Japan Pharmaceutical Library Association 全国図書館大会第6分科会 1999.10.28 専門図書館と大学図書館との 相互協力 ー薬学図書館協議会の活動を通してー Japan Pharmaceutical Library Association 神戸薬科大学図書館 木口 敏子
0utline 日本薬学図書館協議会の特色 日本薬学図書館協議会の概要 日本薬学図書館協議会の活動 日本薬学図書館協議会の課題 日本薬学会年会シンポジウム企画 JPLA電子ジャーナル・コンソーシアム 日本薬学図書館協議会の課題
日本薬学図書館協議会の特色 全国の薬学系大学、製薬企業、研究所の図書館(室)が加盟・大学教官の参加 文献複写の相互利用(大学と製薬企業間) 日本薬学会年会におけるシンポジウムの開催 電子ジャーナルコンソーシアム 情報交換・ヒューマンネットワーク形成の場
日本薬学図書館協議会の概要(1) 設 立 目 的 1955年(昭和30年) 図書館・文献に対する情熱と理解を持った教官の大学当局への働きかけ 設 立 1955年(昭和30年) 図書館・文献に対する情熱と理解を持った教官の大学当局への働きかけ 日本医学図書館協会を模範(相互貸借制度) 目 的 薬学図書館事業の振興を図り、 薬学教育および研究に寄与すること
日本薬学図書館協議会の概要(2) 組 織 会 長(永井恒司星薬科大学学長) 理事会 (理事) 評議員会(評議員) 監 事 組 織 会 長(永井恒司星薬科大学学長) 理事会 (理事) 評議員会(評議員) 監 事 地区連絡委員 (六ブロック) 委員会 (六委員会) 事務局:(財)日本学会事務センター
日本薬学図書館協議会の概要(3) 組 織 ー 委員会 機関誌「薬学図書館」編集委員会 組 織 ー 委員会 機関誌「薬学図書館」編集委員会 日本薬学会年会「薬学図書館協議会」部会 企画・運営委員会 広報委員会 雑誌問題検討委員会 教育・研究委員会 要覧編集委員会
日本薬学図書館協議会の概要(4) 会員の種類と参加館数(2003年4月現在) A会員- 全国の薬学系大学図書館(43館) B会員- 全国の製薬企業や関連図書館(44館) C会員- コンソーシアム参加図書館(約10館) 個人会員 賛助会員 名誉会員
日本薬学図書館協議会の活動(1) 日本薬学会年会部会企画・運営 1958年(昭和33年):薬学文献部会 1968年(昭和43年):文献情報管理部会 1991年(平成 3年):薬学図書館協議会部会 1999年(平成11年):年会シンポジウム (公募制) 図書館員・情報担当者・技術者・薬学教官が一同に 会して、薬学情報に関し意見交換ができる唯一の場
日本薬学会年会部会企画・運営委員会 年会シンポジウムテーマ 2000年:薬学情報の今 大学図書館(薬学2名 医学1名) 企業図書室6名 薬学教官2名 病院図書室1名で構成 年会シンポジウムテーマ 2000年:薬学情報の今 2001年:21世紀の薬学情報 -情報公開時代の幕開け- 2002年:社会に開かれた医薬品情報 2004年:国際競争に負けない薬学研究を創造する ために -情報化時代の研究支援活動のありかた-
日本薬学図書館協議会の活動(2) 文献複写の相互利用 1961年(昭和36年) 『全国薬学図書館所蔵学術雑誌総合目録』刊行 1974年(昭和49年) 『薬学図書館雑誌総合目録1974年版』刊行 2000年(平成12年) 『薬学図書館雑誌総合目録』刊行中止
A会員 B会員 神薬大 A会員 B会員 神薬大 受 付 依 頼
日本薬学図書館協議会の活動(3) 電子ジャーナル・コンソーシアム (JPLA 電子ジャーナル・コンソーシアム) 背 景 背 景 ① 逼迫した図書館予算 ② 冊子体雑誌価格の高騰 ③ 電子ジャーナルの普及と導入の要望 ④ 日本医学図書館協会の電子ジャーナル・ コンソーシアムの成功
JPLA 電子ジャーナル・コンソーシアム 雑誌問題検討委員会 2001年3月発足 Elsevier Science社の円価格問題への対応 電子ジャーナル・コンソーシアム契約形成 2002年度にはじめての提案 大学図書館2名 企業図書室2名で構成
JPLA 電子ジャーナル・コンソーシアム 欧米のコンソーシアムとは異なる形態 特 徴 大学向けと企業向けの提案 日本医学図書館協会と共同歩調 特 徴 大学向けと企業向けの提案 日本医学図書館協会と共同歩調 各館の事情に応じ任意参加 薬学系大学、企業以外からの参加可能 (C会員:コンソーシアム会員) 欧米のコンソーシアムとは異なる形態
JPLA 電子ジャーナル・コンソーシアム 2003年度コンソーシアム提案出版社 1 American Chemical Society 10 Nature 2 Annual Review, Inc 11 ProQuest 3 Blackwell 12 Rockefeller University Press 4 British Medical Journal 13 Science 5 Cambridge University Press 14 ScienceDirect 6 EBSCO 15 S. Karger 7 John Wiley E.A.L. 16 Springer-LINK 8 LWW-OVID 17 Thieme 9 Marcel Dekker
JPLA 電子ジャーナル・コンソーシアム 2003年度コンソーシアム参加機関数例 American Chemical Society コンソーシアム名 A会員 B会員 C会員 医図協 American Chemical Society 14 12 4 2 Blackwell 8 25 British Medical Journal 1 Nature 9 Rockefeller University 3 Science 5 10 Springer-LINK 7 Thieme
JPLA 電子ジャーナル・コンソーシアム 2004年度コンソーシアム新規提案 1 ADIS@Ovid Collection 7 ISI JCR on the web 2 Blackwell(企業) 8 John Wiley & Sons E.A.L(企業) 3 CHEMnetBASE/Chapman & Hall/CRC 9 LWW(Lippincott Williams and Willkins) /OvidFixed 50 4 The Combined Chemical Dictionary Chapman & Hall 10 Oxford University Press 5 Dialogオンライン 情報検索サービス 11 RefWorks (文献管理データベース) 6 Embase.com 12 USP-NF
コンソーシアム提案例(1) 対象機関: 日本医学図書館協会・日本薬学図書館協議会加盟機関、もしくは両会のいずれかに参加を了承された機関。 提供タイトル: コア24タイトル。コアに含まれない新刊タイトルについても、当該タイトルの冊子体購読機関であれば、併せてアクセスが可能。 価格体系: 前年度購読価格総額を新年度価格に置き換え、その15%を電子ジャーナル料金として上乗せ。(一誌も購読していない場合は、約¥450,000の支払いが必要) マルチサイト・アクセス: 追加料金なし。 参加条件: 機関内の前年度購読冊子体及び電子ジャーナル全ての更新が必要。
コンソーシアム提案例(2) 対象機関:日本医学図書館協会様および日本薬学図書館協議会様の会員である大学様だけに限らせていただきます。 提案内容 1)コンプリート・コレクション 対象雑誌:2004年購読雑誌タイトル 参加条件:2003年購読規模の維持 対象機関:大学のみ 特別価格:2004年購読価格に対して通常12.5%を7.5% バックファイル年数:契約年とその直近の4年分から提供され、 契約更新ごとに累積(既に契約されている場合は 契約年に応じる) アクセス保証:購読タイトル契約終了後もサイエンス・ダイレクト 契約の継続中はバックファイルにアクセス可能
JPLA 電子ジャーナル・コンソーシアム 課 題 電子ジャーナルを中心とした価格設定の推進 課 題 電子ジャーナルを中心とした価格設定の推進 交渉力の強化・参加館数の増加により、有利な利用条件の確保 JPLA向けのビジネスモデルの形成 日本の現状を理解 大学と製薬企業と同一条件の提案書
日本薬学図書館協議会の活動(4) 研究集会(教育・研究委員会) メーリングリスト(広報委員会) 各地区の持ち回り、毎年開催 講演・事例発表・グループ討議 2003年8月28日~29日(共立薬科大学) 参加者:A会員 28名 B会員 34名 メーリングリスト(広報委員会) 情報交換 → 製薬企業図書室の反応が早い 図書の紹介・雑誌寄贈の連絡
日本薬学図書館協議会の課題 相互協力活動の弱体化 財政基盤の強化 新たなネットワークの編成が必要 各種委員会の引受け手がいない 製薬企業の統廃合・吸収合併による脱会 国立大学薬学部の改組による脱会 新たなネットワークの編成が必要
神戸薬科大学図書館学外者の利用 学外者利用資格 相互利用協定 本学卒業生 同窓会員 図書の寄贈者 相互利用の依頼状を所持する者 医薬関係者・本学職員の紹介する者 近隣に居住するもの 相互利用協定 甲南大学図書館