2.5 プログラムの構成要素 (1)文字セット ① ASCII ( American Standard Code for Interchange ) JIS コードと同じ ② EBCDIC ( Extended Binary Coded Decimal for Information Code ) 1.

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7章 情報の表現と基礎理論. 数の表現(書き方) 「数」と「数の書き方」をわけて考える 「数の書き方」と,「数そのものの性質」は別のもの 例:13 は素数・・・”13”という書き方とは無関係 ここでは書き方(表現方法)について考える 567.
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2.5 プログラムの構成要素 (1)文字セット ① ASCII ( American Standard Code for Interchange ) JIS コードと同じ ② EBCDIC ( Extended Binary Coded Decimal for Information Code ) 1 バイトの文字コードとしては ASCII が世界標準となっているが、 一部の大型コンピュータでは IBM 社の EBCDIC を使うものもある。 【日本語の文字コード】主に 3 種類。大型機では特殊なコードもあ る。 ① JIS コード(日本工業規格で標準化) ② EUC ( Extended UNIX Code :主に UNIX などで使われる) ③ Sift JIS ( Windows や Mac OS などで使われる)

(2)字句要素( lexical element ) 自然言語の単語にあたる ①言語別に字句の種類、分け方、呼び方は多少変わるが、基本的 にはそれほど変わらない。 ②言語によっては字句をトークン( token )ということもある。 識別子:変数名や関数名 キーワード:決まった意味で用いる語。 If, while, for など。 定数リテラル:表記自体が、ある型の特定の値を示す。整 数、浮動小数点、文字、 16 進数など 文字列:文字列定数。通常、二重引用符( “ )で囲む。 演算子:+、*など演算子を表す特殊文字。 区切り符号:空白文字、タブ、改行、注釈など 注釈:プログラムの実行には意味のない部分。字句解析 で無視する。

(3)データ型( data type ) ①データの構造や演算の観点からのデータ種別。 ②ユーザ定義型を定義できる言語、さらにデータ抽象化の観点か ら演算子を定義できる言語もある。 ③一般に手続き型の言語では、同一データ型の集まりを配列とし て宣言できることが多い。 【 C 言語の例】 int :整数 float :浮動小数点 double :倍精度浮動小数点 char :文字型

(4)演算子( operator ) ①式( expression )の演算を指定する。 ②一般に優先順位がある。 【例】 一次子() 単項演算子 + - ! べき乗^ 乗除算 * / \ Mod 加減 + - 比較演算子 > < = … 論理演算子 and or 代入演算子 = 順次演算子, 優先順位が高い 優先順位が低い

(5)文( statement ) ①代入文や実行の流れの制御に用いられる。 ②データの型宣言等も文の役割である。 【例】 単純文式; 複合文{式;式; … ;} 条件文 if (式) 文 else 文 繰返し文 while ( 式)文 do 文 while( 式 ) for( 式 ; 式 ; 式 ) 文 選択文 switch( 式)文 補助制御文 break; return 式 ; …

(6)関数( function )/手続き( procedure ) ①プログラムの構成単位 ② FORTRAN では手続きをサブルーチンという。 ③ Prolog では述語がこれらに相当する。 ④値を返すものを関数という。 ⑤再帰的呼出しができる言語がほとんど( FORTRAN ではできな い)。 引数の受渡し ・値による受渡し( call by value ) ・参照による受渡し( call by reference, call by address )

(7)コンパイル単位 ①1つのコンパイル単位に変数宣言と関数/手続き宣言 ②アドレス解決はコンパイル単位別。 ③外部変数のアドレス解決はリンケージエディタで行う。 ④通常、内部変数はスタックに置かれることが多い( FORTRAN はローカル変数として処理)

(8)変数名や関数名の有効範囲と記憶割当て 名前の有効範囲( scope )と参照可能な時間(存続期間: extent ) C の場合 ■ 内部変数 ① auto 関数の起動ごとにスタックに割り当てられる ② register 余裕があれば計算機のレジスタに、余裕がなければス タックに。 ③ static1 箇所に固定して割り当てる。関数が再び起動されたと き、以前の値が残っている。 ■ 外部変数および関数 ① extern 全プログラムで有効 ② static 宣言されるファイル内で有効

最近の言語における有効範囲と記憶割当て VB 、 C# など ■ 関数内部 内部変数(関数の起動ごとにスタックに割り当てられる ■ モジュール内のみ( private ) 同一モジュール内の関数のみ参照可能。 ■ モジュール外有効( public ) 他モジュールからも参照可能 (その他) 呼出し系列の深さ方向にのみ参照可能という方式もある ( ALGOL, Lisp 等)