マルチエージェント・シミュレーション(2)

Slides:



Advertisements
Similar presentations
1 情報基礎 A 第 9 週 プログラミング入門 VBA の基本文法 1 準備・変数・データの入出力 徳山 豪・全 眞嬉 東北大学情報科学研究科 システム情報科学専攻 情報システム評価学分野.
Advertisements

情報処理 第9回第9回第9回第9回. 今日の内容 Excel の起動と画面構成 –Excel の起動 –Excel の画面構成と基本用語 データの入力 – 文字の入力 – 数値の入力 – 日時の入力 – オートフィル.
情報処理 第9回第9回第9回第9回. 今日の内容 Excel の起動と画面構成 –Excel の起動 –Excel の画面構成と基本用語 データの入力 – 文字の入力 – 数値の入力 – 日時の入力 – オートフィル.
VBA の基礎 (Visual Basic for Application) 国立教育政策研究所 坂谷内 勝.
情報処理基礎 A ・ B 第 5 回 プログラミング入門 操作の自動化を実現する仕組み. 2004/11/16 ・ 17 情報処理基礎 A ・ B 2 本日の内容 処理の自動化~プログラムの概念 ハードウェアとソフトウェア プログラミング言語 Excel における処理の自動化 入力支援の機能 分析ツール.
パソコン教室 ( Excel ) ワークフロア清柳. 完成見本 1.ファイルを開く 画面上の Excel 原版をクリック.
1 WORD の起動法と終了法 ● WORD の起動法 (1) デスクトップの Microsoft Word アイ コンをダブルクリックする。 * (2) 「スタート」 ― 「すべてのプログラ ム」 ― 「 Microsoft Word 」と選ぶ。 (3) Word で作成された文書があるとき は、そのアイコンをダブルクリック.
シミュレーション論Ⅰ 第 7 回 待ち行列のシミュレーション(2). 第 6 回のレポート(解答例) 乱数表より乱数を記入し、到着間隔・サービス時間にした がってグラフを作成する 例) 最大待ち人数:2人 最大待ち時間:5分 平均待ち時間:3分.
Powerpoint 機能の使い方. 1.簡単な図の作成 例として植物個体の図を作成 (1)輪郭を大まかに描く まず、「オートシェイプ」 → 「線」 → 「曲 線」を選び、輪郭を適当に描く.
情報基礎演習I(プログラミング) 第9回 6月22日 水曜5限 江草由佳
Microsoft Office クイックガイド ~Excel 2013~
SDOPxls2xml操作説明書 version1.0
エクセル(1)の目次 起動法、ブック、シート、セル ブックの開き方 エクセル画面 マウスポインターの種類 シート数の調節 データの入力法
情報処理実習 第05回 Excelマクロ機能入門 操作マクロ入門.
PC作業の一時停止 ●「スタンバイ(サスペンド)」: メモリには電源が供給される。実行中のデータがそのままメモリに保持されるため、作業を中断した状態から 数秒で再開ができる。省電力。 操作: 「スタート」→「電源オプション」→「スタンバイ」とクリックする。 ●「休止状態」: メモリの内容をハードディスクに退避してから全デバイスの電源をオフ。作業を中断した状態からの再開ができる。ノートPCでは電池が消耗しない。
図の挿入 ●方法1 ①図を挿入する位置にカーソルを置く。 ②「挿入」メニュー →「図」 → 「ファイルから」とクリックする。 ③挿入するファイルを選択し、「挿入」をクリックする。 ●方法2(書式までコピーされるので、ファイルサイズが大きくなる) ①挿入する図をコピーする。 ② 挿入する位置にカーソルを移動し、ツールバーまたは右クリックメニューの「貼り付け」をクリックする。
図の挿入 ●方法1 ①図を挿入する位置にカーソルを置く。 ②「挿入」タブ ⇒「図」 → 「ファイルから」とクリックする。 ③挿入するファイルを選択し、「挿入」をクリックする。 ●方法2(書式までコピーされるので、ファイルサイズが大きくなる) ①挿入する図をコピーする。 ② 挿入する位置にカーソルを移動し、ツールバーまたは右クリックメニューの「貼り付け」をクリックする。
発生生物学特論 PowerPoint の使い方
Microsoft PowerPoint98 Netscape Communicator 4.06[ja]
パソコン教室(Word) ワークフロア清柳
デスクトップを画像として保存する(1) ① デスクトップの画像をクリップボードへコピーする。
デジタルポートフォリオ作成支援ツール PictFolio 使用マニュアル
ファイルやフォルダを検索する ①「スタート」→「検索」→「ファイルとフォルダ」とクリックする。
コントロールパネル ◎コントロール パネル: コンピュータのさまざまな機能を設定するための画面
表計算ソフトを使って 万年カレンダーを作ろう!
エクセルで時間割作成 コンピュータリテラシー入門.
文字書式設定(1) 方法1: ①文字書式を設定したい文字列を選択する。 ②「書式」メニュー → 「フォント」とクリックする。
情報理工学部 情報システム工学科 ラシキアゼミ3年 H 岡田 貴大
ACCESSによる データベースアプリケーション開発実習 日本工業大学 情報工学科 “データベースの実際” 教材
エクセル(1)の目次 起動法、ブック、シート、セル ブックの開き方 エクセル画面 マウスポインターの種類 シート数の調節 データの入力法
VBA H106077 寺沢友宏.
シミュレーション論 Ⅱ 第7回 シミュレーションの構築.
マルチエージェント・シミュレーション(2)
エクセル(2)の目次 セル範囲の指定方法 データの消去法 アクティブセルの移動 セル内容の複写と移動 セル幅の変更方法
Body Mass Index 判定プログラムを作る。
様々なシミュレーション手法(2) マルチエージェント・シミュレーション
デスクトップを画像として保存する(1) ① デスクトップの画像をクリップボードへコピーする。
情報処理A 第?回 Excelの使い方2.
情報処理 第13回.
マイクロソフト Access を使ってみよう 第4回
調査様式作成ツール(HiYoko)の使い方
(Wed) Edited by KON IT講習会 一太郎編.
Microsoft PowerPoint Netscape Communicator
三浦欽也 2009年11月 〔Sc182(2) 情報科学演習 参考資料〕
経営工学基礎演習a PowerPointの利用.
10 Microsoft Word(1) 10.1 Microsoft Word v.Xの概要 起動 終了
「ユーザー設定リスト」の作成と削除 ◎ 新しい「リスト」の作成法
情報処理A 第?回 Excelを使ってみる.
徳山 豪 東北大学情報科学研究科 システム情報科学専攻 情報システム評価学分野
VBA ( Visual BASIC for Application) を使えるようにする方法
第4回 統計処理(1) 表計算ソフトの基本操作 塩浦 昭義 東北大学全学教育科目 情報基礎 A 1セメスター 木曜1,3講時
段落書式設定 段落とは: Enterキーを押すまでに入力した文字列や図などのまとまり
段落書式設定 段落とは: Enterキーを押すまでに入力した文字列や図などのまとまり
諸連絡 USBメモリの販売について 日時:6月23日(月)授業開始前 商品:プリンストン社製32MBのUSBメモリ
Visual Studio 2005の使用方法 新入生セミナー 
PC作業の一時停止 ●「スタンバイ(サスペンド)」: メモリには電源が供給される。実行中のデータがそのままメモリに保持されるため、作業を中断した状態から 数秒で再開ができる。省電力。 操作: 「スタート」⇒「電源オプション」⇒「スタンバイ」とクリックする。 ●「休止状態」: メモリの内容をハードディスクに退避してから全デバイスの電源をオフ。作業を中断した状態からの再開ができる。ノートPCでは電池が消耗しない。
ここに 表題や引用文が入る 背景への図の使用とキャプションへのテクスチャの適用 (中級)
エクセル(2)の目次 セル範囲の指定方法 データの消去法 アクティブセルの移動 セル内容の複写と移動 セル幅の変更方法
様々なシミュレーション:社会現象のシミュレーション
第10回:Microsoft Excel (2/2)
ファイルやフォルダを検索する ①「スタート」→「検索」とクリックする。 ②「表示項目」から適当なものを選択する。
表計算ソフトを使って 万年カレンダーを作ろう!
表計算 Excel 演習 1.Excel を使ってみる.
シミュレーション論Ⅰ 第7回 シミュレーションの構築と実施.
電気・機械・情報概論 VBAプログラミング 第1回 2018年6月25日
情報基礎演習I(プログラミング) 第8回 6月8日 水曜5限 江草由佳
情報処理 第13回.
様々なシミュレーション:社会現象のシミュレーション
Microsoft Excelとは 表の作成 →表の中で計算する グラフ作成 データベース機能 →並べ替え、検索 作業の自動化(マクロ機能)
3.テキストボックスによる データ入力 データ入力と表示のプログラム.
Presentation transcript:

マルチエージェント・シミュレーション(2) シミュレーション論 Ⅱ 第7回 マルチエージェント・シミュレーション(2)

第6回のレポート解答例 マルチエージェント・シミュレーションの特徴+利点をまとめ、3点以上述べてください (1) 特徴:比較的単純な要素+局所的相互作用によるモデル化 利点:プログラミングが単純で明確、要素数の増減や相互作用の追加・変更が容易 (2) 特徴:全体的な挙動の一括した記述や大域的制御の不要なボトムアップ的モデル 利点:トップダウン的モデルに比べてモデルの記述や制御が容易 (3) 特徴:個体差、エージェントの異種性の導入が容易 利点:モデルの複雑な拡張が可能、現象の複雑さの要因を解析できる

今回の内容 マルチエージェント・シミュレーションの一例として、ごく簡単な「マクロ」を用いた2次元セルオートマトンの作成をおこなう

Excelによるライフゲームの作成 Excelを用いて、2次元セルオートマトンの代表例である「ライフゲーム」を作成する

ライフゲームの概要 各セルには「生」「死」の2状態がある 各セルは自分と周囲の計9セルの状態によって生死が決定される 生死のルール: 誕生 誕生  死んでいるセルの周囲に3つの生きているセルが あれば次の世代では生きる(誕生する)。 維持  生きているセルの周囲に2つか3つの生きている セルがあれば次の世代でも生き残る。 死亡  上以外の場合には次の世代では死ぬ。

ライフゲームの作成(1) Excelの全てのセルを選択し、「書式」→「列」→「幅」で「2」とする(正方形のセルを作る)

ライフゲームの作成(2) B2~U21、X2~AQ21に20×20の枠を作成し、左側の枠に全て「0」を入力する

ライフゲームの作成(3) 右側の枠に左側の枠の次ステップの状態を記述する 0を死、1を生とし、ルールに従って生死を決定する X2セルに以下のように入力する =IF(SUM(A1:C3)=3,1,IF(AND(B2=1,SUM(A1:C3)=4),1,0)) 自分と周囲の計9セルで3セル生きていれば生、自分が生で周囲9セルで4セル生きていれば生、それ以外は死

ライフゲームの作成(4) 入力できたら右側の枠内全てにドラッグでコピー 枠線をコピーしたくないときは右下に出るボックスをクリックして「書式なしコピー」を選ぶとよい

ライフゲームの作成(5) 「マクロ」を用いて更新作業をおこなう 左枠の状態から次ステップの状態を右枠で計算→ 左枠へコピー この操作をマクロによって自動化する 「表示」→「ツールバー」→「Visual Basic」を選択 「セキュリティ」をクリックして「セキュリティレベル」を「中」にしておく 「コントロール ツールボックス」ボタンを押す

ライフゲームの作成(6) ツールボックスの「コマンドボタン」をクリックし、適当な位置に貼り付ける

ライフゲームの作成(7) コマンドボタンを右クリックし、「プロパティ」を選ぶ (オブジェクト名)を「更新ボタン」、Captionを「更新」とする(できたらプロパティは閉じる)

ライフゲームの作成(8) 「Visual Basic」ツールバーの赤丸を押し、操作の記録をおこなう(マクロの記録) 「マクロ名」は「更新」とする 「右枠内全て(X2~AQ21)をコピー」→「B2セルを右クリック」→「形式を選択して貼り付け」→「値」→「X1セルをクリック」 以上ができたら四角い停止ボタンを押して記録を終了する

ライフゲームの作成(9) 「Visual Basic」ツールバーの「デザインモード」ボタンが押されていることを確認し、コマンドボタン(更新ボタン)をダブルクリックする 空白になっている「End Sub」の前に「更新」と記入 デザインモード ボタン

ライフゲームの作成(10) デザインモードのウインドウを閉じ、Visual Basicツールバーの「デザインモード」ボタンを押して終了させる 左枠の適当な位置に「1」をいくつか入力し、「更新」ボタンを押して動くかどうか確認してみよう

ライフゲームの作成(11) 左枠内を選択し、「書式」→「条件付き書式」でセルに色をつける フォントの色とセルのパターンを「0」のとき白、「1」のとき青とする 左枠内を選択し、「書式」→「条件付き書式」でセルに色をつける フォントの色とセルのパターンを「0」のとき白、「1」のとき青とする

ライフゲームの作成(12) コントロールツールバーから「コマンドボタン」を選び、もう1つボタンを作成する 右クリック→「プロパティ」とし、 (オブジェクト名)を「クリアボタン」、Captionを「クリア」とする(できたらプロパティは閉じる)

ライフゲームの作成(13) 「Visual Basic」ツールバーの「デザインモード」ボタンが押されていることを確認し、クリアボタンをダブルクリックする 空白になっている「End Sub」の前に「クリア」と記入

ライフゲームの作成(14) ウインドウ左側の「標準モジュール」をダブルクリックし、「Module 1」をダブルクリックして開く 既にある「End Sub」の後に以下のように書く Sub クリア()    Range(“B2:U21") = 0 End Sub

ライフゲームの作成(15) デザインモードのウインドウを閉じ、Visual Basicツールバーの「デザインモード」ボタンを押して終了させる 左枠の適当な位置に「1」をいくつか入力し、「クリア」ボタンを押して全て「0」に戻るか試してみよう

ライフゲームの作成(16) 以上でほぼ完成 適当に1を入力し、更新ボタンを何度か押して実行してみよう

様々な初期値で試してみよう 以下のような初期値で試してみよう

参考:製品普及モデル ライフゲームのシミュレーションを修正し、2種類の製品普及モデルも作成できる  (X2セル)=IF(AND(COUNTIF(A1:C3,1)<3,COUNTIF(A1:C3,2)<3),0, IF(COUNTIF(A1:C3,1)>COUNTIF(A1:C3,2),1, IF(COUNTIF(A1:C3,1)<COUNTIF(A1:C3,2),2, RANDBETWEEN(1,2))))

第7回のレポート 2次元セルオートマトンを利用したシミュレーションをおこなうなら、どのようなものをやってみたいか、概要を記述してください