情報ネットワーク特論 インターネットの歴史

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情報ネットワーク特論 インターネットの歴史 岡村耕二 http://okaweb.ec.kyushu-u.ac.jp/lectures/in-ng/ 情報ネットワーク

インターネットの歴史と運用 1969年 ARPANET (Advanced Research Projects Agency Network) 国防総省がスポンサー 1975年 TCP/IPの研究開発 1980年 NSFNET (National Science Foundation Network) 全米科学財団 1990年 商用インターネットの急成長 WWW,電子メールの普及 情報ネットワーク

インターネットに関連する組織 1984年 インターネットアーキテクチャ委員会(IAB) 1984年 インターネットアーキテクチャ委員会(IAB) RFC(Request For Comment) 発行開始 1992年 インターネット学会(ISOC; Internet Society) IAB はISOC の一部となる 備考: IEEE 情報ネットワーク

インターネットの運用 インターネットガバナンス インターネットの運用 インターネットガバナンス 1988年 IANA (Internet Assigned Numbers Authority) IPアドレス、ドメイン名、TCP/IPなどで使用するパラメータ(ポート番号など)の割り当て管理を行う。 1993年 ネットワーク情報センター(NIC) InterNIC (北米) RIPE NCC (欧州) APNIC (アジア太平洋) JPNIC 1998年 IANA → ICANN (The International Corporation for Assigned Nmaes and Number) 2011年 ICANN の IPv4 アドレス在庫無くなる 情報ネットワーク

現在のアドレス割当組織 ARIN(American Registry for Internet Numbers) RIPE NCC(Reseaux IP Europeens Network Coordination Centre) APNIC(Asia Pacific Network Information Centre) LACNIC(The Latin American and Caribbean IP address Regional Registry) AfriNIC(African Network Information Centre)

IPv4 アドレスの枯渇 2004年以降は毎年おおよそ10個程度の「/8ブロック」が世界中で消費され、 2011年2月3日にはIANAの中央在庫が無くなりました。また、2011年4月15日にはアジア太平洋地域の在庫もなくなりました。(http://www.kokatsu.jp/blog/ipv4/whats-exhaustion.html) IPアドレスの売買? マイクロソフトが新たに66万6,624個のIPv4アドレスを購入したと伝えられている。このIPアドレスは倒産したカナダ企業Nortelから750万ドル(約6億円)で購入したとされており、IPアドレス1個あたり11.25ドル(約911円)にあたる。IPアドレスブロックの詳細は明らかにはされていない。(http://slashdot.jp/story/11/03/25/0840234/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%80%8166%E4%B8%876,624%E5%80%8B%E3%81%AEIPv4%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%92%E8%B3%BC%E5%85%A5) 単価USD10くらい? /8: 16,777,216,000 (168億円) 九大: JPY 65,536,000 

ICANN IEPG (Internet Engineering Planning Group) ISPに対する技術援助、運用ポリシの調整 CERT (Computer Emergency Response Team) コンピュータネットワークへの不正侵入などの方法を解析し対策を研究する。 情報ネットワーク

インターネット技術の開発と標準化 ISOC (インターネット学会) IAB (アーキテクチャ委員会) IRTF 次世代技術委員会 ISOC (インターネット学会) IAB (アーキテクチャ委員会) IRTF 次世代技術委員会 標準化は行わないが、先進技術の研究を担当 必要であればIETFに標準化を提案 IETF 技術標準化委員会 RFC による技術標準化に責任を持つ 年3回のミーティング、電子メールによる議論 IESG(運営管理委員会) 複数のワーキンググループによって遂行 http://www.ietf.org ISTF 社会政策委員会 情報ネットワーク

RFCのできるまで アイディアが浮かぶ IETF で6ヶ月保存 IESG が標準化すべきと判断 6ヵ月後 IESG審議 RFC 個人、WGで提案 Internet Draft IETF で6ヶ月保存 IESG が標準化すべきと判断 Proposed Standard RFC 番号 実装、テスト 6ヵ月後 IESG審議 Draft Standard 4ヶ月の運用試験 STD 番号の付与 RFC Informational Experimental Historical 情報ネットワーク

IETF 風景 情報ネットワーク 情報ネットワーク

ITU 風景(参考) 情報ネットワーク

日本におけるインターネットの歴史 1984年 JUNET (インターネットではない) 1988年 WIDE プロジェクト 1993年 1984年 JUNET (インターネットではない) 1988年 WIDE プロジェクト 1990年 九州大学 WIDE プロジェクトに接続 大阪大学と 64Kbps 1993年  日本インターネット協会 (IAJ) 日本での商用ネットワークの始まり その後急速な追随により、世界レベルに達している。 情報ネットワーク

研究・教育ネットワークとは 基本的に政府の政策 (スパコンと似ている) 国際教育・研究用ネットワーク インターネットではもはや研究はできない 研究専用のネットワーク 市場とは独立。 ビジネスに発展することは期待されている。 開発、開拓することに意義がある。 国際教育・研究用ネットワーク 国間での将来のネットワークを志向した研究のためのネットワーク。両国の政府の支援(かけごえ)のもと整備される場合が多い。 JGN(総務省)、SINET(文部科学省) インターネットと共存することが多い。

国際教育・研究ネットワークの利用方法 C大学 A大学 SINET JGN B大学 日本の教育・研究ネットワークの利用方法は? 超高速 イントラネット

A国とB国の協議によってポリシーが決められる。 国際教育・研究ネットワークの利用方法 C国 A国 B国 A国とB国の協議によってポリシーが決められる。 NREN (National Research & Education Network ) NOC (Network Operation Center)

A国とB国の協議によってポリシーが決められる。 国際教育・研究ネットワークの利用方法 A国とB国の許可が得られれば C国 A国 B国 A国とB国の協議によってポリシーが決められる。 NREN (National Research & Education Network ) NOC (Network Operation Center)

日本・世界の研究・教育ネットワーク APII・APAN (2003-2005) TEIN (2006-) ERNET (2007-) JP-KR, KR-CN, TW-JP, SG-TW, AU-SG CN-HK TEIN (2006-) VN, MY, ID, PH ERNET (2007-) IN-IT, IT-GIANT,TEIN SINET (2006, APAN) JP-TH JGN (2006-) JP-TH, JP-SG 2006年当時、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピンなどと DVTS できることのインパクトは強かった。

International Network (APAN)

Research & Education Network Taiwan: TWAREN Korea: KOREN China: CERNET Kanazawa Sendai Sapporo Nagano Kochi Nagoya Fukuoka Okinawa Okayama Tsukuba Core network bases Osaka Otemachi NICT Koganei Headquarters Aus:AARNet Japan: JGNII or SuperSinet

Academic Network in Western countries Europe: GÉANT2 connects 34 countries. * GARR/IT, SurfNET/NE USA: Internet2 connects over 200 universities.

International Network (GEANT2)

Glif Asia GLIF, the Global Lambda Integrated Facility

新世代ネットワーク

次世代ネットワークと新世代ネットワーク 次世代ネットワーク 新世代ネットワーク NGN: Next Generation Network 電話交換機のリニューアル 新世代ネットワーク FI: Future Internet インターネットの根本的な再設計

新世代ネットワークの目標 移動体通信の対応 OSI 7階層モデルの限界 ホームアドレス 通信相手 移動ノード

ICN (Information Centric Network) 識別子と位置情報の分離 名前は名前。位置は位置。 解決すべき課題 名前と位置の対応 oka@aist-nara.ac.jp oka@kobe-u.ac.jp oka@ec.kyushu-u.ac.jp Koji OKAMURA

FIの実現例: OpenFlow ホームネットワーク 移動