2004年6月14日(月) 情報コミュニケーションIII A 第8回 ネットワーク(LAN)構築.

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2004年6月14日(月) 情報コミュニケーションIII A 第8回 ネットワーク(LAN)構築

前回までは インターネットプロトコル ネットワーク(LAN)構築 IPアドレス、ホスト名 ルーティング(経路制御) ⇒ ネットワークに接続される機器の論理的設計(設定) に関連 ネットワークインターフェース層(LAN規格、機器) ⇒ 機器間の物理的な設計(設置、配線など)に関連 ネットワーク(LAN)構築

今回の内容 ネットワークの設計・構築 演習: ネットワーク構成図を書いてみる LANの利点 ネットワーク構築に必要な手順 ネットワーク構築の主な検討項目 ネットワークトポロジー 伝送速度 伝送媒体 演習: ネットワーク構成図を書いてみる

ネットワーク(LAN)の利点 LANが普及した主な利点 周辺機器の共有 データの共有 コミュニケーション  プリンタ,スキャナなどの入出力装置やハードディスクなどの記憶装置などをネットワークを通じて利用可能   (例) ネットワークプリンタ データの共有 データをサーバに集約することにより,複数のユーザで   データ共有が可能.(例)Windows のファイル共有 バックアップなどの管理も一元化 コミュニケーション 電子メール,掲示板などによる情報交換が可能

LAN構築の手順 LANを構築する際に必要な手順 ネットワークの分析 ネットワークの設計 ネットワーク構築 テストと評価 ユーザのニーズ(求めているもの)は? ネットワークの設計 予算等を鑑みて,物理設計を行う 分析結果から論理設計を行う ネットワーク構築 実際にネットワーク全体を作り上げる テストと評価 入念なテスト.ユーザのニーズに応えられているか? 物理設計 通信容量,ポート数,設置場所 線の引き方など 論理設計 ネットワーク形状,通信方式, IPアドレスなど

ネットワーク構築の検討項目(1) ネットワークトポロジー(接続)形態 スター型 バス型 リング型 10/100/1000Base-T(イーサネット)など 無線LAN もこれに当たる 現在の主流 バス型 10Base-5/2など リング型 FDDIなど

ネットワーク構築の検討項目(2) 伝送速度 数kbps~数Mbps 10Mbps~ 100Mbps~ アナログ電話回線(~56kbps)、PHS(32,64,128kbps) ISDN(64kbps)、ADSL(1.5Mbps、8Mbps、24Mbps) CATV: ケーブルテレビ(~10Mbps) 10Mbps~ 10Base-T(古い機器など) 無線LAN(IEEE802.11b(a,g)、Bluetooth) 光ファイバ(~100Mbps) 100Mbps~ 100Base-TX/FX(現在の主流)、FDDI 、 ATM 1000Mbps~(ギガビットイーサネットなど) バックボーンなど,トラフィックが集中するところに使用

ネットワーク構築の検討項目(3) 伝送媒体 UTPケーブル 無線 光ファイバケーブル 同軸ケーブル 赤外線 10/100/1000Base-Tなど   (100Base-TX: カテゴリー5 1000Base-T: カテゴリー5e、6) 最もよく使われている(最近では家庭内でも利用) 無線 IEEE802.11b(a,g)、Bluetooth 光ファイバケーブル 長距離の場合など 最近では、家庭内まで引き込んで使用(FTTH: Fiber To The Home) 同軸ケーブル 10Base-5/2など→今は衰退… CATV(ケーブルテレビ)などで利用 赤外線 IrDAで利用

ネットワーク構築の検討項目(4) ネットワーク装置 ブリッジ リピータ ルータ 段数制限でリピータが使えないとき 無駄な通信を切り分けたいとき     スイッチングハブ(10/100Base-T 自動切替) 通信が集中するところなど 価格との兼ね合いで,ハブとの入れ替えを考える リピータ 10Base-2/5を手軽に延長したいとき     ハブ(10Base-T ) 比較的通信量の少ないところで複数の端末を接続 価格が安いので大量に使える ルータ 異なるネットワーク間を接続するとき(例: 家庭⇔インターネット)

演習:ネットワーク構成図を書く 要求をよく読み,それに合ったネットワーク構成を考える 用意したテンプレートを使って図を書く http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/~ebara/jc3a/templete1.ppt http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/~ebara/jc3a/templete2.ppt 与えられたハードウェアを要求にあった形にする 基本的にはハードウェア同士を線で結ぶだけ

演習(その1) 詳細はテキストに記載 インターネットとはすでに接続済(ADSLモデム(ルータ)で) 用意される機器は,図にあるもの                 (テキスト,テンプレートを参照すること) 設置について 端末: リビング 2台,子供部屋 2台 プリンタ : リビングに1台 プリンタはプリンタサーバに接続され,ネットワークを通じて端末からプリントアウトできるようにすること 家庭内で一つのネットワーク (ネットワークアドレス 192.168.1.0/24 ) ADSLモデム(ルータ)・・・ IPアドレス 192.168.1.1

演習(その2) 詳細はテキストに記載 インターネットとは光ファイバで接続 建物内の接続装置から各階の部屋まで、UTPケーブルが配線 設置する機器 端末 10台 ブロードバンドルータ 3台 プリンタ 3台 プリンタサーバ  3台       (上記の端末から3台使用) The Internet UTPケーブル 光ファイバ 接続装置

演習(その2) ネットワークについて 使用する部屋は3部屋 各部屋の設置端末 ネットワークアドレスは 使用する部屋は3部屋                     1階(101号室),2階(202号室),3階(303号室) 各部屋の設置端末 101号室: 2台 ,202号室: 5台,303号室: 3台 プリンタは各部屋1台(プリンタサーバも1台づつ) ネットワークアドレスは 101号室: 192.168.1.0/26 202号室: 192.168.2.0/26 303号室: 192.168.3.0/26 それぞれのネットワークのルータのIPアドレス 101号室: 192.168.1.1, 202号室:192.168.2.1,       303号室: 192.168.3.1 これがデフォルトゲートウェイになる 端末等のIPアドレスは自分で決定

注意点 構成機器は,テンプレート上のものを過不足なく利用 各部屋が分かるように四角で囲み、名称を書く すべてのサーバ,端末にはIPアドレスを明記 配置や線の引き方を工夫し,見やすくすること 今まで学んできたことを思い出して ネットワークを設計してください.

課題 (1)~(2)についてメールで送信すること (〆切 6/20) 送信先 : nishida-jc3a@s.osaka-gu.ac.jp (1)~(2)についてメールで送信すること (〆切 6/20)   送信先 : nishida-jc3a@s.osaka-gu.ac.jp 題名 : 0614 とする 学籍番号、名前を忘れずに (1)演習(その1)の解答をファイルに保存して、メールに添付して送信     (講義時間中にできた人は、プリントアウトして提出だけでもOK)     ファイル名: jc3a-k0xxxxx.ppt                           (xxxxx は自分のID の下5桁) (2)今日の講義、演習に関する感想、コメント、質問、苦情等を    できるだけたくさん書くこと(これはメールでのみ)