オープンデータ利活用モデルの整理 資料3 平成27年2月24日 株式会社NTTデータ経営研究所 公共行政サービスコンサルティングユニット 2017/3/4 資料3 オープンデータ利活用モデルの整理 平成27年2月24日 株式会社NTTデータ経営研究所 公共行政サービスコンサルティングユニット
目次 2017/3/4 国内の利活用事例調査について 利活用モデルの整理 現状の事例の傾向
オープンデータ・公共データ利活用事例調査 1. 国内の利活用事例調査について 2017/3/4 オープンデータ・公共データ利活用事例調査 国内:89事例 別紙を参照 調査結果を元に、利活用のモデルを 「新ビジネス創出型」「公共サービス創出型」「既存ビジネス効率化型」の 3つに大分類した。
2. 利活用モデルについて 2017/3/4 ①新ビジネス創出型 →【仮説】民間のプレーヤー(企業、NPO、個人、研究機関等)が、個人または他の民間のプレーヤーをターゲットとして、新規にビジネスを創出する。 ①-1 アントレプレナー型 ①-2 既存企業での新規事業創出型
2. 利活用モデルについて ①新ビジネス創出型 ①-1 アントレプレナー型の例 投影のみ 地盤安心マップ (株式会社地盤ネット) 2. 利活用モデルについて 2017/3/4 ①新ビジネス創出型 ①-1 アントレプレナー型の例 投影のみ 地盤安心マップ (株式会社地盤ネット) 地盤情報の「見える化」を促進することを目的として、運営主体解析による地盤判定結果(地盤改良の要不要)に加え、標高マップ、旧版地形図、地形区分図、地質図、災害履歴、土砂災害危険箇所といった各種の地盤情報マップを、1つの地図情報システム上に集約。 http://www.jibanmap.jp/map/main.php
2. 利活用モデルについて ①新ビジネス創出型 ①-2 既存企業での新規事業創出型の例 投影のみ エリアダッシュ (大日本印刷) 2. 利活用モデルについて 2017/3/4 ①新ビジネス創出型 ①-2 既存企業での新規事業創出型の例 投影のみ エリアダッシュ (大日本印刷) 国勢調査、家計調査のデータをもとに、生活者の居住地域の特徴をクラスタリングし地図上に色分けして表示する分析サービス http://www.dnp.co.jp/cio/solution/detail/10011040_5309.html
2. 利活用モデルについて ②公共サービス創出型 2. 利活用モデルについて 2017/3/4 (前頁の続き) ②公共サービス創出型 →【仮説】民間のプレーヤーが、公的機関と連携して、公共サービスを創出する。 (「連携」には、公的機関によるファンディング(公共調達)も含む。) ②-1 個別機関向けビジネス型 →個別の公的機関に対するビジネス(従来の官需の範疇)。 ②-2 プラットフォームビジネス型 →多数の公的機関や民間企業がオープンデータを活用するプラットフォームをビジネスとして展開。 ②-3 イコール=パートナー型 →公的機関が負うべきリスクをシェアする形で、ビジネスとして公共サービスを提供。 例えば、オープンデータと独自のデータを掛け合わせた情報に対する責任を前面に立って負う等。 ②-4 プロボノ・社会貢献型 →ビジネスではない形で公共サービスを提供。
2. 利活用モデルについて ②公共サービス創出型 ②-1 個別機関向けビジネス型の例 投影のみ まちかど安全警護アプリ 「けいご君」 2. 利活用モデルについて 2017/3/4 ②公共サービス創出型 ②-1 個別機関向けビジネス型の例 投影のみ まちかど安全警護アプリ 「けいご君」 (富士通株式会社) ・福岡県警から発信される「ふっけい安心めーる」の内容を、メール本文と地図でわかりやすく伝える ・問合せ先の電話番号をクリックすると,通報することができる。 http://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/joho/shisei/application/keigokun.html
2. 利活用モデルについて ②公共サービス創出型 ②-2 プラットフォームビジネス型の例 投影のみ LOCAL GOOD YOKOHAMA 2. 利活用モデルについて 2017/3/4 ②公共サービス創出型 ②-2 プラットフォームビジネス型の例 投影のみ LOCAL GOOD YOKOHAMA (非営利活動法人 横浜コミュニティデザイン・ラボ) 地域課題に取り組む市民・団体・企業を3D地図上に表示したり、活動内容をインタビューやニュースで紹介したりすることで、「地域で地域を支えるしくみ」となる情報基盤を育てることを目指している。 http://yokohama.localgood.jp/
2. 利活用モデルについて ②公共サービス創出型 ②-3 イコール=パートナー型の例 投影のみ ミルモ (株式会社ウェルモ) 2. 利活用モデルについて 2017/3/4 ②公共サービス創出型 ②-3 イコール=パートナー型の例 投影のみ ミルモ (株式会社ウェルモ) ケアマネジャー向けに、事業所選定ニーズをもとにした介護事業所検索サービスをタブレット端末にて提供。 http://www.welmo.co.jp/service.html
2. 利活用モデルについて ②公共サービス創出型 ②-4 プロボノ・社会貢献型の例 投影のみ 5374.Jp 2. 利活用モデルについて 2017/3/4 ②公共サービス創出型 ②-4 プロボノ・社会貢献型の例 投影のみ 5374.Jp ( Code for Kanazawa ) ゴミの収集日や収集するゴミの種類が簡単に分かるウェブサービスを提供。 http://5374.jp/
2. 利活用モデルについて ③既存ビジネス効率化型 →【仮説】バリューチェーンの各プロセスで、オープンデータを活用してビジネスを効率化する。 2. 利活用モデルについて 2017/3/4 (前頁の続き) ③既存ビジネス効率化型 →【仮説】バリューチェーンの各プロセスで、オープンデータを活用してビジネスを効率化する。 ※具体的事例はほとんど把握できていないが、以下の領域があり得ると仮定。 ③-1 主活動 ③-1-1 購買物流 ③-1-2 製造 ③-1-3 出荷物流 ③-1-4 マーケティングと販売 ③-1-5 サービス ③-2 支援活動 ③-2-1 調達活動 ③-2-2 技術開発 ③-2-3 人的資源管理 ③-2-4 全般管理(財務、法務、情報サービスなど)
2. 利活用モデルについて ③既存ビジネス効率化型 ③-1-4 マーケティングと販売の例 投影のみ アペックスアイ 「美肌県グランプリ」 2. 利活用モデルについて 2017/3/4 ③既存ビジネス効率化型 ③-1-4 マーケティングと販売の例 投影のみ アペックスアイ 「美肌県グランプリ」 (株式会社 POLA) アペックスアイの販促用に作られたサイト。気象庁の日照時間データ、POLAが独自に行った水蒸気密度の調査データ、アペックスアイが行った利用者へのアンケート調査の3つのデータを使い独自の アルゴリズムから肌偏差値を算出している。 http://www.pola.co.jp/special/bihadaken/
国内:89事例 3. 現状の事例の傾向 プロボノ・社会貢献型の事例が突出して多く、 次いで新ビジネス創出型の事例が目立つ。 3. 現状の事例の傾向 2017/3/4 ① 新ビジネス創出型:24事例 ①-1 アントレプレナー型:14事例 ①-2 既存企業での新規事業創出型:10事例 ② 公共サービス創出型:64事例 ②-1 個別機関向けビジネス型:2事例 ②-2 プラットフォームビジネス事例型:8事例 ②-3 イコール=パートナー型:1事例 ②-4 プロボノ・社会貢献型:53事例 ③既存ビジネス効率化型:1事例 ③-1 マーケティングと販売:1事例 国内:89事例 プロボノ・社会貢献型の事例が突出して多く、 次いで新ビジネス創出型の事例が目立つ。