胚発生 精子侵入後、卵核は2回の減数分裂を行ない、卵前核1個と極体3個が生じる。極体は間もなく消失。卵前核は精前核(尾の部分が消失した精子)と合体して受精核(接合子(zygote))ができる 卵黄細胞 極細胞質 表割 胚盤葉の形成 胚帯の形成
内胚葉
皮膚および付属肢、神経系、気管系、前腸、後腸、マルピーギ管、その他 (a)外胚葉起源の主要器官 皮膚および付属肢、神経系、気管系、前腸、後腸、マルピーギ管、その他 (b)中胚葉起源の主要器官 体腔膜、精巣、卵巣、背(脈)管、(血球、筋肉)その他 (c)内胚葉起源 中腸だけ
後胚発生 変態 Metamorphosis 幼虫から成虫への転換の過程 (時に幼虫から次の齢の幼虫への転換の過程) 完全変態 Complete metamorphosis, holometaboly 蛹期がある。 内翅群(貧新翅群) 不完全変態 Incomplete metamorphosis, hemimetaboly 成虫に翅があるが,蛹期がない。 外翅群(多新翅群,準新翅群),旧翅群 無変態 Ametaboly 成虫と幼虫の差は,生殖器があるかないかで, それ以外ほとんど差がない。 シミ目,内腮類
ショウジョウバエの成虫原基
(2)発育にともなう体重の増加
終齢幼虫の摂食量は、幼虫全期間の総摂食量の約8~9割もある
頭幅 大顎幅 体長
Dyar’s law 元々、鱗翅目の幼虫の頭幅について当てははまることが知られていたが、他の目にも応用されることもある。当てはまらないことも多い
Dyar’s law b = 1.1~1.9
相対成長則(アロメトリー) 前胸後節 log y = log a +b logx x:ある部位の長さ 頭幅 y:別の部位の長さ 複眼の直径 y = axb log y = log a +b logx x:ある部位の長さ y:別の部位の長さ 頭幅 複眼の直径
有効積算温度法則 K 有効積算温度(温量定数) T0 発育零点 To
赤の部分:有効 青の部分:無効 x0 x1
K 有効積算温度(温量定数) T0 発育零点
発育零点 10度
トビイロウンカの世代数の推定(簡易法) 卵,幼虫,産卵前期間のT0とKを計算する。 1世代のT0 とKを次式から求める。 T0 = (T0,egg + T0,larva + T0, adult) /3 K = Kegg + Klarva + Kadult 半旬別平均気温 から発育に有効な温日度(A)を計算。 A/Kから世代数が求まる。 レポートでは,上記の過程を要領よく書く。温度と発育日数(D)の関係および温度と発育速度(1/D)の関係を表したグラフ(回帰直線入り)も提出する。件名を「ent12 学籍番号下4桁」とする(例,ent124444)。ファイル名は,ent124444.doc。締め切り:2月10日(日)昼12:00まで 512M318@m.mie-u.ac.jp
Excelを使ったグラフの描き方 データを入力。対象データを選択。 挿入,グラフの散布図(マーカーのみ)を選択。 系列1,2を選び(左クリック),右クリック。「データーの選択」クリック。編集をクリック後系列1の[系列名に『発育日数』、系列2の「系列名に『発育速度』を入力. 温度と速度を表した点にカーソル移動後,左,そして右クリック,「データ系列の書式設定」を選ぶ。「使用する軸」として「第2軸」を選択。 温度と速度を表した点にカーソル移動後,左,そして右クリック,「近似曲線の追加」を選ぶ。「線形近似」(ディフォルト値)を選ぶ。「オプション」クリック,「グラフに数式を表示する」を選ぶ。 .
5.回帰式にカーソル移動後,左そして右クリック,「近似曲線タラベルの書式設定」を選ぶ。「表示形式」クリック,「数値」選び,小数点以下の桁数を6桁とする。 7.「レイアウト」「軸ラベル」をクリック後,「主横軸ラベル」に「温度」,「主縦軸ラベル」に「発育日数」,「第2縦軸ラベル」に「発育速度」を入力。 x軸の下方に移動後,左そして右クリック,「軸の書式設定」を選ぶ。「目盛り」クリック後,「最小値」を10とする。 グラフをワードに貼り付ける。 レポートはワードファイルでメール添付で送る。
ホルモン 広義には,細胞間の情報伝達に関わる化学物質 動物体内の限定された部分(一般には内分泌腺)で生産され,導管を経ずに直接血液中に分泌されて体内の他の場所に運ばれ,そこにある特定の器官(標的器官)・組織・細胞の活動に一定の変化を与える化学物質の総称
神経分泌細胞以外で合成 神経分泌細胞で合成
Kopecの実験(1915-20) 材料:マイマイガ 前胸腺刺激ホルモン
*蛹化するためには、脳から分泌されるホルモンが必要。 *脳から出るホルモンは、終齢幼虫になってから7日目と10日目の間に分泌される。 Kopec の実験の結論: *蛹化するためには、脳から分泌されるホルモンが必要。 *脳から出るホルモンは、終齢幼虫になってから7日目と10日目の間に分泌される。 前胸腺刺激ホルモンは、前胸腺を活性化させ、前胸腺から脱皮ホルモン(ecdysone)を分泌させる。 前胸腺刺激ホルモンは,脳で作られた後,一旦、アラタ体(corpus allatum; pl. corpora allata)と側心体(corpus cardiacum; pl. corpora cardiaca)に貯蔵され、そこから体内に放出される。
前胸腺刺激ホルモン 脳(側心体、アラタ体)→前胸腺を刺激し脱皮ホルモン出させる 前胸腺刺激ホルモン 脳(側心体、アラタ体)→前胸腺を刺激し脱皮ホルモン出させる 脱皮ホルモン 前胸腺→脱皮を促す 幼若ホルモン アラタ体→脱皮のタイプを決める 蛹化場所の探索 脱皮ホルモン 幼若ホルモン 前胸腺刺激ホルモン