2.Web2.0 とは. 2-1. Web とは Web とは・・・インターネットなどのネットワークに接続されているコンピュータを利用して、 誰もが情報を閲覧することができるように公開する システム 1989 年に欧州核物理学研究所 (CERN) の Berners-Lee が学術論文や資料の管理を.

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2.Web2.0 とは

2-1. Web とは Web とは・・・インターネットなどのネットワークに接続されているコンピュータを利用して、 誰もが情報を閲覧することができるように公開する システム 1989 年に欧州核物理学研究所 (CERN) の Berners-Lee が学術論文や資料の管理を 目的として提唱した、ハイパーテキストによる大規模分散データベースシステム ○ 主な特徴 ・ HTTP プロトコルを使用 ・リンクをたどって世界中の Web サーバに ある情報を受け取ることができる ・ HTML を使って Web ページの文章を記述する ・ Web ブラウザで Web ページを閲覧する など

2-2. Web2.0 とは・・・・? Web2.0 とは・・・上記の7つの特徴を持つ、新しい発想に基づく Web 関連の技術や Web サイト・サービスなどの 総称 言葉の発信者は、 Web の第一人者 Tim O‘Reilly 氏 論文「 What is Web 2.0 」の中で、新しい Web の世界に見られる7つの特徴を挙げている ・自由な情報の整理 ・リッチなユーザ体験 ・貢献者としてのユーザ ・ロングテール ・ユーザ参加 ・根本的な信頼 ・分散型

2-3. 7 つの特徴から見る従来の Web との違 い 従来の Web Web2.0 自由な情報の整理ディレクトリ型に整理枠組みにとられない自由な整理 リッチなユーザ体 験 HTML 、 CGIAjax 、 DHTML 、 Greasmonkey ユーザ体験の蓄積情報を提供する側から 一方的に情報を提供 ユーザのレビューや口コミを蓄積し、 それをサービスに蓄積 2:8 の法則 ( ロングテール ) 2 割の商品が売上の 8 割 を稼ぐ ( 従来の市場 ) 8割のニッチな商品のサービスやビジネス が成立 ユーザ参加情報提供側と提供され る側との間に明確な境 界線 開発やコンテンツの制作などにユーザが積極 的に関わることによってサービスそのものを 成立 根本的な信頼著作権や特許など、知 財が管理される志向 情報を享受する側に対して根本的な信頼を寄 せ、人間の知そのものを共有し、相互に発展 させていこうとする志向 分散型データやサービスを独 立のコンピュータに独 立したものとして保 存・提供 ネットワークを通じてファイルを相互に交 換・共有、あるいはサービスやプログラムそ のものを交換したり組み合わせて利用して サービスが成立

一般的に言われる定義はわかったけど … もっと身近に Web2.0 はないのかな?! 研究会で身近な例をあげてみよう!

2-4.従来の Web と Web2.0 ( 1/6 ) ~情報の発信~ 情報発信が 一方向性 から 双方向性 へ 特徴 ・ HTML 言語や HP 作成ソフト を使って HP を作成し公開 欠点 ・情報発信が一方向性 ・作成するのに知識と時間が が必要 従来の Web だと・・・ 個人の Web サイト( HP ) Web2.0 だと・・・ Blog 、 Wiki 、 SNS 特徴 ・ Web 上で無性に提供されている サービスに登録するだけで OK 利点 ・情報発信が双方向性 ・作成するのに知識が必要なく 時間もかからない

2-4.従来の Web と Web2.0 ( 2/6 ) ~ブックマーク~ タグ による分類・ 集合知の活用 特徴 ・関心の高い Web サイトの URL をウェブブラウザに記録・管理 欠点 ・登録したお気に入りは、登録 したコンピュータでしか利用 できない 従来の Web だと・・・ ウェブブラウザのお気に入り Web2.0 だと・・・ ソーシャルブックマー ク 特徴 ・お気に入りをネットワーク上に保存 ・他のユーザと共有できる 利点 ・インターネットに繋がっているどの コンピュータからも利用できる ・ユーザが自由につけたタグによって 情報を分類できる ・他のユーザと共有することで関心の 高い新しいサイトを発見できる

2-4.従来の Web と Web2.0 ( 3/6 ) ~地図サービスの閲覧性・操作性~ 閲覧性 ・ 操作性 の向上 特徴 ・地域を選択したり、住所を 入力することで、詳細な地図 情報を参照できる 欠点 ・ページをリフレッシュしなければ 隣接する区画を表示できない ・事業者から地図データの提供 を受けようとするとライセンス料 が必要 従来の Web だと・・・ 従来の地図サービス Web2.0 だ と・・・ Google Maps 特徴 ・地図の拡大・縮小、移動などが 直感的にできる 利点 ・隣接する区画を表示するのに ページのリフレッシュが不要 ・ API が無償で提供されており、 地図データの利用が可能

2-4.従来の Web と Web2.0 ( 4/6 ) ~更新の確認~ メタデータ の整備や普及 特徴 ・サイトにアクセスするまで 更新の有無がわからない 欠点 ・複数サイトの更新を確認する のに多大な労力を必要とする 従来の Web だと・・・ 直接サイトにアクセス Web2.0 だ と・・・ RSS 特徴 ・ RSS リーダを使うことで、登録した RSS 対応サイトの更新を確認できる 利点 ・サイトにアクセスして更新の有無を 確認する必要がない ・多数のサイトの更新情報を統一的な 方法で効率的に把握できる

2-4.従来の Web と Web2.0 ( 5/6 ) ~情報の検索~ 自動化 の追及が コスト削減 を生む 特徴 ・人手により収集・整理した Web 情報を検索 欠点 ・人的資源コスト ・ Web サイト増加のスピードに 対応できない ・検索対象となるサイトが多くない 従来の Web だと・・・ ディレクトリ検索 Web2.0 だ と・・・ ロボット型検 索 特徴 ・巡回プログラムを用いてサイト 情報を収集・解析 ・索引情報( Index )を付けたサイト の中から検索 利点 ・人的コストがかからない ・大量の検索結果を得られる

2-4.従来の Web と Web2.0 ( 6/6 ) ~オンラインショッピング~ 利用者による コンテンツの構築 特徴 ・ Web サイトを介した通販 サービス 欠点 ・販売側の提示する情報が全て 従来の Web だと・・・ 従来のオンラインショッピング Web2.0 だ と・・・ Amazon 特徴 ・ユーザによるレビューや ユーザによる評価が参照できる 利点 ・購入する際の判断材料が豊富 ・関連する商品の表示 ・購買意欲の増進 ・ロングテール

最初は Web2.0 という言葉ぐらいしか知らなかった私た ち 研究を進める中で Web2.0 に対する認識に変化が・・・ 研究することでわかってきた Web2.0 社会ではどれだけ認知されているのだろう・・・ 2-5. Web2.0 に対する私たちの認識の変 化 Web2.0 って・・・ ・情報発信の双方向性 ・緻密な分類でなくタグ付け ・集合知の利用 ・閲覧性・操作性の向上 ・メタデータの普及 ・コスト削減 ・利用者によるサービスの強化