© 2014 IBM Corporation 1 第八章では、インスタンスをどのように監視できるのか、また、インスタンスをプロビジョニングし たり拡張(Scale)したり、セキュリティ強化を図ることのできる豊富なAPIについて説明します。 第八章で以下のことができるようになります。 監視サービスの種類とその違いを説明する。 お客様の問題に対応するために利用される 様々なサポート方法を理解する。 SoftLayerでAPIを利用する。 第八章では以下のトピックがあります。 用語の定義と概念 仮想インスタンスの監視 お客様サポート APIの利用 仮想インスタンスのスケーリング 第八章 – 監視と管理 : Monitoring and Management 1
© 2014 IBM Corporation 2 当セッションを通じて使われる一般用語は以下のものです。 用語の定義 2 用語定義 Application Programming Interface (API) ソフトウェア・コンポーネントが互いにやりとりするのに使用するイン タフェースの仕様である。 Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) コンピュータがネットワーク接続する際に必要な情報(IPアドレス) を自動的に割り当てるプロトコルのことをいう。 Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) ディレクトリ・サービスに接続するために使用されるプロトコルの一 つ。 Internet Information Server (IIS) マイクロソフト社製のWebサーバー・ソフトウェア。
© 2014 IBM Corporation 3 用語の定義 3 用語定義 Simple Network Management Protocol (SNMP) IP ネットワーク上のネットワーク機器を監視(モニタリング)・制 御するための情報の通信方法を定めるプロトコル。 Simple Object Access Protocol (SOAP) ソフトウェア同士がメッセージ(オブジェクト)を交換する(リモー トプロシージャコール - 遠隔手続呼び出し)ためのプロトコル。 Representational State Transfer (REST) ウェブのような分散ハイパーメディアシステムのためのソフトウェア アーキテクチャのスタイルのひとつ。
© 2014 IBM Corporation 4 当トピックでは以下のことを学習します。 SoftLayerの標準監視サービス SoftLayerの追加で利用できる拡張監視サービス 標準監視サービスと拡張監視サービスの プロビジョニング 標準監視サービスの構成 拡張監視サービスのエージェント・レポートのデザイン 仮想インスタンスの監視 4
© 2014 IBM Corporation 5 仮想インスタンスの監視 – 概要 5 SoftLayer監視サービス 標準監視サービス Ping IPMI Services (オプション)
© 2014 IBM Corporation 6 仮想インスタンスの監視 – 概要 6 基本監視サービス Windows 及び Linuxサポート CPU, メモリ, ディスク プロセス, リモート・システム Windowsサービス・モニタリング SoftLayer監視サービス
© 2014 IBM Corporation 7 仮想インスタンスの監視 – 概要 7 SoftLayer監視サービス 拡張監視サービス 基本モニタリングに加えて、 DHCP, LDAP, SNMP ファイル・システム, ネットワーク パフォーマンス・モニタリング
© 2014 IBM Corporation 8 仮想インスタンスの監視 – 概要 8 SoftLayer監視サービス プレミアム監視サービス 基本モニタリング 及び 拡張モニタリ ングに加えて、 DNS, , URLレスポンス IIS, Tomcat MSSQL, MySQL
© 2014 IBM Corporation 9 仮想インスタンスの監視 – 概要 9 SoftLayer監視サービス Response Mechanismsサーバーの自動リブートNDC監視サービス
© 2014 IBM Corporation 10 監視サービスの利用–インスタンスのプロビジョニングする際に指定する場合 インスタンスをプロビジョニングする際に 選択 標準監視サービス (Standard monitoring)は、Monitoring & Response セクションから選択。 拡張監視サービス (Advanced monitoring – 基本 (basic), 拡 張(Advanced) 及び プレミアム (Premium) は、Miscellaneous Software セクションから選択。 10
© 2014 IBM Corporation 11 監視サービスの利用 – インスタンスをプロビジョニングした後に利用する場合 次のステップは、インスタンスをプロビジョニングした後に、監視サービスをセットアップする手順を説明して います。 Step 1: Customer Portal へログインCustomer Portal Step 2: Devices メニューから Monitoring をクリック。 Step 3: 稼働中のデバイス名(仮想インスタンス)のリストが表示されるので、 Basic 列の 1 Monitor をクリックすると利用中の監視サービスを更新が可能。 11
© 2014 IBM Corporation 12 監視サービスの利用 – インスタンスをプロビジョニングした後に利用する場合 Step 4: このインスタンスにアサインされている他のIPアドレスを監視するために Add Monitor をク リック。 Step 5: このインスタンス用に拡張監視サービスを追加するために、監視リストのページに戻り、 Add Monitoring リンクをクリック。 12
© 2014 IBM Corporation 13 監視サービスの利用 – インスタンスをプロビジョニングした後に利用する場合 Step 6: 適切なラジオ・ボタンを選択して、監視サービスを選択。 13
© 2014 IBM Corporation 14 監視サービスの利用 – インスタンスをプロビジョニングした後に利用する場合 Step 7: I have read the Master Service Agreement チェック・ボックスを選択して、 Place Order ボタンをクリック。 14
© 2014 IBM Corporation 15 拡張監視サービスの構成 –インスタンスをプロビジョニングした後に利用する場合 次のステップは、インスタンスをプロビジョンした後に、拡張監視サービスをセットアップする手順になります。 Step 1: Customer Portal にログインして、Devices メニューから Monitoring を選択。あるい は、Monitoring 画面で インスタンスのリストから、Actions をクリックしてドロップダウン・メニューから 選択。Customer Portal Step 2: Configure Agent Reports をクリック。 15
© 2014 IBM Corporation 16 Step 3: ドロップ・ダウン メニューのAgents から監視したい種類のエージェントを選択。 Step 4: 利用したい監視項目にチェック。 拡張監視サービスの構成 –インスタンスをプロビジョニングした後に利用する場合 16
© 2014 IBM Corporation 17 拡張監視サービスの構成 –インスタンスをプロビジョニングした後に利用する場合 17
© 2014 IBM Corporation 18 拡張監視サービスの構成 –インスタンスをプロビジョニングした後に利用する場合
© 2014 IBM Corporation 19 拡張監視サービスの構成 –インスタンスをプロビジョニングした後に利用する場合 19 拡張監視サービスの特長 インフラ、サービス、お客様の画面ビュー、お客様のサービス・レベルをわかりやすく表示 どのアプリケーション・スタックからも完全に透明性のあるサービス セキュリティ、可用性、拡張性 ターゲットとするビジネスの目的やニーズに合った階層的な監視レベル 広範囲な統合のための 膨大なAPI群 クラウド環境では理想とされている、軽くて拡張可能であり、操作せずにデプロイ可能なアークテク チャー。
© 2014 IBM Corporation 20 下記の質問に回答してください。 1. 三種類ある監視サービスの違いは何ですか? ________________________________________________________________________ 2. パフォーマンス・データはどれくらいの頻度でグラフ化されますか? ________________________________________________________________________ FAQs 20
© 2014 IBM Corporation 21 当トピックでは以下のことを学びます。 お客様サポートがどのように管理されているか サポート・チケットの依頼 Webサポートの種類 お客様サポート 21
© 2014 IBM Corporation 22 お客様サポート SoftLayer は、あらゆる局面を通してお客様を支援します。これらのサポートは 以下の内容になります。 契約前 : パブリックWebサイトとオンライン・チャット 契約後 : 選ばれたお客様にアサインされるセールス・アカウント・マネージャー システム設計・構築局面 : サポート・チケット、オンライン・チャット 運用局面: サポート・チケット、オンライン・チャット、24/365の監視サービス テクニカル・サポートは、全てのお客様に 24/365で以下のように提供されます。 主要なサポート方法 : サポート・チケットの発行 二番目に利用されるサポート方法 : 担当者とのオンライン・チャット 電話サポート (米国) 注 : によるサポートは標準的には使われません。 22
© 2014 IBM Corporation 23 Customer Portal のメイン・ページから、Support メニューをクリックして、Ticketsサブ・メニューを することで、全てのサポート・チケットを参照することができます。お知らせやアラートも Tickets ページ で参照可能です。 お客様サポート 23
© 2014 IBM Corporation 24 次のステップは、サポート・チケットを依頼する手順を説明しています。 Step 1: Customer Portalのメイン・ページから、Support メニューをクリックして、Add Ticket を選択。 サポート・チケットの依頼 24
© 2014 IBM Corporation 25 Step 2: Subject ドロップ・ダウン・メニューをクリックして、適切な要望/質問/問題を選択。 Step 3: お客様のお名前が、Assign To フィールドにデフォルトでセットされる。 サポート・チケットの依頼 25
© 2014 IBM Corporation 26 Step 4: Others フィードに最大 5名のお客様の アドレスを追加することが可能. Step 5: Associate Devices ドロップ・ダウン・メニューをクリックして、要望/質問/問題のあるデバ イスを選択。 サポート・チケットの依頼 26
© 2014 IBM Corporation 27 Step 6: Details フィールドに要望/質問/問題の具体的内容を記述。 Step 7: Attach Files ボタンでファイルの添付が可能。 Step 8: チケットの依頼の準備ができたら、Add Ticket ボタンをクリック。 サポート・チケットの依頼 27
© 2014 IBM Corporation 28 Step 9: 依頼者や Others フィールドに記載された方は、当該 要望/質問/問題の受けつ めメールを受信。 Step 10: View the status of the ticket on the Tickets 画面のSupport メニュー、 Tickets サブ・メニューで、当該チケットの状況が確認できる。チケット番号をクリックすることで詳細を 参照可能。 サポート・チケットの依頼 28
© 2014 IBM Corporation 29 Webでのお客様サポート KnowledgeLayer –各種 利用ガイド、サービス・ガイドやFAQなどのデータベース Customer Forums –SoftLayerプラットフォームでのお客様のベスト・プラクティスや知識・ 経験を共有するフォーラム SoftLayer Developer Network –開発者向けの記事・ブログ・フォーラムやAPIレファレンス SoftLayer GitHub –API コードのリポジトリやコード・サンプル 29
© 2014 IBM Corporation 30 下記の質問に回答してください。 1. まずはじめに使われるサポート方法と二番目に使われるサポート方法は何ですか? ________________________________________________________________________ 2. お客様は、サービス・チケットがSoftLayerに受け付けられたことをどのように通知されますか? ________________________________________________________________________ FAQs 30
© 2014 IBM Corporation 31 当トピックでは、SotLayerでのAPIの利用を学びます。 APIの価値の理解 SoftLayerのAPI構造の理解 APIの利用 31
© 2014 IBM Corporation 32 SoftLayerのAPIは、ソフトウェア開発者とSoftLayerサービスを直接 橋渡しをする一連のプラグラミン グ・プロトコルです。 SoftLayerのCustomer Portal上で出来る全ての機能は、プラグラミング言語でAPIを呼び出すこと によって実現可能です。 さらにCusttomer Portalでは出来ない機能も利用可能です。API呼び出 しは、デバイスの種類(iPhoneなどのモバイル端末も含まれる)や呼び出し場所から独立しています。 API 概要 32 Create VM?
© 2014 IBM Corporation 33 APIの価値 33 “SoftLayerのAPIにより、あらゆるSoftLayerサービスのあらゆる面を直接制御できます。我々が‘あらゆる’ という言葉を使うときは、その意味通り’あらゆる’サービスということです。” SoftLayer APIは、 SoftLayerサービスの全ての範囲の管理及び自動化が可能です。 ネットワークで繋がれた自動化された世界では、不可欠な資産であり、セリングでの重要なポイントとなって います。 イノベーションとオープン・スタンダードな開発を通して、飛躍的に成長し続けています。 以下を通じて、“クラウドから生まれた” アプリケーションを作成し構築します。 ダイナミックなITインフラのためのソフトウェア開発 (“Cloud scale”). Agile、DevOpsやモバイルなどの新しい開発技術 幅広いエコ・システムの成長を促進しています。 クラウドサービスの価値とは、そのAPIそのものだ。!!
© 2014 IBM Corporation 34 SoftLayerのInfrastructure Management system (IMS)は、3万行のコードで構成されおり、 SoftLayerのクラウド・サービス機能を実行し、それらのサービスをAPIライブラリの形式で実行可能にし ています。. SoftLayer API 構造の理解 34
© 2014 IBM Corporation 35 主要なSoftLayerのAPIライブラリは、 SOAPプロトコルとXML-RPCを使って、インプリされている。 RESTとして利用可能。 コマンド・ライン・インターフェースを通じても利用可能。 次の言語をサポート : C#, Perl, PHP, Python, Ruby, VB.Net. Object StrageのAPIは、 OpenStack Swift APIがベース。 RESTを使って実行可能。 次の言語をサポート : Java, Ruby, PHP, Python. 階層構造のコンテナーとオブジェクトをサポート。 Content Delivery Network (CDN)でも利用可能。 SoftLayer API 構造の理解 35
© 2014 IBM Corporation 36 Message Queue APIは、 RESTを使って実行可能。 メッセージの中にどんなデータを格納することができる。加え て、メッセージ・フィールドには KeyやValue pairsを格納で きる。 次の言語をサポート : C#, Java, Ruby, PHP, Python Topics, Topic tags 及び Subscriptionをサポート。. SoftLayer API 構造の理解 36
© 2014 IBM Corporation 37 SoftLayerのAPIは そのサービス の階層構造で構成されて いる。 全部で 20のサービス・カテゴリの下、 264のサービスが あります。 API 総Call数 : 3,421. SoftLayerサービスは、パラメーターや戻り値のためにData Types と呼ばれるデータ構造を使用。 Data types は、SoftLayerクラウドのデータモデルを 定義。 APIの利用 37
© 2014 IBM Corporation 38 APIの利用 – サービスとデータの階層構造 38 Account Account_Addres s Account_Address_Typ e Hardware Hardware_Server ……Network_Stora ge Network_Storage_iSC SI Virtual_Gues t … … Account_Shipme nt Account_Shipment_It em..... Virtual_Guest_Boot_Paramet er
© 2014 IBM Corporation 39 APIのサービス・カテゴリの例 User Accounts User Billing CCI Management (CloudLayer Computing Instance – Virtual Guest) Hardware management (dedicated/bare metal and other hardware) Product Ordering Configuration Templates Software Components Locations Network (firewalls, gateways, load balancers, subnets, and VLANs) Storage (iSCSI, NAS, and backup) Reboots and reloads Ticketing APIの利用 39
© 2014 IBM Corporation 40 APIのサービス・カテゴリの例 DNS Security (certificates, keys, and scans) Monitoring Portal customization Auxiliary (補助) サービスは、SoftLayerクラウドのあらゆる面における 操作を可能にするためきめ細かく細分化されている。 APIの利用 40
© 2014 IBM Corporation 41 SoftLayerのAPIを利用するシナリオ例 : White Label (OEM)のパートナー様が、自分自身のブランドでポータルを開発するために必要な サービスを実行。 パブリック・クラウド 及び プライベート・クラウドにおける計画的(Programmatic)なアップ・スケールと ダウン・スケール。 サーバーの再インスタンス化、リブートやOSロードなどの監視イベントの操作。 アップ・グレードやダウン・グレード、ストレージの追加やバックアップ/リストア、オブジェクト・ストレージの 利用など計画的(Programmatic)なクラウド管理。 Cloud-native”アプリケーションの開発 ビジネス・ワークフローの実行 (Message Queues). APIの利用 41
© 2014 IBM Corporation 42 SoftLayerのAPIに関しての概要 : APIのEndpoint (呼び出しをハンドルするサーバー)は、SoftLayerのパブリック・ネットワーク 及び プ ライベート・ネットワークに配置されている。そのEndpointは、様々なサービス・セットを提供している。 ( 例 : iSCSIサービスは、プライベート・ネットワークでのみアクセス可能) 呼び出しの認証 (Caller authentication)は パブリック・ネットワークで必要とされる。API認証トー クンとユーザーIDが必要で、 User Profile画面で右上のユーザー名をクリックして、下方にスクロール すると参照可能。 SoftLayerのAPIをCallする手順: 言語を選択してSoftLayerAPIライブラリーをダウンロードし導入。スクリプトからアクセスできる ことを確認。 認証のため ユーザー名とAPI Keyを提供。 必要とされるサービスのクライアント・オブジェクトを作成。 パラメーター入力や結果戻り値の受け取りなど、クライアント・サービス・オブジェクトでMethod を実行。 結果(Results)は、Object MaskやSearch Limitの適用により、制限される可能性がある。 APIの利用 42
© 2014 IBM Corporation 43 下記の質問に回答してください。 1. SoftLayer APIの構成単位は何ですか? ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ 2. SoftLayerの三つの主要なAPIのタイプは何ですか? ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ 3.SoftLayer APIを呼び出し可能なプログラム言語を2つ挙げて下さい? ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ 4. SoftLayer CLIを利用するために、どの言語ライブラリーを導入しますか? ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ FAQs 43
© 2014 IBM Corporation 44 当トピックでは以下を学びます。 自動のアップ・スケールとダウン・スケール Message queueの作成 VMのスケーリング (Scaling) 44
© 2014 IBM Corporation 45 仮想インスタンス(VM)は、素早いプロビジョニングと時間課金のため、アップ・スケールとダウン・スケール に適している。 API は自動スケールをサポート : アップ・スケールとダウン・スケールの条件の検知 Monitoring_Agent サービスは、サーバーを監視し、監視アラートを受信し、グラフ化され るCPU/ディスク/ネットワーク・パフォーマンスとメモリ使用量の記録を読み取ることができる。 Dedicated ServerのためのHardwareサービス と Virtual Guestサービス ベアメタル仮想サーバーを作成し、削除する手法 Product_Order サービス プロダクトの注文とアップグレードを行う手法 自動スケール 45
© 2014 IBM Corporation 46 一度作成されると Message Queue は、発行され、回収される。Messageは、トピックに届けられて、 購読に応じて、通知を発行する。 Message Queueの報告は、Customer Portalで参照可能。 Message Queueの作成 Producer Consumer Producer Message Queue $my_queue = $messaging_client->queue('my_queue')->create(); Publish $my_queue->message() ->setBody(‘Hello World!') - >create(); Retrieve $messages = $my_first_queue->messages(1); 46
© 2014 IBM Corporation 47 第八章で学んだこと。 SoftLayerの監視サービスの種類とその違い。 お客様に応えるために使われる様々な方法。 SoftLayerのAPIとSoftLayerでAPIがどのように機能するか。 自動スケールとMessage queues Lesson summary 47