温暖な地球と温室効果 生命を育む惑星になるために・・・.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
火星の気象と気候 2004 年 11 月 10 日 小高 正嗣北海道大学 地球惑星科学専攻. 講義の概要 太陽系の惑星概観 太陽系の惑星概観 地球型惑星と木星型惑星 地球型惑星と木星型惑星 地球と火星の比較 地球と火星の比較 火星の気象と気候 火星の気象と気候 探査衛星による最新の気象画像 探査衛星による最新の気象画像.
Advertisements

過去の気温変化. Newton ムック 2005 地球大変動 pp.114 Newton ムック 2005 地球大変動 pp.115.
気候 - 海・陸炭素循環結合モデルを用い た 地球温暖化実験の結果 吉川 知里. 気候 - 海・陸炭素循環 結合モデル.
宇宙の「気温」 1 億度から –270 度まで 平下 博之 ( 名古屋大学・理・物理 U 研 ).
紫外線と赤外線. 波長の違い 紫外線の波長 15nm ~ 380nm 可視光線の波長 380nm ~ 770nm 赤外線の波長 770nm ~ 1mm 電磁波の波長の大小 ガンマ線<X線<紫外線<可視光線<赤外線<電波.
オーロラの話. NZL でのオーロラ 北海道 ミネソタミネソタ 2015 年 10 月 7 日- 8 日.
温暖化に対する 寒冷圏の応答 予想以上に氷流出進行? 2月 17 日朝日新聞 3月 25 日朝日新聞 阿部彩子 地球 Frontier 研究センター 東大気候システム研究センター 国立環境研究所.
地球環境史(地球科学系) 現代地球科学(物理系学科)
地球環境史(地球科学系) 現代地球科学(物理系学科)
第5回 分子雲から星・惑星系へ 平成24年度新潟大学理学部物理学科  集中講義 松原英雄(JAXA宇宙研)
科学のおもしろさの中から省エネを考えよう!
6//24 地球環境と生物のイベント:先カンブリア時代 7/15 地球環境と生物のイベント:古生代
       光の種類 理工学部物理科学科 07232034 平方 章弘.
1.大気汚染とその原因 2.大気汚染による健康影響
富永 貴良 松村 優佑 宮坂 勇樹 浜田 亮司 佐藤 ちはる 有田 俊介
地球温暖化と私たちの暮らし 静岡県地球温暖化防止活動推進センター
W e l c o m ! いい天気♪ W e l c o m ! 腹減った・・・ 暑い~ 夏だね Hey~!! 暇だ。 急げ~!!
第11回 星・惑星系の誕生の現場 東京大学教養学部前期課程 2012年冬学期 宇宙科学II 松原英雄(JAXA宇宙研)
地球温暖化.
クイズ早押し環境グランプリ 社団法人 未踏科学技術協会.
「地学b」 第4回 地球大気の構造と熱収支 ~地球の気候の概要~
国立環境研究所 温暖化リスク評価研究室長 江守 正多
第 2 回.
太陽と地球 単位、計算テクニックも学ぶ.
地球温暖化 のしくみ 木庭元晴さく.
地球温暖化 のしくみ 木庭元晴さく.
海洋の起源 水惑星の形成と維持 東大・理・地球惑星科学 阿部 豊.
第9章 環境を快適にする 流水,温度制御,日よけ
*大気の鉛直構造 *太陽放射の季節・緯度変化 *放射エネルギー収支・輸送 *地球の平均的大気循環
放射線(エックス線、γ線)とは? 高エネルギー加速器研究機構 平山 英夫.
社会システム論 第5回 生態系(エコシステム).
極端化する日本の気象 日本近海の 海水温上昇率 ほかの海域よ 2倍ほど高い 日本近海の海面水温 2015.9.7 大量の 熱帯魚類の北上
香川晶子 (富士通FIP/情報通信研究機構)
図表で見る環境・社会 ナレッジ ボックス 第2部 環境編 2013年4月 .
大気の構造とオゾン層             紫外線 酸素分子(O2)    →   オゾン(O3) オゾン層: 紫外線Bの 99%を吸収して熱に変える 20-40km 地表.
Ver 地球温暖化と気候変動.
地球情報論Ⅰ 第2回:太陽系と惑星大気.
第11回 都市の温暖化とその対策.
地球温暖化について クイズをしながら楽しく 地球温暖化について学びましょう。 板橋区立エコポリスセンター.
紫外線とは 紫外線の影響 UVA(紫外線A波)の肌への影響 UVB(紫外線B波)の肌への影響
中学校理科・社会・総合的な学習の時間  環境問題について .
地球温度の変化.
地球温暖化と森林 西浦 長谷川 馬場 曵地 藤田.
多人数対応型地球温暖化 デモストレーション実験機
図3 地球環境変動の中核的課題と動向 自然圏(Natursphäre) 人類圏(Anthropophäre) 生物圏 大気圏 水文圏 土壌圏
地学b 第5回雲と降水 Koji Yamazaki (山崎孝治)
太陽放射と地球放射の エネルギー収支 温室効果.
考えよう!地球温暖化エネルギー ~伝え、広げ、そして行動しよう~
YT2003 論文紹介 荻原弘尭.
オゾン層破壊による生物への影響 東 正剛  高緯度で紫外線を増加させる 南極海に異変 南極オゾンホールの発見 忠鉢 繁(1984)
衛星生態学創生拠点 生態プロセス研究グループ 村岡裕由 (岐阜大学・流域圏科学研究センター).
現在の環境問題の特色 ● 環境問題の第一の波: 1960年代の公害 (水俣病、イタイイタイ病、四日市・川崎喘息など)
地球温暖化と京都議定書 E020303 豊川 拓生.
森林破壊と地球温暖化.
クイズ早押し環境グランプリ 社団法人 未踏科学技術協会.
環境・エネルギー工学 アウトライン 序 章 環境・エネルギー問題と工学の役割 第1章 バイオ技術を使った環境技術
生態地球圏システム劇変のメカニズム 将来予測と劇変の回避
第 4 回.
第12回 銀河とその活動現象 東京大学教養学部前期課程 2017年度Aセメスター 宇宙科学II 松原英雄(JAXA宇宙研)
第 4 回.
2006 年 11 月 24 日 構造形成学特論Ⅱ (核形成ゼミ) 小高正嗣
地球温暖化問題と森林        4班 遠嶽、橋本、林、日浅、東田.
海洋研究開発機構 地球環境フロンティア研究センター 河宮未知生 吉川知里 加藤知道
多人数対応型地球温暖化 デモンストレーション実験機
COSMOS天域における赤方偏移0.24のHα輝線銀河の性質
地上分光観測による金星下層大気におけるH2Oの半球分布の導出
オゾン層破壊のしくみ (2) 地球環境科学研究科 長谷部 文雄.
PowerPoint Viewer の使用方法は簡単です      ① この画面は、プレゼンテーション 今これから何をやりたいかの最初のスライドです。 ② 画面が小さかったら、画面の中で右クリックし、[全画面表示] をクリックします。 ② 画面をクリックするたびに、プレゼンテーションが1段ずつ進行します。
地球科学概論Ⅱ 担当:島田浩二.
新エネルギー ~住みよい日本へ~ E 山下 潤.
Presentation transcript:

温暖な地球と温室効果 生命を育む惑星になるために・・・

現代社会と地球の温暖化 原油消費・焼畑などに よる温室効果ガス排出 温室効果 → 地球の温暖化(気温上昇)  よる温室効果ガス排出 温室効果 →     地球の温暖化(気温上昇) 極域氷床融解、異常気象、砂漠化、ヒートアイランド化、生態系の破壊、海水準上昇、海洋循環変化にともなう海洋資源枯渇など

入射 (e.g.,給与) = 反射 (税金) + 吸収 (実収入) ↓ ↓ ↓ 太陽光 雲・地表 温室効果ガス これらの関係を知る 温暖な地球 → 「太陽放射」「反射率」「温室効果」のバランス 地球の熱エネルギー保存則 入射 (e.g.,給与) = 反射 (税金) + 吸収 (実収入)   ↓    ↓     ↓  太陽光  雲・地表 温室効果ガス     これらの関係を知る

地球・太陽のエネルギー収支 吸収 (実収入) →地表加熱(支出) + 温室効果(貯金) 赤外放射 熱・再分配 太陽入射エネルギー 温室効果ガス 太陽光反射 地球からの赤外放射 www.chemistryland.com/.../GlobalWarming.html 吸収 (実収入) →地表加熱(支出) + 温室効果(貯金)        赤外放射  熱・再分配

吸収(貯金)がないと・・・寒い 太陽光 → 地球放熱 → 暖かくならない 地球はなぜ温暖なのか? 寒暖の差 昼間:100℃ 夜:-120℃ 平均気温 マイナス20℃の世界! 生命は発生し得なかった 地球はなぜ温暖なのか?

地球は吸収源(大気)がある オゾン層 窒素・酸素・二酸化炭素・ 水蒸気など www.esa.int/esaSC/SEM81MWO4HD_exploring_0.html

大気と電磁波の関係:吸収と放射 物体は電磁波を放射: 数万度の星 →紫外線 数千度の恒星→可視光線 数十度の物体→赤外線 数万度の星 →紫外線 数千度の恒星→可視光線 数十度の物体→赤外線 夏の道路暑い 可視光線 → 大気に吸収されず、地表に到着           地表を暖め、赤外線放射 赤外線 → 水蒸気・二酸化炭素・メタンなど吸収 課題4の色素増感型太陽電池の実験と同じような原理

可視光線から赤外線へ 見える 可視光線 人は見えない 赤外線 サーモグラフィーで 赤外線をみてみる http://www.moleng.kyoto-u.ac.jp/~moleng_06/pdf/kankyo_hozen2-1.pdf

入射 (e.g.,収入) = 反射 (支出) + 吸収 (貯金) 雲で反射 赤外線 可視光線 温室効果ガス 遠赤外線 ストーブは 暖かい 赤外線吸収・   再放射 地面で反射 吸収・放射 湿度の高い 夏場は暑い

今、問題は・・・ 温室効果ガス 赤外線 薄い大気層 可視光線 二酸化炭素 増加 温暖化? CO2が増加 赤外線吸収・ 再放射 地面で反射 雲で反射 赤外線 薄い大気層 二酸化炭素 増加 温暖化? 可視光線 温室効果ガス CO2が増加 赤外線吸収・   再放射 地面で反射 吸収・放射

CO2濃度・増加中 地球(植物)の深呼吸 二酸化炭素の吸収停止 二酸化炭素吸収・固定 二酸化炭素の放出 ⇒火山ガス・土壌・牛・人間?! www.kaderu.com/ka/tokachi.htm 二酸化炭素吸収・固定 medicineworld.org/.../take-a-deep-breath.html 地球(植物)の深呼吸

海水深層循環停止 温暖化すると・・・ 極の氷床消滅 すると・・ 温暖化加速? 温暖化→ 極端な気候変動 www.guardian.co.uk/.../0,7371,1503594,00.html 極の氷床消滅 すると・・ 温暖化加速? http://www.uwsp.edu/geo/faculty/ritter/geog101/textbook/circulation/ocean_circulation.html 海水深層循環停止 温暖化すると・・・ www.ncseonline.org/2008conference/ http://www.charnwood.gov.uk/uploads/1437b1d8468e72033818971.jpg www.mdbc.gov.au/.../september2006/article2.html 温暖化→ 極端な気候変動

温暖化モデルによる検証

温暖化バランスシート IPCC2007報告 間違いないだろう 反射率の影響 不確定で議論中なので・・・ -スベンスマルク効果- 宇宙放射線→雲生成   →高反射率→寒冷化

太陽光線の吸収度 黒色 → 太陽光線を吸収しやすい (アスファルトなど) →大地温まる⇒赤外線放射 → 温暖化 黒色 → 太陽光線を吸収しやすい (アスファルトなど)     →大地温まる⇒赤外線放射                  → 温暖化 白色 → 太陽光線を反射しやすい    雲や氷床は太陽光線を反射                 → 寒冷化 1%の反射率の上昇 → 1℃の気温低下

太陽光度のパラドクス・全地球凍結 白と黒の違い 全地球凍結 炭素循環開始 後生動物 真核生物 www.snowballearth.org nai.nasa.gov/newsletter/03182005/snowball.jpg 後生動物 白と黒の違い 炭素循環開始 全地球凍結 真核生物 www.snowballearth.org

太陽光の反射・地表からの放射 氷床反射 氷床融解 地表吸収 ↓ 融解促進 淡水化 海水準上昇    ↓ 融解促進 淡水化 海水準上昇 http://news.bbc.co.uk/2/shared/spl/hi/sci_nat/04/climate_change/html/feedback.stm

海洋深層流の変化

大気汚染の雲・赤外線反射素材 白色 → 反射 ブラウン色 → 吸収→再放射(温室効果ガスと同等) (ブラックカーボン:炭素ナノ微粒子) https://www.keytech.ntt-at.co.jp/ environ/prd_4007.html 白色 → 反射   ブラウン色 → 吸収→再放射(温室効果ガスと同等) (ブラックカーボン:炭素ナノ微粒子)

極域:小さい入射量に対し、氷床等で反射率高い →低温 →地球赤外放射 小 クーラー 赤道域:大きい入射量に対し、反射率低い →高温 極域:小さい入射量に対し、氷床等で反射率高い →低温        →地球赤外放射 小 クーラー 赤道域:大きい入射量に対し、反射率低い →高温        →地球赤外放射 大 熱源 赤道から極への 熱の移動 →対流 →気象現象

二酸化炭素だけが温暖化問題? フロン→オゾン層破壊だけでなく、温室効果も CO2・H2Oでも吸収しない赤外線波長を吸収 ブラックカーボン(ナノ微粒子)→大気汚染+吸収効果   → 温暖化 宇宙線 → 寒冷化 1%雲量増加 1℃の気温低下 CO2・H2Oでも吸収しない赤外線波長を吸収 地球から熱(赤外線)を逃がすルート       微量でも遮蔽効果絶大  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jepsjmo/jgl/JGL-Vol3-4.pdf

↓ ↓ ↓ ↓ 太陽光 雲 地表 温室効果ガス 生命を育む地球 → 水・CO2・植物・温暖な環境の適度なバランス必要 生命を育む地球 → 水・CO2・植物・温暖な環境の適度なバランス必要 二酸化炭素濃度:上昇中 → 気温上昇 人為的な部分 → 抑制できる  ↓    ↓    ↓      ↓ 太陽光   雲   地表  温室効果ガス (自然現象的・人為的はともかくとして) (自然現象なら起源の特定必要) 入射 (給与) = 反射 (税金) +地表加熱(支出) + 温室効果(貯金)

温暖な地球の要因 再放射赤外線の温室効果ガスへの吸収 再放射+水蒸気・窒素・酸素への分子衝突による加熱 高層大気での温室効果ガスによる冷却 赤外吸収→分子運動→衝突なし→熱伝達なし→放射冷却 高層大気:対流圏からの赤外線をCO2吸収→放射冷却 対流圏: 分子濃度 高 上層大気: 分子濃度 低 対流・伝導 卓越 放射 卓越

温暖化は人類が原因か?!論争

森林はなぜ有効か? 植物 → なぜ緑に見えるか? 緑以外の波長の光 → 光合成で使用 光合成でCO2固定 + 緑波長CO2吸収しない 植物 → なぜ緑に見えるか?  緑以外の波長の光 → 光合成で使用 光合成でCO2固定 + 緑波長CO2吸収しない (色素増感太陽電池:課題4) 酸素供給、食物までも・・・ 4倍お得! 紫外線 赤外線 吸収→光合成 吸収→光合成 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5f/Spectrum4websiteEval.png

0.78% 50km 6400km 地球の大気: 50 =0.0078 6400 薄い・・・ 紫外線吸収、温室効果などの役割 地球=課題10球面三角形