第二回 VB講座 電卓を作ろう
四則演算の決まり 足し算 Z = X + Y 引き算 Z = X - Y 掛け算 Z = X * Y 割り算 Z = X / Y VBにおける四則演算+αの記号は以下のようになっています。 足し算 Z = X + Y 引き算 Z = X - Y 掛け算 Z = X * Y 割り算 Z = X / Y 乗数 Z = X ^ Y 余り Z = X % Y (X,Y,Z,は任意の実数) 乗数 → 2^3=2×2×2 余り → 3%2=1 19%5=4 など、割り算の答えじゃなくて余りの方を答えてくれる。 割り算は、0でわるとエラーになるので注意!(←.Netのバージョンによっては改善された?)
変数とは何か? イメージとしては箱 宣言しないと使えない 入れるものが決まっている(変数の型) 数学の変数(xやaなど)と考え方は同じ 変数とは何か? イメージとしては箱 数学の変数(xやaなど)と考え方は同じ 数字だけじゃなくて文字も入る 宣言しないと使えない 変数を使うときは必ず宣言をする 宣言の内容は、「変数の名前」と「変数の型」 入れるものが決まっている(変数の型) 文字の箱には文字だけを、整数の箱には整数を。。。 一口に数字と言っても、コンピュータは整数と小数を分けて考えます。(2進数の都合上) ですから、プログラミングをする上で変数を扱うときには、その変数が整数の入れ物なのか小数の入れ物なのかしっかりと決めなければいけません。
VBで使用できる変数型 とりあえずはピンク色の部分だけ、覚えてくれればよい。 変数型 表記法 サイズ(byte) バイト型 Byte 1 0~255 ブール型 Boolean 2 True/False 整数型 Integer -32768~32767 長整数型 Long 4 -2147483648~2147483647 単精度 Single -3.402823E38~-1.401298E-45 倍精度 Double 8 -1.79769313486232E308~ -4.94065645841247E-324 文字列型 String メモリがあらわせるまで。 前のページで「整数と小数を分けて考える」と言いましたが、このページをみると整数も小数もさらに分けて考えられていることがわかります。 これはなぜなのでしょうか? 答えはメモリの節約のためです。表を見るとサイズが違うことが分かりますね。その差は高々4byteですが、塵も積もればなんとやらですので、保存したい数字の桁数に合わせて変数の型を決めるようにしましょう。 とりあえずはピンク色の部分だけ、覚えてくれればよい。
VBでの変数宣言 VB C言語 整数型 Dim X As Integer int X 実数型 Dim X As Single float X 文字型 Dim X As Char char X VBとCでそれぞれの変数の宣言の仕方が混ざらないように注意しましょう。 C言語での宣言の仕方が 「変数型 変数名」 であるのに対して、VBでは 「Dim 変数名 As 変数型」 と宣言します。
電卓を作ってみよう ↑は「Label」 左側のテキストボックスに数字を代入してやりたい演算のボタンを押すと、そのボタンにそった計算をして、右側に出力される。 テキストボックスの中身をそれぞれ変数XとYに代入して、そのXとYを使った計算結果をラベルのテキストに代入して答えを出力する。
足し算のプログラム例 Button1が足し算のボタンだとすると… 足し算のプログラム例 Button1が足し算のボタンだとすると… Private Sub Button1_Click( ByVal sender ~) Dim X As Integer Dim Y As Integer X = TextBox1.Text Y = TextBox2.Text Label1.Text = x + y End Sub Dim X As Integer : 整数型の変数Xを宣言 Dim Y As Integer : 整数型の変数Yを宣言 X = TextBox1.Text : TextBox1に入力された数字を変数Xに代入 (イコール記号は、「右辺の物(数字、文字、変数の中身)を左辺に代入する」の意味。数学と違うので注意!!) Y = TextBox2.Text : TextBox2に入力された数字を変数Yに代入 Label1.Text = x + y : 変数Xと変数Yの中身を足したものをLabel1.Textに代入