北大における Super-SINET 接続と利用: 2004 年度報告 北海道大学 地球惑星科学専攻 小高 正嗣 odakker@ep.sci.hokudai.ac.jp
目次 利用グループと研究内容 接続までの経過 利用方針と運用規定, 接続構成 利用研究の例 今後の利用内容
利用グループ 地球惑星科学専攻 物理学専攻 惑星物理 渡部重十、倉本圭 太陽系物理 小笹隆司 地球流体 林祥介、小高正嗣 惑星物理 渡部重十、倉本圭 太陽系物理 小笹隆司 地球流体 林祥介、小高正嗣 物理学専攻 宇宙物理 藤本正行、羽部朝男
研究内容 スーパーコンピュータシミュレーションとそのデータ転送 宇宙観測衛星データの解析と転送 衛星研究開発のためのTV会議の実施
接続までの経過 H14年度 H15年度 H16 年度 09/30: 宇宙研 Super SINET 研究会参加 03/31: 建物改修と光ファイバ敷設終了 07/25: 地球惑星専攻との接続完了 10/28: 物理専攻との接続完了 H16 年度 本格的利用開始
利用方針 Super SINET は「専用線」として利用 北大内 Super SINET 線にはホストを接続しない アクセス先はスパコン等の宇宙研公開サーバだけ 北大内 Super SINET 線にはホストを接続しない サブネット単位でアクセス制限 ISAS LAN Super SINET subnet HINES GW GW GW GW: ゲートウェイ HINES: 北大 LAN
運用規定 サブネットと宇宙研との間のアクセスは許可 大学 LAN と宇宙研と間のアクセスは不許可 GW GW GW ISAS LAN Super SINET subnet HINES GW GW GW GW: ゲートウェイ HINES: 北大 LAN
接続構成図 物理専攻サブネット 地球惑星専攻サブネット GW 分岐用 L3 スイッチ Cisco Catalyst3550-12G Super SINET GW 物理専攻サブネット 北大 Super SINET ルータ Cisco Catalyst12410 HINES 地球惑星専攻サブネット 地球惑星 L3 スイッチ Cisco Catalyst3550-12T HINES 100/1000 Base-TX 1000 Base-LX GW: ゲートウェイ HINES: 北大 LAN
利用研究例(1): 過去の火星の気候研究 CO2 氷雲による温室効果を調べる 波数方向に細かく分割する必要がある 1 次元だけど計算コストは大
利用研究例(1): 過去の火星の気候研究 大気量と地表面温度をパラメータとして CO2 氷雲の存在可能性を検討
利用研究例(2): 惑星大気大循環モデルの開発 SX6 へ移植中 左: Held-Suarez 実験 下: 温帯低気圧実験
利用研究例(3): 惑星大気対流モデルの開発 火星, 木星大気への応用を想定 乾燥大気部分がほぼ完成, 移植開始 サーマル上昇の数値実験
利用研究例(4): 衛星データサーバの構築 衛星データを ISAS より転送, 保存 加工したデータをデータベースに登録, 公開 あけぼの、PLANET-C ゆくゆくはシミュレーションデータも そのためのサーバを構築中
利用研究例(5): TV 会議システムの利用 昨年秋に機材を購入 試験的に利用 ISAS との接続はこれから SONY PSC-1 一式 80 万円 試験的に利用 音質の確保が重要 BOSE WaveRadio のスピーカを利用 ISAS との接続はこれから
専用線のメリット 速い 北大 LAN を経由しない 体感速度は向上 スーパーコンピュータの対話的利用に有効 定量的な評価はこれから 適当な計測ツールは? 北大 LAN を経由しない 北大 LAN のトラブルに影響されずアクセス可
今後の利用 研究内容は今年度とほぼ同じ 運用上の課題: L3 スイッチのアクセスログ モデル開発から大規模シミュレーションへ TV 会議の本格的利用 シンポジウムの中継も行いたい 運用上の課題: L3 スイッチのアクセスログ 昨年度からの宿題 PC UNIX によるログサーバの構築を予定
参考資料 接続状況、技術情報は以下に公開 http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~ssinet/