JASMINE レーザー干渉計型高精度角度・長さ変動モニターの研究開発 計画のための 計画のための レーザー干渉計型高精度角度・長さ変動モニターの研究開発 JASMINE 丹羽佳人(京大人環・国立天文台) 新井宏二 上田暁俊 (国立天文台) 阪上雅昭(京大人環) 郷田直輝 小林行泰 矢野太平 (国立天文台) 山田良透(京大理) 他JASMINEワーキンググループ
●角度・長さモニターの必要性 ●開発項目 ●開発における問題点 Motivation スペースでの観測精度監視モニター 地上での望遠鏡の性能テスト用モニター ●開発項目 測定対象 測定手法 システム環境の安定化 ●開発における問題点 超高精度 :長さ1nm~10pmオーダー 角度10μarcsecオーダー 長時間連続測定 :10秒から16時間のタイムスケール
●測定対象: 2つの平面間の相対的な角度変動 長さ・角度変動モニター ●測定対象: 2つの平面間の相対的な角度変動 JASMINE-light -telescope テーブルトップ実験のためのモデル 20cm×5cm×5cm ●測定手法: Wave Front Sensing 法 mirror mirror 共振器型レーザー干渉計を使って 2枚の鏡の微小変動を測定する技術
Wave Front Sensing 法の感度 1.差動モードの角度変動 2.同相モードの角度変動 3.入射光軸のずれ モニターしたい変動量は 1.差動モードの角度変動 独自のアイデア 差動モードの角度変動に対する 感度のみを増幅させるという発想 2枚の鏡の曲率半径を 大きくする ●システムの安定化: 風除け程度
■レーザー干渉計の光学系の設計・組み立て... etc. 実験内容 1.モニターのセットアップ 2.モニターの動作実験 3.モニターの性能評価 ■レーザー干渉計の光学系の設計・組み立て... etc. ■モニターしているものが 何の変動か? アイデアの検証 ■どれくらいの感度があるのか? ■どれくらいの期間、連続でモニターできるのか? 評価に値する成果
実験の光学系 Laser Optical Wave - Front Cavity Sensors Photo detector モニターのセットアップ 実験の光学系 Laser 差動モード 同相モード Optical Cavity Wave - Front Sensors EOM Photo detector 1.2m×0.9mの防振台上に設置
0.1m - Optical Cavity 2枚の鏡の曲率半径=20m PZT actuator×4 Super invar×3 モニターのセットアップ 0.1m - Optical Cavity 2枚の鏡の曲率半径=20m PZT actuator×4 Super invar×3 1.共振器のアラインメント調整 2.人為的に角度変動をあたえる PZT actuator の使用
モニターの対象 = 差動モードの角度変動 モニターの動作実験 1.差動モードの角度変動 3.入射光軸のずれ 2.同相モードの角度変動 ●3パターンの変動に対するモニターの感度 1.差動モードの角度変動 3.入射光軸のずれ 2.同相モードの角度変動 差動モード VS 同相モード = 85:1 VS 入射光軸のずれ = 20:1 モニターの対象 = 差動モードの角度変動
「長時間に及ぶ “共振器のロック” が必要」 モニターの性能評価 ●連続動作実験 「長時間に及ぶ “共振器のロック” が必要」 Two feedback loops ■高周波帯域: レーザーのPZT ■低周波帯域:レーザーのThermal 共振器長を~1nmで 長時間安定に保つ 1週間に及ぶ”共振器のロック”に成功 = 1週間の連続動作を確認 Pitch
16hのタイムスケールでの感度 RMS値= 1.34×10-7 rad = 28mas モニターの性能評価 ●モニターの感度評価 - In time-domain 2パターンの角度変動 短周期の変動 Yaw ~2.5×10-7radpp b. 長期ドリフト Pitch ~5.0×10-7radpp/16h 構造体の安定度 2.5×10-8mpp/16h 16hのタイムスケールでの感度 RMS値= 1.34×10-7 rad = 28mas
低周波帯での感度は いずれPZT actuator noise でリミットされる モニターの性能評価 ●モニターの感度評価 - In spectrum Yaw方向 Shot noise Frequency noise PZT actuator noise 最大感度: 1.0×10-11rad/√Hz@300Hz 低周波帯での感度は いずれPZT actuator noise でリミットされる
JASMINEの観測精度を保証するために 高精度(10pm or 10μas)で連続測定(16h)が可能なモニターが必要 Summary JASMINEの観測精度を保証するために 高精度(10pm or 10μas)で連続測定(16h)が可能なモニターが必要 レーザー干渉計を用いた角度変動測定 - Wave Front Sensing 法 – 差動モードの角度変動にのみモニターの感度があることを確認 1週間に及ぶ連続角度変動測定を達成 現在の測定感度 1.34×10-7radrms/16h = 28masrms/16h ●Future works Rigid Cavity への改良 -アラインメント調節機構の除去 望遠鏡ジオメトリモニタの開発 - 長さ変動測定 周波数安定化レーザーの開発
●望遠鏡ジオメトリモニタ –プロトタイプ
●望遠鏡ジオメトリモニタ