情報文化概論A 長谷川担当分 第2回 国の情報推進戦略とレポートの書き方の解説 金城学院大学 現代文化学部情報文化学科 長谷川元洋 ghase@kinjo-u.ac.jp
本日の内容 前回の授業の感想より IT政策パッケージ(日本のIT化計画) レポートの書き方の説明
バラバラの知識を つなぎ合わせたり、連想してください。 さらに、質問を考えてください。 ICチップが埋め込まれた定期券ができた。 ICチップはかざすだけでデータを読み取ることができるらしい。 レジの自動化が可能になる。 =>メリット お客さんを待たせなくて済む。 =>デメリット 従業員が減らされる。 ほかにどんな影響があるのだろうか?自分が何を買ったかという情報はどのように使われているのだろうか?(質問を考える)
私はこう考えています。 「 」を学べば一生使える能力が身につく。 「 」を学べば一生使える能力が身につく。 また、本当に大切な情報は「 」にあるので、「 」を伸ばすことも大切だと考えています。
私はこう考えています。 「学び方を」を学べば一生使える能力が身につく。 また、本当に大切な情報は「自分の中」にあるので、「考え出す能力」を伸ばすことも大切だと考えています。
デジタルデバイド(情報格差) 情報技術が発達すれば、誰でも簡単に使えるようになります。(お財布携帯は、パソコンが使えない人でも使えます。) 情報を読み取る力やわからないことを調べる力が重要です。
基本は、 「読み、書き、算盤(そろばん)」 私の教職の授業やゼミでは、毎月読書レポートを提出させています。 それは、本を読むと、読解力や語彙が増えるだけでなく、本を書いている人の立場で考えることができ、考え方を広げることができるからです。
日本のIT化の計画 政府が立てた計画に基づいてIT化が進められています。 君たちのほとんどが携帯電話を持っているのもその計画が大きく影響しています。
これからどうなるのか? プリントを読んでください。 政府が国民に公表している文書です。 情報が公開されていても、それを読み取ることができなければ、情報がないのと同じです。 情報格差は、コンピュータの使用スキルよりも、情報を理解できるかどうかによって生じます。 わからない言葉は辞書を引いてください。手を挙げて質問してもらってもいいです。
さて、どのようになると 書いてありますか? 近くの人と何が書いてあるのかを説明しあってみてください。 人に説明できれば理解していることになります。 その後、誰かに前で説明をしてもらいたいと思います。
ここで,少し考えてください. 日本政府が明治以降に整備した通信網 郵便、電話が普及していなかったら,今、どんな生活になっているでしょうか?
現代版富国強兵政策
さて、ここから話題を変えます。 課題で調べてきたネット上のトラブルや事件について、分析と考察をしてもらいます。
レポート作成時に 絶対してはいけないこと ネット上の文章や書籍、他人の資料から、文章を盗用することは絶対にしないでください。それをした場合は、その科目の成績は失格になります。(悪質な場合は、半期分の履修科目すべてが失格になります。) 他人の文章を引用する場合は、次のようにして、他人の文章であることがはっきり分かるようにしてください。 (例) 長谷川(2008)は「・・・・である」と述べている。 参考文献:「タイトル」、年数、出版社(インターネット上の資料の場合は、url(http://www.***.co.jp/)
しっかりと自分の頭を 使って考察してください。 「考える力」を短時間で身につけることはできません。 普段から、自分の頭を使って考察をしたり、いろんなことに疑問を持ったりするようにすることが大切です。 また、本をたくさん読んでください。そして、読みながら、自分の考えを広げたり、疑問を持ったりするようにしてください。 また、自分の考えを文章で表現することは考える力を養うために有効です。
文章を書くことが苦手な人へ 今から、紹介する方法は、文章を書くことが苦手な人向けの方法です。 文章が苦手な人は、「ネタ」を整理、分類してから短文を作るようにしましょう。
KJ法 川喜田二郎氏考案の発想法(KJは川喜多二郎氏のイニシャル) 詳しくは次の2冊を読んでください。 発想法 創造性開発のために 中公新書 発想法 創造性開発のために 中公新書 続・発想法 KJ法の展開と応用 中公新書 (フィールドワークによる調査や質的研究法を学ぶ人はこの方法を使うことになる可能性があると思います)
簡単な説明 ばらばらのデータやアイデアをカードに書いて、紙や机の上に並べる。 それらを眺めながら、分類をしたり、順序を変えたりして、そこから、浮かび上がる関係性やアイデア等を見つけ出したり、プロジェクトを作り上げたりする。
図から文章を作る手順 (1)付箋に自分の考えを書き出す。 (2)分類整理し、図式化する。 (3)グループごとに見出しをつける。<=章立てになる。 (4)各グループを文章にする順番を決める。 (5)文章を作る。
次のように分析と考察をしてください。 (1)自分が調べた記事を図式化して表してください。 (2)単に図式化するだけでなく、そこに原因や対策などを付け加えてください。 (3)自分がその事件に着目した理由や自分が考えたことを、一つにつき一枚の付箋紙を使って書き出してください。 (4)似た事柄がかかれた付箋はあつめ、似ていない付箋は離してください。 (5)(4)の作業でできた付箋の集まりどうしを関連を矢印等で示してください。
KJ法 川喜田二郎氏考案の発想法(KJは川喜多二郎氏のイニシャル) 詳しくは次の2冊を読んでください。 発想法 創造性開発のために 中公新書 発想法 創造性開発のために 中公新書 続・発想法 KJ法の展開と応用 中公新書 (フィールドワークによる調査や質的研究法を学ぶ人はこの方法を使うことになる可能性があると思います)
簡単な説明 ばらばらのデータやアイデアをカードに書いて、紙や机の上に並べる。 それらを眺めながら、分類をしたり、順序を変えたりして、そこから、浮かび上がる関係性やアイデア等を見つけ出したり、プロジェクトを作り上げたりする。
自分が調査したことを見ながら考察し,頭に浮かんだことを書き出してください 一つの付箋に一つのトピックスを書いて並べてください。 それに関連したことが頭に浮かんだら、それも、付箋に書いてください。 頭に浮かんだことは、すべて書き出してください。 それが文章のネタになります。 (ここで時間を取ります)
付箋から文章を作る 付箋を眺めて、関連があるものはまとめてください。 また、どの順序で書けばいいかを考えてください。 次に、付箋から文章を作ります。この段階では箇条書きでもかまいません。
次回の予告と課題 試験(小論文) 今日の授業で分析と考察をした事件について、小論文を書いてもらいます。字数は1200字程度とする予定です。 今日の授業で分析と考察をした事件について、小論文を書いてもらいます。字数は1200字程度とする予定です。 今日,書き出した付箋,配布した下書きを見ながら書いて良いことにしますので,下書きをしてくることを推奨します.