東山動植物園における象舎の改装が利用者に与える影響 19214036 横山 康太朗
1・背景 2・目的 3・方法 4・結果 5・考察
研究の背景 近年、市などの地方公共団体では公園のアンケート調査が行われている. しかし、利用者の属性を求めるだけの表面的な調査で終わってしまうことが多いのが現状である。またアンケート調査の手法は長年研究されているが公園の評価方法は未だに確立はされていない. しかし有料公園の健全な運営は容易ではなく利用者数を増やし、ある程度の収入を維持しなければならない.
これまでの研究 単独の要素のみでの評価なので 複数の要素からの評価を行う ・同時在園者数による混雑感の分析 ・利用者の行動によるリピーター率 ・利用目的による利用者の満足度 単独の要素のみでの評価なので 複数の要素からの評価を行う
研究目的 東山動植物園では利用者の減少に伴い、東山再生プランという10年計画をたて、利用者の増加を目指している 今年、その一つの区切りであるアジア象舎の改装を終えた そこで利用者にアジア象舎に関するアンケート調査を行い、利用者の属性、目的、またそれによる評価を考察することで今後の課題、改装の効果を明らかにする
調査日時 平成25年11月3・17・24日 平成25年12月1・8日の5日間 利用者の多い日曜日を選んだ 調査地 名古屋市東山動植物園 新アジア象舎「ゾージアム」周辺
調査方法 公園利用者へのアンケート調査を行う. アンケート方法は声掛けによる調査を行う 対象は調査期間内にアジア象舎{ゾージアム」を通 過した人から無作為に選ぶ
行ったアンケート 客層 混雑感 利用目的 改装の既知度 再来園期待度 既知理由 象舎への期待度 評価 成果と課題
客層 男性(177人) 女性(249人) 全体(426人)
年齢層 男性(177人) 女性(249人) 全体(426人)
利用目的
象舎改装の既知度 男性 女性
既知理由
昨年度と今年度の利用者数の比較 11月第1日曜 11月第3日曜 11月第4日曜 12月第1日曜 12月第2日曜
利用者層別の満足点と不満点 満足 不満 夫婦・恋人 展示 27 混雑している 16 象が近い 19 象が遠い 15 子象がいる 11 柵で見にくい 2 友人・知人 35 14 10 臭い 6 家族 61 34 39 17 構造が分かりにくい 4 その他 3 動線がはっきりしない 1 2階がある 室内観覧
混雑感と評価の関係
今後の改装への期待 (426人) 再来園希望度 (426人)
結論 ・象舎の改装は利用者に十分な影響を与えて いる ・混雑を不快だと思う人が少ないのに、不満点 では混雑が多くの意見で挙げられている ・混雑感が増しても評価が下がることはない ・男性女性ともに10代の利用客が少なかった
今後の取り組み ・混雑が評価に与える影響は少ないが不満点 に挙がっているので、より満足度を上げるた めに、入口と出口を決め人の動線をはっきり させ人の流れをスムーズにすることで混雑感 を下げる ・男女共に10代の利用が少なかったので増や すために学校などと協力したイベントを行う
ご清聴ありがとうございました