解析サーバの現状と未来 2006/07/18 衛星データ処理勉強会 村上 弘志 現状のシステム構成など 統合解析環境としての整備

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解析サーバの現状と未来 2006/07/18 衛星データ処理勉強会 村上 弘志 現状のシステム構成など 統合解析環境としての整備 村上 弘志  現状のシステム構成など  統合解析環境としての整備  メリット・デメリット  今後

解析サーバの意義 解析環境がなければ データが活用されない 衛星・探査機のデータは蓄積・処理を経て全世界へ公開 – processing, DARTS 解析環境がなければ データが活用されない データ・アプリケーション・計算機資源を共有することで安全・高速・便利な解析環境を実現

システム構成 様々なOSでの利用をサポート (Mac も準備中…) 計算機名 OS 機器 klm* Redhat8 富士通 PRIMERGY P250 ana Solaris9 Sun SunFire V880 jal sky Scientific Linux4 ショップブランドPCx6 *: klm はNFS server 様々なOSでの利用をサポート (Mac も準備中…)

使用可能なソフト・データ 有料ソフト – IDL, Mathematica 高エネルギー天文関係 太陽観測衛星関係

解析統合環境としての整備 複数のOSで整備 負荷分散 (sky) NFSマウントによる他機関での利用

複数のOSでの利用 新規clientの導入時もその領域をマウントするだけ 新規client 解析環境 新規client mount OS1 OS3 OS2 OSごとに環境を共有し、特定の領域をmountするだけで解析環境を得る 異なるOS間でも同じディレクトリ構成 新規clientの導入時もその領域をマウントするだけ

例1) OS依存と共通部分をわけて利用(環境変数で区別) server client (解析サーバ) /work/xray/soft/ └heasoft/6.0/Linux/  Solaris/  common/ /usr/local/xray/ └heasoft/6.0/Linux/  Solaris/  common/ 例2) OSごとにわけるが、mount先では同じディレクトリ構成  server client (解析サーバ) /san_darts/opt/ └java-linux-i586 java-solaris-sparc src linux /opt/ └java   src (共通) solaris

負荷分散(sky) DNSでランダムに振り分け 実際の負荷は見ていない 簡便な方法 実際にどれだけ負荷が分散するかは未調査 USER sky.cc.isas.jaxa.jp DNSでランダムに振り分け 実際の負荷は見ていない DNSサーバ sky01 sky02 簡便な方法  実際にどれだけ負荷が分散するかは未調査  DNSの設定を変えるだけで計算機を増減でき、メンテナンスには便利? sky03 sky04

NFSマウント(東工大の例) ISAS 東工大 FW, exportの設定は一つのIPで良い 通常のnetwork環境とも共存 internet FW Gateway File server NAT MPLS/VPN klm SINET1 133.74.134.** Private address SAN FW, exportの設定は一つのIPで良い 通常のnetwork環境とも共存

sshfsマウント(専用線以外) sshを利用したマウント server側の設定は不要 データ転送速度は未計測 server (解析サーバ) User: ○○○○ Password: ******** ssh login /usr/local/xray /usr/local/xray mount sshを利用したマウント server側の設定は不要 データ転送速度は未計測

解析サーバを利用するメリット 高価なソフトが使える 最新の環境にupdateする手間がいらない 公開データがマウントされるため大量解析が楽 他機関の研究者とのデータ共有が容易 solaris環境 diskが使える (一部backupもある)

デメリット・使いづらい点 自分でsoftをinstallしづらい 手元のprinterに直接出せない 個人計算機とのfile共有は困難 解析環境の他人への依存 ネットワークへの依存 OS/kernel, libなど限定される 申請が面倒 account, passwordが増える

NFS関連 設定・管理の手間は? 今のところ初期設定以外特に追加作業はない 問題・障害はない?  今のところ初期設定以外特に追加作業はない 問題・障害はない? use idの重複に注意。read onlyのみにするべき 東工大、金沢では役に立っているか?   東工大ではよく利用されている。金沢はまだ 無駄にはなっていない。   (solar関連では、東大にNFSされている) 他の大学にも有用か?  埼玉(swift data)が興味を持っている。

今後 定常的に必要な作業 ソフトのupdate作業 (skyはOSも) 発展 ユーザを増やす? 機器の増強? Macは?   ユーザを増やす?   機器の増強?   Macは?   astro.isasとの管理作業の共有   Chandra, Newtonのデータ   アンケート?