はじまり 情報リテラシの授業計画 2001年度秋学期 情報教育論 松村 太郎 ・自己紹介

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2001年度秋学期 情報教育論 - 2002.01.21 松村 太郎 <taro@wem.sfc.keio.ac.jp> はじまり 情報リテラシの授業計画 2001年度秋学期 情報教育論 - 2002.01.21 松村 太郎 <taro@wem.sfc.keio.ac.jp> ・自己紹介 ・情報リテラシの授業計画について、プレゼンテーションを行います。 ・本日の発表の流れをご紹介します。

本日の流れ 問題意識 必要とされる情報リテラシ 授業をプランするに当たって 想定されるテーマ 一回の授業の概要 実現される教育環境 ・本日のプレゼンテーションは (1つずつ言う) ・それでは問題意識へ移ります。 2018/10/14 Copyrights 2002 MATSUMURA taro <taro@wem.sfc.keio.ac.jp>

問題意識 学生を取り巻く環境変化 初めて触るわけではなくなった 日頃からメールなどに慣れ親しんでいる パソコンに触れないスタイル定着 家庭へのPC・ネットアクセスの環境普及 インターネット対応携帯電話の爆発的普及 小中学校・高校での授業導入 初めて触るわけではなくなった 日頃からメールなどに慣れ親しんでいる パソコンに触れないスタイル定着 特に大学では教育意義が薄れる ・学生を取り巻く環境変化 ・2001年はブロードバンド元年として各家庭に高速インターネット回線が急速に普及 ・ネットサーフィン、メールがもはや当たり前のコミュニケーションとなる ・一方 I-mode/J-sky/ez web などのネット対応携帯端末が若年層にほぼ 100% 普及 ・ネットサーフィン・メール交換を携帯で行うスタイルの定着 ・高等教育になるに従って、基礎的な授業の意味合いが薄れる ・情報処理の授業で Hotmail / ワードの表で手計算 2018/10/14 Copyrights 2002 MATSUMURA taro <taro@wem.sfc.keio.ac.jp>

問題意識 コンピュータ教育の変化が必要 踏み込んだ知識・技術の習得へシフト 日常のコンピュータ利用ではない目的 「コンピュータを使えるようにする」から 「コンピュータを使いこなせるようにする」へ 踏み込んだ知識・技術の習得へシフト クライアント利用 → サーバ管理 ウェブ閲覧 → サイト運営 HTML → サイトデザイン ワードプロセッサ → ページレイアウト ビデオ編集 → 映像ストリーミング ・コンピュータ教育が変化する必要性 ・目的に対する答えを自分で導き出すために。 ・使いこなすレベルに引き上げる教育 ・踏み込んだ知識・技術を習得すべき 2018/10/14 Copyrights 2002 MATSUMURA taro <taro@wem.sfc.keio.ac.jp>

必要とされる情報リテラシ メディアの変化 - 受動から発信へ 多様化する背景・問題 マスメディアに慣らされながらの PC 利用 受動的なメディア利用の域を超えない 多様化する背景・問題 全てが同じ思考・手法で解決できるわけではない 情報の多様化に対する適応能力が問われる 自分で情報を作る、発信する能力を コンピュータリテラシとして組み込むべき ・ここでキーとなる考え方は、発信する能力を得ること ・テレビというプッシュ型のマスメディアを受動的に見てきた ・ネットサーフィンも受動的なメディアの使い方にすぎない ・自分で発信できる能力を備えるべき ・コンピュータリテラシに、情報を作る、発信する能力を明確に組み込むべき 2018/10/14 Copyrights 2002 MATSUMURA taro <taro@wem.sfc.keio.ac.jp>

授業をプランするに当たって 応用力の必要性 サバイバル的要素を取り入れる 習わないと出来ないということでは困る 膨大なスピードでソフト・手法が拡大し続ける 教育サイドが追いついてこない サバイバル的要素を取り入れる 一般的な手法より手になじむ手法を定着させる どんな環境でも目的を達成できる能力を養う ・日々、新機能や手法が開発され続けている ・すぐに時代遅れになるため、成果が上がらない。 ・自らの応用力を養う事が必要 ・サバイバル的要素を取り入れる ・一般的な手法より、自分がなれる ・手法を自分で編み出すような能力を養うことが大切 2018/10/14 Copyrights 2002 MATSUMURA taro <taro@wem.sfc.keio.ac.jp>

想定されるテーマ 日常生活 (初心者向けオプション) 思考支援 情報発信 コンピュータの扱い方 友人に文書を送る コミュニケーションを取る レポートを書く 企画を立てて、企画書にし、発表する 情報発信 イベントを告知する 旅行記を作る ・想定されるテーマの一覧です。 ・ある一つの特定の動作を重点的に教えるのではなく、  同じような動作を経験しながら複合的に技術を習得し、  応用力が働くような授業構成にする事が狙いです。 2018/10/14 Copyrights 2002 MATSUMURA taro <taro@wem.sfc.keio.ac.jp>

一回の授業の概要 (イベント告知) 「イベント告知」という課題発表 各自作業に入る (15分毎のチェック) 作業過程と進捗度を確認して終了 前回の「企画を立てる」を応用し、今度は自分で宣伝企画を立てるところからスタート どのようなメディアで告知するのかによって 使用するツールが変わってくる ポスター → 写真、レイアウト、Photoshop、Illustrator ウェブ → 写真、キャッチ、HTML、Photoshop ビデオ → 映像、Premiere、Photoshop 想定される手法の補助教材や教員を予め用意し、 必要になるごとに学生に参照・相談してもらう 作業過程と進捗度を確認して終了 ・プロジェクト形式で行う ・目的が達成されれば、手法は特に問わない ・進捗状況を15分ごとにスタッフで確認し、不明な点などをサポートする 2018/10/14 Copyrights 2002 MATSUMURA taro <taro@wem.sfc.keio.ac.jp>

一回の授業の概要 (イベント告知) ポスター作成の学生に対して ウェブ作成の学生に対して ビデオ作成の学生に対して Photoshop、Illustrator の使用法 色彩・トーン・レイアウトに関する簡単な知識 既存のポスターの例を提示 ウェブ作成の学生に対して HTML 作成ツール (Dreamweaver 等)の使用法 レイアウト・色彩に関する知識・既存ウェブ紹介 Flash の使用法 ビデオ作成の学生に対して ビデオクリップの撮影法 ノンリニア編集の手法、Premiere 使用法 既存の映像の例を提示 2018/10/14 Copyrights 2002 MATSUMURA taro <taro@wem.sfc.keio.ac.jp>

実現される教育環境 熟練した教員が複数名必要 サバイバル的な能力を備えさせる それぞれの学生のやりたいことをサポートできる スタッフが複数名必要となってくる 学生の自由な思考や発想を自分の力で実現する ためのツールというスタンスを徹底する サバイバル的な能力を備えさせる 自分流で問題を解決する力を養う コンピュータリテラシを軸にした思考法を体得 高等教育にふさわしい効果を挙げる ・最新技術などは学生の方が詳しいくらい ・複合的な分野について詳しい教員が複数名必要 ・実現可能性にハードルが高いが、逆に実現出来ないと  情報教育を高等教育で行うことは意味がない。 ・コンピュータが目的ではなく、ツールであるという付き合い方 ・ 2018/10/14 Copyrights 2002 MATSUMURA taro <taro@wem.sfc.keio.ac.jp>

コンピュータリテラシの授業計画 “情報を集める” から ”情報を作る” へ 習得させるのではなく体得してもらう 自主的な教育スタイルへシフトする おしまい 2018/10/14 Copyrights 2002 MATSUMURA taro <taro@wem.sfc.keio.ac.jp>