Double Beta Decay 木河達也、福田泰嵩
1.Double Beta Decayとは? 1-1.目的 1-2.Majoranaとは? 1-3.Double Beta Decayとは?
1-1.目的 Neutrino-lessの Double Beta Decay事象を 発見したい!
1-2.Majoranaとは? Majorana粒子 Dirac粒子 粒子=反粒子 粒子 反粒子 粒子数保存を破る 粒子数保存 粒子=反粒子 粒子 反粒子 粒子数保存を破る 粒子数保存 Condition Condition 中性粒子 特になし でないと電荷保存を破る
1-3.DBDとは? mode(Standard Model) diagram
1-3.DBDとは? Condition 1回のβ崩壊がエネルギー的に禁止される Energy 禁止 N(A,Z-2) DBD N(A,Z)
1-3.DBDとは? DBDの種類 1.beta decay + beta decay 2.electron capture + beta decay 3. electron capture + electron capture
1-3.DBDとは? mode( Neutrino-less ) diagram
Standard Modelでは禁止されている 1-3.DBDとは? Standard Modelでは禁止されている 1.レプトン数の非保存 中性子から放出→右巻き 2.ヘリシティの不一致 中性子に吸収→左巻き
1-3.DBDとは? Neutrino-less Double Beta Decayの条件 1.Majorana粒子 2.粒子・反粒子のhelicityが等しい Massiveなら満たされる
1-4.Double beta decayから得るものは? Majorana粒子の存在 レプトン数非保存 ニュートリノの質量の絶対値
2.いかにしてニュートリノレスの ダブルベータ崩壊をみつけるか 2-1.CdTe(カドミウムテルル) 2-2.半導体検出器 2-3.Coplanar grid technique 2-4.Flash Analog Digital Converter 2-5.適切な電圧差は? 2-6.トリプルコインシデンス 2-7.セットアップ
2.いかにしてニュートリノレスの ダブルベータ崩壊をみつけるか 線源としてCdTeを使用 崩壊によって発生するエネルギーは一定(Q値) Q値のエネルギーを持った陽電子を観測できれば良い。
2-1.CdTe(カドミウムテルル) メリット デメリット 電子捕獲陽電子崩壊を起こす。 常温で半導体検出器として使える。 分解能が低い。 バックグラウンドに弱い。 ホールの易動度が低い。 デメリット メリット
2-2.半導体検出器 陰極側 陽極側 空乏層 観測されるデータは、陽極での電子の収集によるもの+陰極でのホールの収集によるもの。 ホールの収集によるデータは、電離が起きた位置に依存する。 エネルギーのみに依存したデータを測定することができない。
2-3.Coplanar grid technique CdTe 実際の写真 実際の写真 陽極側に電圧の異なる2つのGridをセットし、それぞれのGridから同時に読み出す。
e 電子は電圧の高い方の陽極に収集される。 陽極1 - 陽極2 陽極2 陽極1 この様子をそれぞれのGridから見ると 電圧が低い方 電圧が高い方 CdTe 陰極側 陽極側 この様子をそれぞれのGridから見ると Voltage 陽極2 Voltage 陽極1 +ホールの効果 +ホールの効果 時間 時間
e - = 電子は電圧の高い方の陽極に収集される。 陽極1 - 陽極2 陽極2 陽極1 この様子をそれぞれのGridから見ると 電圧が低い方 e - 陽極2 電圧が高い方 CdTe 陰極側 陽極側 この様子をそれぞれのGridから見ると Voltage 陽極2 Voltage 陽極1 Voltage - = +ホールの効果 +ホールの効果 時間 時間 時間 ホールの効果をキャンセルすることができる →電離の起きた場所に依存しないデータを得ることができる
実際に見てみる Cs(セシウム)の発するγ線を、CdTeで検出し、その信号をオシロスコープで観測 CH1(high bias) CH2(low bias) CH2-CH1
2-4.Flash Analog Digital Converter なぜFADCを使ったか Voltage パルスハイト型ADCでは 時間 パルスの大きさしかわからない
2-4. Analog Digital Converter なぜFADCを使ったか Voltage FADCでは 時間 信号の波形を観測することができる。
2-5.適切な電圧差は? Cs(セシウム)の発するγ線を観測 でフィッティング CH1の電圧が130Vの時が最も分解能(b/c)がよい。 a=43.3118 b=1.35264 c=14.5578 分解能:9.29151% a=52.2665 b=1.32146 c=14.6032 分解能:9.04911% Cs(セシウム)の発するγ線を観測 a=35.8562 b=1.62626 c=14.2246 分解能: 11.43272% でフィッティング CH1の電圧が130Vの時が最も分解能(b/c)がよい。 cの値でキャリブレーション
CdTe(半導体検出器)で陽電子を検出、 2つのNaIシンチレーターでγ線を検出。 2-6.トリプルコインシデンス 対消滅 (511keV) 原子軌道上の電子 (511keV) ダブルベータ崩壊で生まれた陽電子 CdTe(半導体検出器)で陽電子を検出、 2つのNaIシンチレーターでγ線を検出。
4つのうち2つのNaIで粒子線が検出される事象と、 CdTeを4つのNaIで囲む 4つのうち2つのNaIで粒子線が検出される事象と、 CdTeで粒子線が検出される事象で コインシデンスをとる
2-7.セットアップ
33時間測定をした結果、 10個のイベントが観測された。 測定結果 33時間測定をした結果、 10個のイベントが観測された。
測定結果 10個のうちneutrino-less double beta decayは… 0個でした
3.考察・展望(CdTe) Grid techについて holeの情報が無くなっているので
3.考察・展望(CdTe) But CdTeに電位差をつけすぎると静電放射 半導体検出器について 電位差をつけるほど分解能がよくなる 壊れてしまうかも 分解能を良くするには ・半導体を薄くする ・Biasを高くする
3.考察・展望(DBD) Neutrino-less Double Beta Decay発見ならず 今回は33時間だけ もっと時間をかければ・・・見えるかも
Thank you for your listening!