内航海運活性化・グリーン化に関する懇談会 中間とりまとめ【概要】

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貨物利用運送事業について 貨物利用運送事業 ○ 運送事業者の行う運送を利用して貨物の運送を行う事 業 運賃利用運賃 運送契約 ( 請負 ) 荷主 貨物利用運送事業者 運送事業者 ( 荷主に対する運送責 任 ) ( 利用に対する運送責任 ) (利用運送の概 念)
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否定派 ロードプライシン グ導入の是非. ロードプライシングとは? 特定の道路や地域、時間帯における自動車 利 用者に対して課金することにより、自動車 利用 の合理化や交通行動の転換を促し、自動車 交 通量の抑制を図る施策 前提条件 今回のディベートでは、 交通量が著しい一般道路を対象 導入達成を「2020年東京オリンピッ.
(社)日本画像医療システム工業会 会長 桂田 昌生
海上輸送への モーダルシフト推進に おける規制緩和効果の検討
トラック事業の現状と課題.
住民協働 新しい公共 (住民サービスの新しい形) 「ちょっと昔の日本の社会システム」? 高知県方式の地域づくりと産業おこしのイメージ (四国レベル・広域レベル) 県レベルのアドバイザー・応援団 全国レベルのアドバイザー・応援団 地域内 地域支援企画員とそのOB(約一八〇名) (大学、銀行、JA、商工会議所、県職員とOBなど)
※ 上記質問に対し、協議会委員として以下のとおり回答
電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(工程表)
事業用自動車による事故は増加・高止まり、走行キロ当たり事故件数も近年増加
エネルギー基本計画 1 エネルギーの安定供給の確保を図るための基本方針 環境への適合を図るための基本方針
東北地方の 二重ローン問題         10bd020p 小瀬村 愛子.
ー知恵を活かして経営の安定と成長・発展をー
京都・神戸のみならず国内外拠点との差別化が難しい
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土木って何? コンクリート工学研究室 岩城 一郎
低炭素社会創出ファイナンス・イニシアティブ
第10回 追加資料:物流関連法規 【労務・調達関連法規】 ・労働基準法( 最低基準 の労働条件を定めた法律;週40時間制等)
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現行の静岡市障がい者計画・障がい福祉計画の概要
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資料2 介護保険制度改革の方向.
多額の税金投入を 要しない鉄軌道事業の実現
新成長戦略(基本方針) ~ 輝きのある日本へ ~ 平成21年12月.
公共政策大学院 鈴木一人 第7回 政治と経済の関係 公共政策大学院 鈴木一人
「運営協議会」の設置及び施策の推進のための要請
「高齢者雇用安定法」による高齢者雇用就業対策の概要 (1987年「シルバー人材センター」長瀬甚遠)
エコ実践 日本一を目指して 連携 推進体制 (町民)エコなライフスタイルへ (企業)エコな企業活動 (行政)エコの仕組みの整備、活動の支援
社会資本整備審議会第8回総会及び 交通政策審議会第6回総会合同会議 平成20年6月27日
脱フロン・低炭素社会の早期実現のための省エネ型 自然冷媒機器導入加速化事業(一部農林水産省、経済産業省、国土交通省連携事業)
物流分野におけるCO2削減対策促進事業 (国土交通省連携事業) 背景・目的 事業概要 期待される効果 事業スキーム
2017年度版  フード連合 産業政策.
貨物利用運送事業について.
4.新たな価値を生み出す市政改革 52.
? 中小企業向け環境経営体制構築支援事業(エコクリップ)
水産業体質強化総合対策事業 収益力のある漁業構造の確立
最先端ICT都市の実現に向け、「ICTの徹底活用」と「ICTの適正利用」を基本に取組をすすめます
電池推進船 建造・運行計画 東京海洋大学 想定諸元 東京海洋大学の越中島キャンパスと品川キャンパス、船の科学館の海路をバッテリ駆動船で結ぶ。
我が国の造船技術が衰退の危機を迎えている。
東京都のテナントビル向け省エネ支援策 ◆オーナーとテナントの協力により、ビルの付加価値を高める取組
大阪バイオ戦略2017のポイント 重点取組 主な取組 オール大阪で事業推進 規制改革 治験促進
大阪市水道経営戦略( )の概要 《工業用水道事業編》 <抜本的な経営改革による収支ギャップ解消イメージ>
省CO₂型リサイクル等高度化設備導入促進事業
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地方公共団体実行計画を核とした地域の低炭素化 基盤整備事業
ネットワークの再編・拡充(支線の拡充・再編)
エコアクション21で企業価値を高めることができます
地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインの概要
資料10-1 エコアクション21  事業概要.
国 非営利法人 背景・目的 事業スキーム 事業者等 事業概要 期待される効果 脱フロン・低炭素社会の早期実現のための
様々な主体や取組みを「つなぐ」仕組みの構築
背景・目的 事業内容 事業スキーム 事業概要 期待される効果 公共交通機関の低炭素化と利用促進に向けた設備整備事業 (国土交通省連携事業)
事業目的・概要等 イメージ 脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業 背景・目的 期待される効果 事業スキーム 事業概要
総務省の各部局について説明します 行政 管理局 行政 評価局 統計局 自治 行政局 自治 財政局 自治 税務局 消防庁
【バリアフリー対応のバス(リフト付バス)】
国際フェリーなどの利用促進の仕組みの構築に加え、大阪港の客船寄港増加を目指し、大阪港の客船ターミナルの機能強化や客船誘致の仕組みを構築する。
地方創生に向けた自治体SDGs推進事業 平成30年度予算案5億円(平成30年度からの新規事業) 実施期間:平成30年度~(新規)
5本柱 運動推進の 時代の変化に即応した、金属運動のさらなる強化と発展の追求 勤労者に安心・安定をもたらす雇用をはじめとする生活基盤の確立
資料2 立地推進体制について(案) 平成23年7月26日.
物流分野におけるCO2削減対策促進事業 (国土交通省連携事業) 背景・目的 事業概要 期待される効果 事業スキーム
L2-Techリストの更新・拡充・情報発信
地域の多様な課題に応える低炭素な都市・地域 づくりモデル形成事業
<限定地域での無人自動運転移動サービス>
自殺対策基本法(振り返り) 資料4 基本理念(第2条)
JACICにおけるCALS/ECの推進及びICT導入に係る取り組みについて
臨海部産業エリアの形成促進 目的 バルク貨物を取扱う大型の多目的国際埠頭の機能を高度化することによって産業物流を効率化し、地域産業の国際競争力の強化を図る 施策 民間事業者が一体的に運営する埠頭及びその隣接区域の連携を強化することにより、バルク貨物等の輸送の効率化を促進する「臨海部産業エリア」を形成.
一般社団法人日本船舶機関士協会 専務理事 宮 寺 重 男
LPガスに係わる10項目 安定供給の確保 ①石油とLPガスの備蓄の確保 環境への適合 ②ガス体エネルギーへの転換を進める
貨物利用運送事業について.
2015年度時点で▲600万kl(進捗率:11.8%) 2015年度時点で▲119万kl(進捗率:11.5%) 主な対策
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内航海運活性化・グリーン化に関する懇談会 中間とりまとめ【概要】 内航海運活性化・グリーン化に関する懇談会 中間とりまとめ【概要】 内航海運・フェリーを巡る環境変化 今後の取り組みの基本的な考え方 内航海運・内航フェリーの役割と社会的意義 ○景気の低迷,グローバル化の進展に伴   う産業再編や物流効率化 ○地球環境問題等の高まり ○原油価格の急激な高騰や米国の金融 危機の影響を受けた日本経済の急速な 後退 ○高速道路料金の引下げの影響 1 環境面での優位性を発揮 2 体質の改善,競争力の強化を   図るために自ら最大限の努力 3 幅広い関係者との連携・協働 ○小さい環境負荷(CO2排出原単位が営業用トラックの約4分の1) ○優れた物流効率(輸送コストがトラックの約10分の1) 国内貨物輸送量の約4割 産業基礎物資の約8割 ○海洋立国日本の礎,日本経済・社会を支える生命線 ○内航は環境産業のリーディング産業のひとつ 海運の衰退は我が国の繁栄にとって大きなマイナス要素 内航海運・内航フェリー関係者が重点的に取り組むべき課題 低炭素社会に対応した選択される内航海運の実現 ~内航海運のグリーン化(クールシッピング)の戦略的展開~ 安全・効率的かつ持続可能な業態に向けた変革 「二つの高齢化」の深刻化と業態別の課題の先鋭化,顕在化 ⇒業界,事業者は競争力強化のため最大限の努力,国は環境整備を積極的に推進 COP15で排出削減の枠組み ⇒「環境産業」としての優位性をさらに発揮していくチャンス ○内航海運の活性化・グリーン化を図るために必要な共有建造制度の   改革  ・内航海運業界の構造改革,自立支援を促進するための政策誘導   ツールとして積極的に活用  ・環境負荷レベルに応じた金利,グループ化支援のための金利,中   短距離フェリー等に対する支援のための金利等の導入  ・鉄道・運輸機構の技術支援の仕組みと技術的ノウハウを積極的に   活用 ⇒幅広い内航船舶に対して技術の普及,標準化促進等 ○グループ化の推進  ・トップランナーを育成し,船舶管理会社を通じたビジネスモデル確   立に対する支援  ・船舶管理会社の要件についても見直し,制度面からもグループ化    を促進 ○内航船員の確保・育成  ・船員確保・育成等総合対策事業などの施策を着実に推進  ・経済危機に対応した雇用調整助成金,離職船員の再就職支援等 ○技術の開発・普及の促進 ・船舶の標準化 ○省エネ内航船への代替建造の促進  ・CO2削減のレベルに応じた税制(特別償却)や共有建造制度等の各種支援措置の拡充  ・エコ格付け制度(仮称)や「海の10モード」の内航海運への展開などの環境整備を年内開始 ○省エネ運航の促進(船舶の大型化による効率改善等)  ・自主行動計画の検証,省エネ診断の実施,省エネ運航ガイドラインの整備 ○モーダルシフトの推進  ・内航海運事業者の努力が適切に評価されるスキームにするため,事業者のCO2排出削減の 取り組みを「見える化」  ・省エネ法の原単位のあり方の見直しの早期実施  ・エコシップマーク制度の活用 ○規制緩和の推進 ・短距離フェリー・旅客船 ・航行区域の見直し ・トン数区分の見直し 規制緩和要望に係る 定期的な検討 ○安全対策の積極的推進 ・ヒューマンエラーの防止 ・技術の効用に応じた規制  の見直し さらなる競争力の強化に向けた幅広い関係者との連携 ○内航海運政策のターニン   グポイント ○事業者・行政の双方の発   想の転換が必要 ○中期的なビジョンを官民   で構築・共有 ○幅広い国民や経済界の   大きな理解が必要 荷主や他の運送事業者との連携 【インダストリアル・キャリア】  ・荷主,オペレーター,オーナーの協働   によるグループ化推進方策の検討 【長距離フェリー・RORO船・コンテナ船】  ・「海上輸送モーダルシフト推進検討会」   に荷主等を加え,事例の分析,サービ   ス向上等に向けた取り組みを活性化  ・省エネ法に基づく排出原単位の見直し   や,CO2排出量の小さい交通機関が   具体的に評価されるための仕組み作り    地域との連携 【中短距離フェリー】  ・地方自治体と連携強化  ・地域公共交通活性化・   再生総合事業等を活用 港湾政策との連携 ・フェリー等での料金精算にETCシステムを 導入するための技術的検証及び制度設計等 ・船舶の自動係留装置に関する技術的検討及  びその導入方策の検討 ・静脈物流の促進の観点からの廃棄物の海上  輸送の効率化に向けた検討 ・低炭素港湾づくりに向けた取り組みを推進す  るための枠組みの構築に向けた検討 事業者の運航合理化や,新たなビジネスモデルの確立・サービス向上等を支援 国民や荷主等に選択される 内航海運・内航フェリー ※国は,競争条件の不均衡化の   改善に最大限努力