「Webアクセシビリティ」研究と Webページの試作 -視認性,操作性向上のための提案と試行錯誤的実践- 北海道情報大学 情報メディア学部 情報メディア学科 新井山ゼミ 0521113 山口 岳
目次 研究概要 研究目的 研究手順 研究成果 評価考察 今後の課題 参考文献
研究概要 Webアクセシビリティ研究 Web利用者調査 アクセシビリティとバリアフリー Web制作講座 以上の内容を本研究にあたって調査・制作
研究目的 Webアクセシビリティとは何か アクセス+ビリティ(可能な)の造語 一般にWebサイトにおける使いやすさの目安 見る人を意識して制作されるべき 今日の過剰なまでのバリアフリー指向
研究手順 アクセシビリティを考えるにあたって 調査日:2007年5月~6月 Webの利用層を調査 調査方法 この結果から分かること 一定の期間設置→結果を総合・分析 この結果から分かること Web利用者の閲覧環境(個人情報は含まない) 調査日:2007年5月~6月
調査結果(1) 使用OSの割合 Windows利用者が多数 Windows XP:84.2% Windows 2000:7.9% Windows Vista:3.6% Macintosh:1.8% Windows利用者が多数
調査結果(2) 使用ブラウザの割合 IE利用者多数 IE:58.8% Sleipnir:17.3% Firefox:15.0% Opera:2.7% IE利用者多数
調査結果(3) 画面解像度の割合 解像度の大型化進む 640×480はほぼなし PDAなどの小解像度も 1024×768:37.5% 1280×1024:32% 1280×800:5.6% 1600×1200:4.4% 解像度の大型化進む 640×480はほぼなし PDAなどの小解像度も
調査まとめ 1024×768以上の解像度が99%超え ほとんどの閲覧者がWindows OS IEブラウザ or IEエンジンの利用者多数 現行で1024×768以上での製作が可能 ほとんどの閲覧者がWindows OS ただし近年のApple人気でMac OSも増加 制作者はMac OSでのWeb表示特性も学ぶべき IEブラウザ or IEエンジンの利用者多数 IEのタブブラウザ可によって利用者がまた増加
研究手順 アクセシビリティとバリアフリー カラーユニバーサルデザインとWeb 障壁を“取り除く”ことと“作らない”ことは違う 今日は過剰なまでのバリアフリー指向にある 目的の閲覧者層に合わせたデザイン カラーユニバーサルデザインとWeb 日本人男性の20人に1人が色弱 Webページにおいても考慮すべき カラーユニバーサルデザイン(CUD)
研究成果 色弱とは色の認識が異なる状態を言う 視覚器官の赤,青,緑を認識する部位の異常 日本人男性の20人に1人(女性は500人に一人) 色による情報の区分け→理解できない可能性
研究成果 バリアフリーとアクセシビリティ 今一度アクセシビリティの基準を見直す必要 アクセシビリティ≠バリアフリー 若者へ向けたサイトにお年より向けの配慮は 必ずしも必要ではない。 サイト利用者に見合ったアクセスのしやすさ 今一度アクセシビリティの基準を見直す必要
研究成果 Webの方向性を分類 技術的な部分 多くの人が見る可能性のある分野では CUDやアクセシビリティは重要 対して個人ページでは重視されない ジャンルによっても異なる 技術的な部分 Windowsユーザ向けのサービスが Macユーザに配慮する必要性はない ブラウザに関しても同様
まとめ 今のアクセシビリティは現状にそぐわない 常に市場の動向を調査する 安易に言葉に踊らされない 制作者が狙った層に合わせて制作 日々進歩する技術との照らし合わせ 常に市場の動向を調査する 今主流のブラウザや解像度はどの程度かなど 安易に言葉に踊らされない アクセシビリティを誤解しない 過剰な配慮はかえって逆効果
開発成果 Web制作講座 対象:Web制作をこれから学ぶ人 目的:一緒にアクセシビリティも理解してもらうこと http://genbu.rmme.do-johodai.ac.jp/~s0521113/ web/index.htm http://gosya.sakura.ne.jp/hiu/semi/web/index.htm (学外の予備サイト)
評価 CUDに関しては再考の余地 研究の発展 Web利用者調査から長期日数が経過 2年間で着手した分野があまりに広範
考察 CUDの分野は常に発展 Web利用者調査から経過した間 これらを盛り込めなかったのが残念 常に情報を収集する必要 Vistaの利用者は増加 Googleブラウザの登場によるブラウザ競争 これらを盛り込めなかったのが残念
今後の課題 常に最新の技術や情報をチェックする HTMLやCGIは既に過去の技術 XHTMLやPHP,サーバの技術 クライアント側の技術やアプローチだけではなく サーバ側の技術なども知る必要 Web利用者の環境は常に変化する ブラウザのバージョンアップや変化には敏感に
参考文献 HTMLポケットリファレンス 詳解HTML&CSS&JavaScript辞典 出版:技術評論社 著者:片岡巌 出版:秀和システム 著者:大藤幹・半場方人 19
参考文献 Web開発支援ツール Google Chrome サイト内検索エンジン導入レポート 色弱シミュレータ“Vischeck” http://www.fenrir.co.jp/sleipnir/plugins/hawkeye.html Google Chrome http://www.google.com/chrome/ サイト内検索エンジン導入レポート http://homepage2.nifty.com/treknz/search.html 色弱シミュレータ“Vischeck” (Photoshopプラグイン) http://www.vischeck.com/ 20