比べオーバー ヘッドが大きくアクセスに時間はかかる。 複数ユーザーとのファイル共有(NAS) を目的に使われる。 7 オブジェクト・ストレージ オブジェクトID HTTP/HTTPSでオブジェ クトをストレージへ送信 メタデータ ノード追加により容易に容量を追加でき、 非常に拡張性が高い。階層構造がないた め制限なく無数のコンテンツを保管する ことができる。変更頻度が少ないデータ や膨大なデータ保管に向いている。アー カイブ(長期保存)には最適。 ファイル名 ファイルサイズ 作成日付 患者名 患者ID 診療科 主治医など ファイル名 ファイルサイズ 作成日付 患者名 患者ID 診療科 主治医など 「基礎から学べる!最新ストレージ技術と選択ガイド」を参考に作成

Data Lake 非構造化データ/オブジェクトストア データ量の爆発的増大 8 ETL 解析に必要なデータ を選別・抽出 ETL 解析に必要なデータ を選別・抽出 DWH Data Warehous DWH Data Warehous アナリティクス BI Business Intelligence BI Business Intelligence 全てのデータを収集 業務アプリケーションWebアプリケーション IoTアプリケーション AI Artificial Intelligence AI Artificial Intelligence Data Lake(Big Data)を解析し 規則や構造、関係性を探索 Data Lake(Big Data)を解析し 規則や構造、関係性を探索

ストレージの市場動向(1) 9 HDDの出荷台数は減少傾向、一方で容量は今後とも拡大する。

ストレージの市場動向(2) 10

ストレージ性能の推移 MB 20 アクセス性能 1.2 倍 3600 rpm rpm T byte

CPU とストレージのパフォーマンス T byte CPU性能×100倍 ストレージ性能×1.2倍 両者のギャップを埋める手段として注目される フラッシュ・ストレージ

フラッシュ・ストレージ/今後の展開とその分類 大容量化の限界 高速化の限界 低消費電力化の限界 サーバーサイド・フラッシュ (PCIe フラッシュ ) オールフラッシュ・ストレージ・アレイ ハイブリッド・ストレージ・アレイ サーバー内の PCIe ( PCI Express )ポートに直 接接続する、ボード型のフラッシュストレー ジ製品。「ホストフラッシュ」と呼ばれるこ とも。サーバー内の PCIe ポートに直接接続す るので、他のサーバーとの共用はできない。 ストレージアレイ内の記憶装置が、すべて フラッシュメモリで構成されたフラッシュ ストレージ製品。 ストレージアレイ内の記憶装置が、フラッ シュメモリと HDD の混在状態で構成されたフ ラッシュストレージ製品。 HDD と混在するこ とでオールフラッシュアレイよりもデータ容 量を増やせる。 フラッシュ・ストレージ  長期・大容量保存  高速 IO 性能  HDD 互換・ PC

フラッシュ・ストレージ/性能比較と用途 SRAM キャッシュ DRAM ミリ秒 (10 -3 ) マイクロ秒 (10 -6 ) ナノ秒 (10 -9 ) 3 桁の違い 百 IOPS 数万 IOPS 数百万 IOPS メモリー速度に近い IO 速度  仮想化 ( サーバーやデスクトップ )  データ分析  デーベース処理

フラッシュ・ストレージ/提供される価値 大量アクセス + 高速応答 現状の HDD ストレージによる対応 メモリー 分散キャッシュ シャーディング 大規模分散処理 (NoSQL) 大規模分散処理 (NoSQL) サーバー台数増加 ライセンス増加 保守負担増大 サーバー台数増加 ライセンス増加 保守負担増大 CPU フラッシュストレージによる対応 メモリー フラッシュ・ストレージ アレイ 高速接続 : PCIe,InfiniBand,FC など CPU

フラッシュ・ストレージ/ 普及の背景 大量アクセス + 高速応答  フラッシュの容量当たり単 価が高く HDD との差がなか なか縮まらなかった。  フラッシュストレージの特 性に起因する信頼性が問題 視された。  HDD の IF(ATA,SATA など ) が普 及しフラッシュの特性を活 かした仕組みの普及が阻害 されていた。  フラッシュの容量当たり単 価が高く HDD との差がなか なか縮まらなかった。  フラッシュストレージの特 性に起因する信頼性が問題 視された。  HDD の IF(ATA,SATA など ) が普 及しフラッシュの特性を活 かした仕組みの普及が阻害 されていた。  エラー訂正や障害対策の機 能がソフトウェア、ファー ムウェアで対応できるよう になり、書き換え回数上限 や耐障害性の懸念がほぼ払 拭  コンシューマー市場での普 及により容量当たり単価が 大きく低下 (普及の基準とされて いた「 1GB 当たり単価 1 ドル未満」を 2012 年に達成)  業務アプリケーションや DB のインメモリー技術などス トレージ以外でも進化  エラー訂正や障害対策の機 能がソフトウェア、ファー ムウェアで対応できるよう になり、書き換え回数上限 や耐障害性の懸念がほぼ払 拭  コンシューマー市場での普 及により容量当たり単価が 大きく低下 (普及の基準とされて いた「 1GB 当たり単価 1 ドル未満」を 2012 年に達成)  業務アプリケーションや DB のインメモリー技術などス トレージ以外でも進化 高速 ( HDD の 1000 倍) 高速 ( HDD の 1000 倍) 高密度 (設置面積) 高密度 (設置面積) 低消費電力

ソフトウェアとして提供される場合と アプライアンスとして提供される場合 ソフトウェアとして提供される場合と アプライアンスとして提供される場合 ハードディスクなどの不揮発性媒体である 二次記憶(ストレージ)にリアルタイムで データの永続化を行わない ハードディスクなどの不揮発性媒体である 二次記憶(ストレージ)にリアルタイムで データの永続化を行わない リセットや電源が切断されても ログとスナップショットからデータを復元 リセットや電源が切断されても ログとスナップショットからデータを復元 インメモリー・データベース DBMS 揮発性メモリー (DRAM) データ更新 定期的 セーフ ポイント SAP HANA, IBM solidDB Oracle TimeTen, Altibase ・・・ DRAM などの揮発性メモリーの 一次記憶(主記憶装置)に データを保持・処理

揮発性メモリー (DRAM) DBMS デュアル・フォーマット・データベース Database 12c リアルタイム統合データベース 基幹業務 (ERP)+ 分析業務 (BI) リアルタイム統合データベース 基幹業務 (ERP)+ 分析業務 (BI) 行単位で処理 行指向 データベース ( 一般的な RDB) 列指向 データベース (DWH) 業務トランザクション処理 OLTP (Online Transaction Processing) 頻繁にデータを追加・更新 分析・レポーティング処理 OLAP (Online Analytic Processing) 大量にデータを検索・集計 ストレージ