2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 1 千葉大学附属図書館 における学術情報 発信 千葉大学附属図書館 情報管理課 雑誌・電子情報 係 加藤 晃一

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2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 1 千葉大学附属図書館 における学術情報 発信 千葉大学附属図書館 情報管理課 雑誌・電子情報 係 加藤 晃一

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 2 インターネット時代の千葉大学 附属図書館 日本の図書館で最初のホームページ( 1994 年) ・ u.ac.jp/ (by wayback machine) u.ac.jp/ モデルの提示  インターネット OPAC ( TELET, WWW)  冊子体電子版の提供  リンク集

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 3 電子図書館「建議」 学術審議会「大学図書館における電子図書 館的機能の充実・強化について(建議)」 ( 1996 年)  内容  電子図書館の定義  電子図書館的機能の必要性  整備の基本的考え方  電子図書館プロジェクトの推進

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 4 電子図書館経費の予算化 先導国立 6 大学の電子図書館プロジェ クト( 1995 年~)  奈良先端科学技術大学院大学,筑波大学,(図 書館情報大学),東京工業大学,京都大学,神 戸大学 補正予算による 10 大学電子図書館整備 ( 2000 年)  東北大学,千葉大学,東京大学,東京学芸大学, 一橋大学,大阪大学,広島大学,九州大学,佐 賀大学,鹿児島大学

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 5 そして学術情報発信へ(その 1) 科学技術・学術審議会『学術情報の流通基 盤の充実について(審議のまとめ)』(平 成 14 年 3 月 12 日)  「大学等から発信される様々な学術情報が簡便 に利用できるためには,総合的な情報の発信窓 口(ポータル機能)を設置し,統一的な規約に よって情報を発信する必要がある。このために, 大学図書館が中心となって...情報発信のた めのシステムの設計・構築を行う必要がある 」

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 6 そして学術情報発信へ(その 2) 二つの報告書( 2003 年)  文部科学省 『学術情報発信に向けた大学図書館機能の改善 について(報告書)』 ・  国大図協図書館高度情報化特別委員会 WG 『電子図書館の新たな潮流 ― 情報発信者と利 用者を結ぶ付加価値インターフェース ― 』 ・

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 7 そして学術情報発信へ(その 3) NII のメタデータ・データベース構築事 業  (大学 Web サイト資源検索) 千葉大学の新たなる取り組み  電子図書館整備(平成 13 年度)  学術機関リポジトリ

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 8 学術機関リポジトリとは 定義  学術機関リポジトリ (Institutional Repository) は, 大学あるいは研究機関の電子的な知的生産物(論 文,電子的教材,実験データ,学会発表資料)を 蓄積し,保存し,(原則として)無料で発信する ための保存書庫。 意義  研究成果の視認性とアクセシビリティの向上  社会に対する大学や学術機関の教育研究活動のア カウンタビリティを保証  学術コンテンツの長期保存

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 9 千葉大学におけるプロトタイ プ 千葉大学 学術情報リポジトリ (仮称) 千葉大学 学術情報リポジトリ (仮称) コンテンツ 投稿システム コンテンツ 投稿システム 論文 プレプリント 学位論文 ソフトウェア データベース 実験・統計データ 電子教材 学内研究者等 ・リポジトリ管理 ・メタデータ管理 ・ライセンス管理 ・長期保存 ・既存資料(紙媒体) の電子化 図書館員 利用者

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 10 NII-MDDB との連携 NII メタデータ データベース 論文教材 データ ソフトウェア 学術機関リポジトリ 論文教材 データ ソフトウェア 学術機関リポジトリ 論文教材 データ ソフトウェア 学術機関リポジトリ 論文教材 データ ソフトウェア 学術機関リポジトリ OAI-PMH によるメタデータ・ハーベスティング A 大学 B 大学 C 大学 D 研究所 ナショナル・リポジトリ

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 11 図書館の取り組み 館内メタデータ・ワーキンググループの設 置(平成 14 年 6 月) 内外の動向調査 アンケート調査(平成 14 年 10 月) 「千葉大学学術情報リポジトリ(仮称)」 プロトタイプ版の開発(平成 15 年 3 月完成) 館内 IR ワーキンググループの設置(平成 15 年 8 月)

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 12 プロトタイプシステム機能概 要 登録機能  研究者自身  コンテンツ(一次情報)とメタデータの登録 管理機能  図書館員  メタデータの補完,修正 OAI-PMH  メタデータ・ハーベスティング・プロトコルのデータ・ プロバイダ機能  千葉大 → (メタデータ) →NII 公開機能(準備中)  一般ユーザ  検索,メタデータ・コンテンツの表示

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 13 システム概要図 千葉大学 学術情報リポジトリ (仮称) 千葉大学 学術情報リポジトリ (仮称) コンテンツ登録 図書館 検索インターフェイス JuNii メタデータ データベース 学内研究者等 学術論文 プレプリント 学位論文 ソフトウェア データベース 実験・統計データ 電子教材 ・リポジトリ管理 ・メタデータ管理 ・長期保存 ・既存資料(紙媒体) の電子化 国立情報学研究所千葉大学 連携 情報発信 研究者 データベース データ登録 連携(予定) 検索インターフェイス

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 14 期待される効果(1) 大学にとって  研究機関としての知名度の向上を図ることがで きる  学内の学術情報(研究成果)の一元的な管理, 発信,保存体制を通じて,社会に対する説明責 任を果たすことができる  本学の最新の学術情報(研究動向)を開示する ことにより,産学連携を一層促進することがで きる

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 15 期待される効果(2) 学内研究者にとって  学術情報(研究成果)の管理,発信,保存のコ ストを節約することができる  自らの学術情報(研究成果)の視認性 ( visibility )を高めることができる  学術情報(研究成果)を広く公開することによ り,企業等からの共同研究の提案を引き出すこ とができる  各種申請に必要な業績一覧等を随時出力するこ とができる

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 16 期待される効果( 3 ) 学外利用者にとって  本学の学術情報(研究成果)を一元的に検索し, これにアクセスすることができる  連携を望む企業等は,本学の研究動向を迅速に 把握することができる

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 17 今後のスケジュール 平成 15 年 9 月~ 協力者会議による検 討開始,試行運用開始 平成 16 年 4 月~ 暫定運用開始 平成 17 年 4 月~ 本運用開始

2004/10/23 第44回中国四国図書館協議会 18 おわりに 千葉大学だから...? 図書館の存在をアピールするために