なぜ日本のプロ野球は 衰退してしまったのか ～プロ野球の球団経営のあり方について～ なぜ日本のプロ野球は 衰退してしまったのか ～プロ野球の球団経営のあり方について～ 塚田ゼミナール ４年 発表者：宮永 雄一郎 2018/9/19
目次 はじめに 第１章 日本野球の歴史 第２章 プロ野球の現状 第３章 福岡ダイエーホークスについて 第４章 今後のプロ野球の行方･･･ 第１章 日本野球の歴史 第２章 プロ野球の現状 第３章 福岡ダイエーホークスについて 第４章 今後のプロ野球の行方･･･ おわりに 2018/9/19
はじめに ・第86回全国高校野球選手権大会では、 北海道代表駒澤大学苫小牧高校が初優勝。 ・新球団東北楽天ゴールデンイーグルスの誕生。 北海道代表駒澤大学苫小牧高校が初優勝。 ・新球団東北楽天ゴールデンイーグルスの誕生。 問題として･･･ ・オリックスと近鉄バッファローズの合併。 ・ダイエーの不良債権による球団売却。 ・コクドによる株式保有問題。 2018/9/19
野球の原点とは みんなで楽しむスポーツ！！ タウンボールが発展してベースボールへ。 ↓ ↓ ピッチャーが下から柔らかいボールを投げて打たせるスポーツ。1アウトで交代。 カートライトは社交の場として、家族や恋人にも配慮してゲームを作り、タウンボールは女性にも親しみがあった 。 みんなで楽しむスポーツ！！ 2018/9/19
野球の伝わり方 アメリカ 日本 プロ化 大学スポーツ 庶民 庶民 2018/9/19
第１章 日本野球の歴史 1872年 二人のアメリカ人教師が野球を日本人 に教えたのが、日本における野球の始まり 。 第１章 日本野球の歴史 1872年 二人のアメリカ人教師が野球を日本人 に教えたのが、日本における野球の始まり 。 1878年 日本で最初の野球チーム「新橋アスレチック 倶楽部」 。 1915年 『大阪朝日』による全国中等野球大会 (現在の夏の甲子園大会)の開催。 1937年 日本職業野球連盟が設立。 2018/9/19
第1章 日本野球の歴史 1937年 ペナントレースは春期・秋期の二規制。 それぞれの優勝チームが後に年度優勝決定 戦を行うという形式。 第1章 日本野球の歴史 1937年 ペナントレースは春期・秋期の二規制。 それぞれの優勝チームが後に年度優勝決定 戦を行うという形式。 1944年 太平洋戦争に伴い、『アウト』⇒『ダメ』。 『セーフ』⇒『良し』。 1946年 野球くじが発売されたが4年で廃止。 1950年 ２リーグ制開始。 1960年代テレビが登場。放映権料やテレビを媒体とす る収入や、スポンサーからの収入の増加。 2018/9/19
１－２ 巨人軍の誕生とプロ野球 における新聞の対応と姿勢 １－２ 巨人軍の誕生とプロ野球 における新聞の対応と姿勢 1924年 関東大震災と大阪系紙（朝日、毎日） の東京進出により経営難。 正力松太郎によりスポーツとメディアとをミックスさせた経営手法の確立。 新聞で宣伝 → 球団を育てる 新聞を購入 ← 球団の活躍 プロ野球の報道を通じてスポーツ報道の活性化 2018/9/19
１－２ 巨人軍の誕生とプロ野球 における新聞の対応と姿勢 １－２ 巨人軍の誕生とプロ野球 における新聞の対応と姿勢 2018/9/19 （2004年9月2日http:geocities.co.jp/Athlete-Crete/4031/report2001index.htmlより）
第２章 プロ野球の現状 チーム名 親会社名 赤字総額 親会社負担額 千葉ロッテマリーンズ （株）ロッテ ４５億円 ⇒ ４５億円 第２章 プロ野球の現状 チーム名 親会社名 赤字総額 親会社負担額 千葉ロッテマリーンズ （株）ロッテ ４５億円 ⇒ ４５億円 大阪近鉄バッファローズ （株）近畿鉄道 ３５億円 ⇒ ３５億円 西武ライオンズ （株）西武鉄道 ３０億円 ⇒ ３０億円 日本ハム・ファイターズ （株）日本ハム ２５億円 ⇒ ２５億円 オリックス・ブルーウェーブ （株）オリックス ２０億円 ⇒ ２０億円 福岡ダイエーホークス （株）ダイエー １２億円 ⇒ １２億円 2018/9/19 （北矢行男・木村雷太 『だれがプロ野球を殺すのか』 アスキー・2001年）
〈パ・リーグ〉プロ野球各球団の 経営状況（2003年度） 表③）〈セ・リーグ〉プロ野球各球団の経営状況（2003年度）[i] 〈パ・リーグ〉プロ野球各球団の 経営状況（2003年度） 売上高 最終損益 観客動員数 ダイエー 45億円 ▲約10億円 323万人 西 武 ― ▲約20億円 166万人 近 鉄 ▲約40億円 143万人 オリックス 赤字 127万人 日本ハム 約30億円 132万人 ロッテ 40弱億円 ▲35億円 123万人 2018/9/19 （2004年7月24日 日本経済新聞より） [i]）2004年7月24日 日本経済新聞。 [ii]）2004年7月24日 日本経済新聞。
〈セ・リーグ〉プロ野球各球団 の経営状況（2003年度） 〈セ・リーグ〉プロ野球各球団 の経営状況（2003年度） 売上高 最終損益 観客動員数 巨人 240億円 18.5億円 376万人 阪神 179億円 13億円 330万人 中日 約110億円 ― 234万人 横浜 76億円 ▲10億円 143万人 広島 65億円 0.8億円 95万人 ヤクルト 61億円 ▲５億円 174万人 2018/9/19 （2004年7月24日 日本経済新聞より）
第２章 プロ野球の現状 2018/9/19 （2004年9月4日http:npb.or.jp/cl/より）
２－１ なぜ球団は 力を持つ事ができないのか 球団の収益性の低さ。 日本のプロ野球は、親会社の広告宣伝媒体 。 ↓ ２－１ なぜ球団は 力を持つ事ができないのか 球団の収益性の低さ。 日本のプロ野球は、親会社の広告宣伝媒体 。 ↓ 親会社が球団経営の意志決定権を持っている。 観戦スポーツなのに、 観戦収入だけでは成り立っていない。 2018/9/19
２－２ 巨人戦の視聴率低下 （プロ野球の放映権について） ２－２ 巨人戦の視聴率低下 （プロ野球の放映権について） 巨人戦の放映権料。 １試合当たり約7000万円（日本テレビ） 。 １試合1億2,000万円～１億4,000万円の放映権収入（他局）。 巨人戦以外のカードの金額は800万円にも満たない 。 セ・リーグ５球団はこの放映権料によって、 かろうじて黒字を保っているのが現実・・・。 2018/9/19
メジャーリーグの放映権について 放映権の価値を高めた。 すべての球団が赤字体質から脱却。 球団経営が改善されチームの強化。 機構側の 全体での観客動員が増加。 機構側の 一括管理 分配 2018/9/19
第3章 福岡ダイエーホークスについて ロイヤリティを放棄するという発想 （５億円の損失） ⇒地元の人に無償でロゴの提供。 第3章 福岡ダイエーホークスについて ロイヤリティを放棄するという発想 （５億円の損失） ⇒地元の人に無償でロゴの提供。 ドームの使用料金（年間４８億円）が高く、 本当は黒字で運べるが、赤字になってしまうのが現状。 地元企業との盛り上げ。（岩田屋・福岡三越・福岡大丸） 2018/9/19
ダイエーホークス球団の ソフトバンクへの売却 ダイエーホークス球団の ソフトバンクへの売却 11月30日に正式契約。 12月24日に 『福岡ソフトバンク ホークス』誕生！ スポーツナビ インターネットを基盤 にしたプロ野球経営 2018/9/19 （2004年1月30日スポーツナビより）
・東北地方の各中心部から６０～９０分ほどで着く。 第4章 今後のプロ野球の行方… 野球のテレビ中継で3,000万円も払うなら、放送局で自主番組を作ったほうが安い。 ネット時代の 到来なのか!! （2004年12月7日http:www.rakuten.ne.jp/gold.goldeneaglesより） 楽天の仙台へのプロ野球界進出。 ・東北地方の各中心部から６０～９０分ほどで着く。 仙台の人口１０２万人。 2018/9/19
放映権収入を抜きにした球団経営！ 第4章 今後のプロ野球の行方… 巨人すがりの球団経営を脱却。 パ・リーグは、１０２０万１千人の 第4章 今後のプロ野球の行方… 巨人すがりの球団経営を脱却。 放映権収入を抜きにした球団経営！ パ・リーグは、１０２０万１千人の 観客動員数になり、リーグ記録を更新。 2018/9/19
球団の新しい運営方法として 球団のファン株主制度 インターネット中継 データベース化によるサービスの充実化 （※『プロ野球買います！』著書 堀江貴文を参考に） チームの成績と株主の利益が一致すること ！！ インターネット中継 データベース化によるサービスの充実化 2018/9/19
スポーツ観戦率と観戦希望率 2018/9/19 （スポーツライフ白書 2001年より）
おわりに 70年に及ぶ歴史と伝統のあるプロ野球は 文化であり『公共財産』である。 人々の夢や希望となってほしい･･･ Jリーグでは、 1993年⇒10チーム 2005年⇒30チーム 地域密着に向けてファンを獲得している。 70年に及ぶ歴史と伝統のあるプロ野球は 文化であり『公共財産』である。 人々の夢や希望となってほしい･･･ 2018/9/19