心理学情報処理法Ⅰ コンピュータネットワーク概論
このモデルでは、クライアントがサーバに「要求」を送信し、サーバがそれに「応答」を返す形で処理が行われる。 サーバー・クライアントモデル クライアントサーバ(client-server)モデルは、クライアントとサーバを分離する、コンピュータネットワークのソフトウェアモデルのこと。 かつてはメインフレームと呼ばれる大型コンピュータを、端末から利用者が操作する形態が中心であった。当時の端末は貧弱な処理能力しかなかったため、計算処理はメインフレームによって集中的に処理された。 現在では、特定の役割を集中的に担当するコンピュータ(サーバ)と、利用者の操作するコンピュータ(クライアント)に役割を分け、これらが相互にネットワークで接続されるクライアントサーバモデルが一般化した。 サーバー クライアント1 クライアント4 クライアント3 クライアント2 このモデルでは、クライアントがサーバに「要求」を送信し、サーバがそれに「応答」を返す形で処理が行われる。
クライアントサーバモデル以外のネットワークアーキテクチャとしては、ピア・ツー・ピアモデルも広く利用されている。これはクライアントやサーバといった役割を固定化せず、ネットワークに参加するコンピュータ(ノード)が場合によってどちらとしても働くというものである。
サーバの代表的な役割には次のようなものが存在する。 いろいろなサーバー サーバの代表的な役割には次のようなものが存在する。 アプリケーションサーバ メールサーバ Webサーバ アプリケーションサーバ は、ビジネスロジックなどを実装したアプリケーションソフトウェアを実行することを専門とするソフトウェア。 Webサーバ(ウェブサーバ)は、クライアントのウェブブラウザに対して、HTMLやオブジェクト(画像など)の表示を提供するサービスソフトウェア。プロトコルはHTTP。 電子メールを送信・受信するためのソフトウェア。POP/SMTPプロトコルやIMAPプロトコルを使ったものが主流である。 プリントサーバ ファイルサーバ プリントサーバは、コンピュータネットワーク上に配置されたあるプリンターを、複数のクライアントコンピュータから利用する際に用いられる、制御ソフトウェア。 ファイルサーバは、LANやWANなどのネットワーク上で、ファイルを共有するために用いられるソフトウェア。 このように、サーバーの実態は、クライアントからの要求に応答するよう作成されたソフトウェアである。 プロトコルとは、各サーバーがネットワーク上で話す「言葉」のようなもの。
サーバー(ハードウェア) Web サーバー 一台のサーバーマシンに、Web・メール・アプリケーションなどの複数のサーバソフトウェアを入れて動作させる場合が普通である。 メール サーバー アプリケーション サーバー 一台で複数の役割をこなすため、サービス(Webやメールなどの事)ごとに、異なる言葉(プロトコル)が必要! 実はみなさんが使っているサーバー「172.22.93.23」は、助手室に置いてあるパソコン(上記のような)である。
ネットワーク ネットワークとは?? サーバーやクライアントなどの、コンピュータどうしを接続する 電気的な通信システムの事。 コンピュータネットワークは、 LAN(Local Area Network)と WAN(Wide Area Network)に分けて考える事ができる。 ネットワーク LANは、一施設内程度の規模で用いられるコンピュータネットワークのこと。一般家庭、企業のオフィスや研究所、工場等で広く使用されている。対するWANは離れた場所にあるコンピュータどうしを繋いだものを指す。 大学内のマシンどうしの接続(211教室のマシンどうし、211と助手室など)はLANで接続しており、他大学、外国の企業などとの接続はWANである。
コンピュータ・ネットワークを支える基礎技術(プロトコル) セッション層以降 HTTP、FTP、SMTP、POPなどの各種サービスが利用するプロトコル トランスポート層 TCP・・・インターネットで利用される標準プロトコル。信頼性は高いが転送速度が低い。 UDP・・・インターネットで利用される標準プロトコル。転送速度は高いが信頼性が低い。 ネットワーク層 IP(Internet Protocol)・・・ 米国防総省のネットワークプロジェクトで開発されたプロトコル。ネットワーク機器の住所付け(アドレッシング)や、相互に接続された複数のネットワーク内での通信経路の選定(ルーティング)をするための方法を定義している。 UNIXの標準プロトコルとなったことから急速に普及が進み、現在世界でもっとも普及している。IPによって世界規模で相互に接続された巨大なコンピュータネットワークをインターネットと呼ぶ。 インターネットの機能は階層構造に分割して考えられている
コンピュータ・ネットワークを支える基礎技術(ネットワーク機器) ルーター・・・ ネットワーク上を流れるデータを他のネットワークに中継する機器。ネットワーク層のアドレスを見て、どの経路を通して転送すべきかを判断する経路選択機能を持つ。また、自分の対応しているプロトコル以外のデータはすべて破棄する。 ハブ・・・ スター型LANで使われる集線装置。各機器に接続されたケーブルはいったんハブに接続され、ハブを介して相互に通信する。Ethernetではハブ同士を接続してネットワーク全体に接続できる機器の台数を増やすことができる。これをカスケード接続という。
コンピュータ・ネットワークを支える基礎技術(ネットワーク機器) Ethernet (イーサネット)・・・ Xerox社とDEC社が考案したLAN規格。現在、特殊な用途を除いて、ほとんどのLANはEthernetである。1本の回線を複数の機器で共有するバス型と、集線装置(ハブ)を介して各機器を接続するスター型の 2種類がある。 10BASE-T・・・ 通信速度10Mbps、最大伝送距離100mまでのスター型LANで、 ハブの多段接続は3段階まで 100BASE-TX・・・通信速度100Mbps 1000BASE-T・・・通信速度1Gbpsを可能にするためGigabit Ethernetと呼ばれる