E-Views 入門.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
1 エクセル (3) の目次 ②参照演算子と演算子参照演算子と演算子 ③参照セルの表示法参照セルの表示法 ④セルの参照方法セルの参照方法 ⑤エラーについてエラーについて ⑥シグマ( Σ )関数シグマ( Σ )関数 ⑦条件付書式条件付書式 ⑧問題 (1)問題 (1) ⑨問題 (2)問題 (2) ⑩問題.
Advertisements

EXCEL 講習会 2014 年 5 月 1 日,2 日 OSIPP NWC ① 11 : 00 ~ 12 : 00 ② 13 : 00 ~ 14 : 00 1 政策データ分析.
Windows 環境から SAS を使う 長野 祐一郎 1. データのダウンロード 2. データの加工 3. プログラムの作成 4.TeraTerm によるプログラムの実行 5. 処理結果の確認 6.SAS のデータ処理を概観 今回の授業では、 Windows 環境で作成されたデータを.
2016 年度 計量経済学 講義内容 担当者: 河田 正樹
情報処理 第9回第9回第9回第9回. 今日の内容 Excel の起動と画面構成 –Excel の起動 –Excel の画面構成と基本用語 データの入力 – 文字の入力 – 数値の入力 – 日時の入力 – オートフィル.
情報処理 第9回第9回第9回第9回. 今日の内容 Excel の起動と画面構成 –Excel の起動 –Excel の画面構成と基本用語 データの入力 – 文字の入力 – 数値の入力 – 日時の入力 – オートフィル.
回帰分析 重回帰 (2) 仮説検定. 単一の制約 –t 検定 – メニューから行う方法 複数の制約 –F 検定 – メニューから行う方法 –F 統計量を実際に求める 構造変化 最適なモデルの決定.
コンピュータと情報 第10回 Excel を使ってみる. Excel の起動 ① 「スタート」ボタンをク リック ② すべてのプログラムにマ ウスカーソルをあわせる ③ 「 Microsoft Office 」 → 「 Microsoft Excel 2003 」 にマウスをあわせて,ク リック ④.
コーパス言語学実践 2006 年度 2 学期 第 7 回. 2 本日の内容 前回までのまとめ – ファイルの確認 – ファイルの分割 – エクセルでの作業(品詞構成比率 延べ語 数) 品詞構成比率(異なり語数) データ収集(占いのことば)
表計算ソフト (教科書49ペー ジ). ◎表計算ソフトとは 表から計算によって ① 知りたいデータを見つけ出し、 ② わかりやすく、見やすく加工する ことができるソフトのこと。
コンピュータ演習 Excel 入門 岡田孝・山下雅啓 Excel の機能は膨大 その中のごく一部を紹介 表計算機能 – データの入力、表の作成、計算など グラフ機能 – 棒グラフ、円グラフなどグラフ作成 データベース機能 – 並べ替え(ソート)、検索、抽出など マクロ機能 – VBA で自動化したマクロを作成可能.
1 WORD の起動法と終了法 ● WORD の起動法 (1) デスクトップの Microsoft Word アイ コンをダブルクリックする。 * (2) 「スタート」 ― 「すべてのプログラ ム」 ― 「 Microsoft Word 」と選ぶ。 (3) Word で作成された文書があるとき は、そのアイコンをダブルクリック.
SPSS 入門 麻生良文.
第5章 JMPのインストールと基本操作 廣野元久
logistic regression をしたい場合の STATISTICA2000のアプリケーションの使い方について
―本日の講義― 1・相関関係と因果性・相関係数の種類 2.散布図をつくる 3・共分散・相関係数の計算
JMP version5(以上) 日本語版のScripting Languageによる プログラミング
TeX で数式を書くための PowerPoint アドイン Ver (2011/06/26) Ver. 0.1 (2007/5/30)
データ分析入門(12) 第12章 単回帰分析 廣野元久.
エクセル(1)の目次 起動法、ブック、シート、セル ブックの開き方 エクセル画面 マウスポインターの種類 シート数の調節 データの入力法
情報処理 第12回.
多変量解析 -重回帰分析- 発表者:時田 陽一 発表日:11月20日.
パネル分析について 中村さやか.
回帰分析 重回帰(1).
デスクトップを画像として保存する(1) ① デスクトップの画像をクリップボードへコピーする。
Excel による データベース入門 Ver /9.
ファイルやフォルダを検索する ①「スタート」→「検索」→「ファイルとフォルダ」とクリックする。
実証分析の手順 経済データ解析 2011年度.
月曜3限 1132教室 担当者: 河田 正樹 年度 経済データ解析講義内容 月曜3限  1132教室 担当者: 河田 正樹
エクセル(1)の目次 起動法、ブック、シート、セル ブックの開き方 エクセル画面 マウスポインターの種類 シート数の調節 データの入力法
マルチエージェント・シミュレーション(2)
エクセル(2)の目次 セル範囲の指定方法 データの消去法 アクティブセルの移動 セル内容の複写と移動 セル幅の変更方法
Excelによる3-D/等高線グラフの描画 2変数関数の描画 Excel によるグレイスケールマップ風描画
コーパス言語学実践 2006年度2学期 第5回.
デスクトップを画像として保存する(1) ① デスクトップの画像をクリップボードへコピーする。
Excelによる3-D/等高線グラフの描画 2変数関数の描画 Excel によるグレイスケールマップ風描画
―本日の講義― 1・相関関係と因果性・相関係数の種類 2.散布図をつくる 3・共分散・相関係数の計算
第3章 重回帰分析 ー 計量経済学 ー.
第3章 重回帰分析 ー 計量経済学 ー.
計量経済学入門 麻生良文.
第5章 回帰分析入門 統計学 2006年度.
情報処理 第13回.
頻度論とベイジアンの比較 慶應義塾大学 SFC 小暮研究会 梶田幸作
情報処理1~第12回~ 野中良哲.
相関分析.
「ユーザー設定リスト」の作成と削除 ◎ 新しい「リスト」の作成法
情報処理A 第?回 Excelを使ってみる.
情報処理技法(リテラシ)I 第10回:Excel (1/2)
Excel 2002,2003基本14 テンプレートを作る.
企業の時系列分析 同志社大学 中尾ゼミ 印刷用.
VBA ( Visual BASIC for Application) を使えるようにする方法
エクセル(6)の目次 「ユーザー設定リスト」の作成と削除 「入力規則」での「リスト」 ユーザー定義による表示形式
Rコマンダーで2元配置ANOVA 「理学療法」Vol28(8)のデータ
単語登録(1) ◎MS-IMEの「単語登録」に、単語、語句、記号など自分がよく使うものを登録しておくと、便利である。
部分的最小二乗回帰 Partial Least Squares Regression PLS
第3章補足2 多変量データの記述 統計学基礎 2010年度.
エクセル(2)の目次 セル範囲の指定方法 データの消去法 アクティブセルの移動 セル内容の複写と移動 セル幅の変更方法
データの型 量的データ 質的データ 数字で表現されるデータ 身長、年収、得点 カテゴリで表現されるデータ 性別、職種、学歴
第10回:Microsoft Excel (2/2)
1.因子分析とは 2.因子分析を行う前に確認すべきこと 3.因子分析の手順 4.因子分析後の分析 5.参考文献 6.課題11
統計ソフトウエアRの基礎.
表計算 Excel 演習 1.Excel を使ってみる.
Excelによる3-D/等高線グラフの描画 2変数関数の描画 Excel によるグレイスケールマップ風描画
ニューラルテスト理論分析ソフト「neutet」の特徴と使い方
情報処理 第13回.
最小二乗法による線形重回帰分析 明治大学 理工学部 応用化学科 データ化学工学研究室 金子 弘昌.
重回帰分析入門 (第5章補足) 統計学 2007年度.
エクセル(3)の目次 参照演算子と演算子 参照セルの表示法 セルの参照方法 エラーについて シグマ(Σ)関数 条件付書式 問題(1)
単語登録(1) ◎MS-IMEの「単語登録」に、単語、語句、記号など自分がよく使うものを登録しておくと、便利である。
野中良哲 講義ページ : 情報処理1~第四回~ 野中良哲 講義ページ :
Presentation transcript:

E-Views 入門

内容 データの読み込み テキストファイル CSV型 固定長ファイル Excelファイル 記述統計 グラフ 回帰分析 仮説検定

データの読み込み テキストファイル 多くのソフトでは,CSVファイルの第1行に説明変数の名前を含めておくと説明変数も含めて読み込んでくれる データの区切りがカンマ,改行でコードの区切り 空白またはタブをデータの区切りとする場合もある 固定長ファイル 多くのソフトでは,CSVファイルの第1行に説明変数の名前を含めておくと説明変数も含めて読み込んでくれる 変数名を別途指定する方法もあり Excelファイル ソフトウェアのバージョンによっては,*.xlsx形式(Office 2007以降の形式)が読み込めない場合あり。 その場合には,*.xls(Office 2003形式)でimportする。 EXCELからCSVファイルの変換は簡単

データのimportの実際 注意 wooldridge のデータセットのwage1.rawを使用 賃金と学歴,勤続年数等のクロスセクション・データ 24の変数 526のオブザベーション データセット本体に変数名は含まれていない wage1.des, wage1.raw をテキスト・エディター(メモ帳など)で開く wage1.des データセットの説明 wage1.raw データセット本体(本体に変数名は含まれていない) 注意 ファイルマネージャーで拡張子を表示するようにしておくことファイルマネージャーのメニューから ツール/フォルダーオプションから設定 データセット,EviewsワークファイルはUSBメモリーなど書き込み可能な媒体に保存しておく

wage1.des の内容

このファイルは,先頭行に変数名が含まれていない wage1.raw の内容 この画面は,1行を折り返さないように表示している。 秀丸で同様にするには,メニューから 表示/折り返し/最大とする

以下では次の方法でデータを読み込む 先頭行に変数名を入れたファイルを作り,それから読み込む データ本体だけからなる wage1.raw をそのまま読み込み,ファイルのimportの際に変数名を指定する excel ファイルからの読み込み 一般的には,データセットをexcelで管理し,先頭行に変数名を含めておくと便利 変数の説明は別のシートに記入しておく excelファイルが読めないソフトでも,CSVファイルに変換して読むことができる

先頭の行に変数名を挿入する wage1.desの変数名をコピーして,wage1.rawの先頭行に挿入:この段階では変数名の途中に改行が入っている

改行を取り除いて変数名を1行に直す。適当な名前をつけて保存する。 変数名とデータの桁をそろえておくと読み込みのときに失敗が少ない。

次に,E-Viewsを起動する 画面 はver 7.0 メニュー ヘルプ コマンドライン

テキストデータの読み込み Eviewsでは,最初に空のデータセットを作り,そこにimportするという形で読み込む メニューから File  New Workfileを選択 新しいワークファイルを作る Workfile structure typeからunstructured/undatedを選択 Unstructured/undatedクロスセクションデータ Dated時系列データ Panel パネルデータ Data range Observationsにオブザベーションの数を入れる 少なすぎる数を入れるとそれ以上読み込まれないことに注意

オブザベーション数が526の空のデータセットが完成

データの読み込み メニューからFile  Import  Read….を選択読み込むファイルを選択する (右の画面に) Name for series or Number if named in file変数の数を記入  データセットの先頭行に変数名があるので,変数名の数だけを記入 ここでは変数の数は24なので,24をインプットしてOKを押す Eviews 9 では,データの読み込みに変更あり。Name for Seriesのボックスがなくなった。ヘッダーに変数名を入れて読み込むのが無難 ヘッダー行の指定 先頭行に変数名がある場合(1行の場合)には1 先頭行からデータの場合には0

データセットの完成 適当な名前をつけて保存する

データセットの先頭行に変数名を含めていない場合 Name for series or Number…の欄に,変数名を挿入する wage1.desを開いて,該当部分をコピーして貼り付けると楽。 変数名を挿入 先頭行からデータが始まるので0とする

Excel のファイルからのimport File  Import  Read-Text-Lotus-Excelから目的のExcelファイルを選択 ここではwage1.xlsを選択(このファイルの先頭行は変数名が含まれていない) 次の画面で,Names for series or Number if named in file の欄に変数名をペースト(先頭行に変数名を含めている場合には変数の数を入れる) ここで扱うデータはA1のセルからデータが始まる (先頭行にデータがあったり,第1列にオブザーベーションの番号が入っているデータもある) Eviews9 ではこの操作に変更あり

データセットの中を確認 変数wageを選択 クリックするとスプレッドシートのような画面が現れる

Wageのヒストグラム 変数wageのスプレッドシートの画面のメニューから View  Descriptive Statistics & Tests Histogram and Statsをたどる ヒストグラムの画面からViewSpreadsheetでスプレッドシートの画面に メニューから他の項目を選択すると,データをいろいろな角度から眺めることができる

複数データを選択 複数の変数を選択(離れた変数を選択するためには,Ctrl+マウスで指定) 右クリック Open as group 下のような複数データのスプレッドシート画面が表れる

記述統計   要約統計量(平均,最大,最小等) メニューからView  Descriptive Stats Common sample  common sample (変数の欠損値がある場合,共通のサンプルでの統計量を算出)  individual sample (変数ごとのサンプルで)

複数の変数の散布図を一度に描くこともできる 複数の変数をグループと開いた状態(スプレッドシート画面)で,menuから view graph を選択すると 散布図行列を指定(他にもいろいろオプションあり) scatter(散布図)を選択

散布図行列の結果 他にもいろいろな グラフがあります

Boxplot outlier Third quartile Mean Median First quartile 相関係数 グループ変数の記述統計量もmenuのviewから簡単に指定できる

回帰分析 次のようなモデルを考える i:オブザーベーションを表す添え字 i=1,2,…,n yi : 被説明変数(従属変数) x1i, x2i,..., xki : 説明変数(独立変数) ui: 誤差項 観測されたデータからa,b1,b2,..,bkを推定  理論モデルの統計的検証  事実の解明(複数の要因でyを説明) 推定方法 最小二乗法(OLS),最尤法(ML)など

E-Viewsでの回帰分析 メニューから QuickEstimate Equation を選択する specification にモデルとなる式を記入 y = a0 + b1* x1 + b2*x2  なら y c x1 x2 と書く(cは定数項を表す) 変数の間はスペースを入れる Method はLSで最小二乗法  推定するオブザーションを指定:1 526 で1番目から526番目のオブザーべションを指定(1と526の間にスペース) 

回帰分析の出力 結果を保存したければNameを選択して保存

残差の検討 回帰分析の結果の画面で,menuからResidsを選択残差のグラフ もとに戻るには,View  Estimation Output menuで,ViewActual, Fitted, Residual を選択してもよい。 View から残差が回帰分析の前提を満たしているかの統計的検定も行える。

変数の作成・加工 実際の分析では,統計データをさらに加工して分析することが通常 理論モデルの概念に合うような変数が必要 消費関数の形状 所得(Y)と貯蓄(S)のデータから貯蓄率(S/Y)を作成 所得から税負担や社会保険料負担を引いて可処分所得を求める 名目所得を物価指数で割り,実質所得で分析する 恒常所得と変動所得に分解 世帯構成員一人当たりの所得,子供・高齢者の調整 消費関数の形状 C=a+bY C =a + b1*Y + b2* Y2 (所得の2次関数) log(C)=a + b log(Y)   (対数線形) あらかじめ,どの関数形が正しいかはわからない場合が多い

E-Viewsでの変数の作成 wage  log(wage)を作成 メニューからQuick Generate Series を選択 Enter equation の欄に数式を記入 新変数名=数式 +,-,*, /,^ (加減乗除,べき乗) log(x),exp(x),sqr(x), abs(x) x(-1), dx =x – x(-1) x= (y>100) y>100ならx=1  otherwise x=0 論理式 and, or

グラフの利用 回帰分析の前に,まずデータのチェック 変数の大まかな傾向をみる 回帰分析と散布図の違い 記述統計 ヒストグラム,散布図 データの誤入力 回帰分析と散布図の違い 回帰分析(重回帰分析):複数の要因 xとyの散布図:他の変数の影響はコントロールされていない

時系列データの分析 Philips.rawを読み込む  フィリップス曲線 インフレ率と失業率の推移

Helpの利用 User’s Guide, Referenceも Helpメニューから利用できる EViews Help Topics を選ぶと