③自殺対策について ひとりで悩まないで! 誰かに話してみませんか?
資料:厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成 ~本県と全国の自殺者数について~ 本県の自殺者数は、平成10年に大幅に増加してから概ね300人台後半で推移し、平成19年に過去最高の394人を記録後、減少傾向にあり、平成25年は前年比21人(7.6%)減の256人となっている。 本県と全国の自殺者数の推移(平成9~25年) 資料:厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成
~本県と全国の自殺死亡率について~ 平成25年の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は、前年より1.8ポイント減少し、22.9となっている。 本県と全国の自殺死亡率の推移(平成9~25年) 全国平均を上回る状態が一貫して続いている 資料:厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成
資料:厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成 ~都道府県別の自殺死亡率について~ 都道府県別で比較すると、本県は全国では9番目に高くなっている。 ※平成24年=6番目、平成23年=4番目 平成26年人口動態統計年報(概数) ・自殺者数 265人(前年比+9人) ・自殺死亡率 23.9(前年比+1ポイント) ・全国で3番目 都道府県別の自殺死亡率の比較(平成25年) ⑧ ⑦ ⑩ ⑨ 本県は九州ではワースト1位 資料:厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成
~本県の年代別・男女別自殺者数について~ 男性の自殺者数は、例年女性の2~3倍で推移しており、平成25年は女性の約2.3倍(男女比:7対3)となっている。 平成25年の年代別自殺者数は、「60歳代」が最も多く、次いで「40歳代」、「50歳代」の順で多くなっており、これらを合わせると全体の51.2%と過半数を占めている。 男女別で見ると、男性は働き盛り世代の「30~60歳代」、女性は高齢世代の「70~80歳代」が多くなっている。 年代別・男女別自殺者数(平成25年) 全国とほぼ同様の傾向 資料:厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成
~本県と全国の原因・動機別自殺者数の割合について~ 平成25年の原因・動機別自殺者数の割合は、「健康問題」が78.5%と最も高く、次に「家庭問題」、「経済・生活問題」と続いている。 「健康問題」の内訳は、精神疾患が55.3%を占めており、「うつ病」は全体の41.9%を占めている。 本県と全国の原因・動機別自殺者数の割合(平成25年) 全国とほぼ同様の傾向 資料:内閣府「警察統計」より宮崎県作成
~本県の保健所圏域別自殺者数について~ 保健所名 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 宮崎市 70 92 95 87 83 103 89 107 96 100 118 77 82 80 都 城 65 66 72 59 62 63 71 60 53 51 41 延 岡 32 43 29 37 47 33 31 40 38 26 30 19 日 南 34 24 35 27 25 23 28 22 小 林 36 44 39 48 52 42 55 46 49 日 向 20 高 鍋 16 高千穂 11 13 6 9 7 10 14 8 3 中 央 18 12 15 5 宮崎県 309 388 348 381 335 353 369 368 352 362 394 364 337 307 312 277 256
~本県の保健所圏域別自殺死亡率について~ 県内5番目 保健所名 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 宮崎市 19.4 25.4 26.1 23.7 23.4 22.5 27.0 24.3 25.2 29.7 24.1 21.7 19.2 20.4 19.9 都 城 32.8 41.9 33.4 36.8 30.1 31.7 45.5 32.2 36.3 32.3 39.7 37.2 31.0 27.3 26.3 21.3 延 岡 22.8 30.8 20.8 26.6 33.9 23.9 22.6 22.7 24.4 29.9 28.7 23.6 24.5 19.8 23.0 14.7 24.2 日 南 38.0 27.1 34.2 40.2 33.6 31.9 29.8 28.1 43.3 35.2 28.0 29.4 35.0 25.3 小 林 40.3 49.4 49.6 53.5 44.7 55.5 60.6 61.5 50.3 66.4 47.7 56.9 61.4 53.8 61.9 43.4 43.9 日 向 35.8 36 33.1 32.1 31.2 29.6 38.4 30.0 27.9 26.8 25.9 36.9 高 鍋 21.8 22.0 27.4 30.3 36.0 39.6 30.6 15.2 19.1 高千穂 40.4 48.1 41.3 49.3 23 27.5 54.8 60.2 48.2 44.2 40.6 14.1 中 央 12.1 34.4 34.1 40 33.5 40.5 54.2 51.4 51.9 17.3 21.0 28.4 39.1 21.5 29.0 18.2 宮崎県 33.0 32.6 31.8 30.5 31.6 34.6 27.6 24.7 22.9
~H25年都城保健所管内の年代別・男女別自殺者数について~ 平成25年の年代別自殺者数は、「60歳代」が最も多く、次いで「50歳代」、「70歳代」の順で多くなっており、これらを合わせると全体の58.5%と約6割を占めている。 男女別で見ると、男性は「70歳代、60歳代、50歳代」の順に多く、女性は高齢世代の「60歳代、80歳代」が多くなっている。 年代別・男女別自殺者数(平成25年) 資料:厚生労働省「人口動態統計」より都城保健所作成
資料:厚生労働省「人口動態統計」より都城保健所作成 自殺者数と 自殺率の年次推移 資料:厚生労働省「人口動態統計」より都城保健所作成
~本県における自殺対策の推進について~ 本県では、平成21年2月に策定した「宮崎県自殺対策行動計画」に基づき、普及啓発や人材養成、相談体制の充実等の総合的な自殺対策を展開。 都城保健所では、平成23年に「都城北諸地域自殺対策協議会」を設置し、管内における自殺対策を推進。 ★宮崎県自殺対策行動計画(第2期) 【期 間】 平成25年度~28年度 【目 標】 平成28年までに、自殺死亡率を 平成17年(30.6)に比べて25%以上 減少させる。(22.9以下) 【主な重点施策】 ・地域でのきめ細やかな取組 ・普及啓発の充実 ・人材養成 ・自殺未遂者や自死遺族支援 ・かかりつけ医と精神科医の 医療連携 ・相談体制の充実 ★行動計画に基づく施策の推進母体 ◯宮崎県自殺対策推進本部 平成19年11月6日設置 知事をトップに各部局長、教育長、警察本部長等 ◯宮崎県自殺対策推進協議会 平成20年6月2日設置 医師会、精神科病院協会、弁護士会、 社会福祉協議会、PTA連合会、 中小企業団体中央会、NPO等 26団体 ◯都城北諸地域自殺対策協議会 平成23年7月28日設置 医師会、精神科病院、社会福祉協議会、 民生委員協議会、警察、消防署、 商工会議所、市町等 29団体 *都城市自殺対策協議会・三股町自殺対策 連絡協議会と連携
~かかりつけ医と精神科医との医療連携体制について~ ~普及啓発の推進について~ 国の定める「自殺予防週間(9月10日~16日)」や「自殺対策強化月間(3月)」を中心に、自殺予防や精神疾患等に関する正しい知識の普及啓発を推進 ~人材養成の推進について~ 自殺対策の核となるキーパーソン養成のため、看護師、精神保健福祉士等の専門職に対し、研修会を実施 平成26年は理美容組合の協力の下、美容業衛生管理講習会において、ゲートキーパーの講習を実施 ~相談体制の充実について~ 「こころの健康相談事業」 :月1回(精神科医師による相談) 保健師による電話・面接・訪問等相談 :随時 ~かかりつけ医と精神科医との医療連携体制について~ 平成27年度予定 連携体制の検討
~自殺未遂者の支援について『自殺未遂者支援相談事業』~ 「自殺未遂者支援担当者会」を設置し、自殺未遂者の支援について都城市郡医師会病院と精神科医療機関、行政と連携し支援していけるよう協議。救急医療関係者、精神科医療関係者、行政関係者で年に1~2回程度実施。 都城市郡医師会病院と保健所、都城市において3ヶ月に1回程度「連絡会」を開催し未遂者に関する情報交換及び事例検討を行っている。 自殺未遂者のうち同意が得られた方へは、保健師が訪問面接等により支援を行う。 自殺未遂者支援相談事業:H24~ 【救急医療の現場 における未遂者支援のイメージ】