DAQ-Middlewareへの 機器制御機能の実装と性能評価

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実習環境整備 高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 千代浩司. DAQ-Middleware 配布物 ソース Scientific Linux 5.9 上で作った RPM
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DAQ-Middlewareへの 機器制御機能の実装と性能評価 18pK34-13 DAQ-Middlewareへの 機器制御機能の実装と性能評価 千代浩司A,F、濱田英太郎A,F、長坂康史B,F、味村周平C,F、神徳徹雄D,F、安藤慶昭D,F、和田正樹E 高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所A  広島工業大学B 大阪大学C 産業技術総合研究所D (株)Bee Beans TechnologiesE Open-ItF

もくじ DAQ-Middlewareの概要 適用事例 機器制御 状態遷移にかかる時間の計測 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

DAQ-Middlewareとは ネットワークベースのDAQソフトウェアフレームワーク ターゲット データ収集パス ランコントロール(スタート、ストップ、ポーズ、レジューム) ターゲット 中小規模実験 センサー、エレクトロニクスのテストベッド Robot Technology Middlewareの産総研での実装OpenRTM-aistをベースに使用している。 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

DAQ-Middleware構成図 XML mod_python mod_wsgi User Interface HTTP Server 使用するコンポーネントを指定 コンポーネント間接続情報 パラメータ User Interface PC HTTP Server XML Daq Operator Command/Status System Configuration mod_python mod_wsgi Control Panel on Web browser (javascript, ajax) Python GUI Command line program PC Logger ・ Online histograms on Web browser Gatherer Dispatcher Monitor Detectors Read-out modules Online histograms using ROOT 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13) 4

+ = DAQコンポーネントと構成例 DAQ-Middlewareが提供 ユーザーが書く DAQコンポーネント構成例 Data InPort OutPort Service Port (command/status) Logics (for data handling) Data + = DAQ-Middlewareが提供 ユーザーが書く DAQコンポーネント構成例 Dispatcher Logger Monitor DaqOperator Gatherer オンラインモニターしながら データを保存 Logger DaqOperator Gatherer モニターなしにデータのみ保存 Monitor DaqOperator Gatherer データセーブなしでオンライン モニターする Data Command/Status 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

DAQコンポーネント特徴のまとめ Flexibility Reusability Network-transparent InPort OutPort Service Port (command/status) Logics (for data handling) Data READOUT Network User A Repository Reusability Flexibility Reuse Development Autonomous Component model Network-transparent reusabilityの注:DAQ-Middleware配布物に入っているサンプル的DAQコンポーネントをもとに簡単な改造で実験に適したものを作ることができる。 User B 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

動作環境 Linux バイナリパッケージがあるもの その他動作を確認したLinuxディストリビューション Scientific Linux 5.x、6.x (32bit, 64bit)、7.x (64bit) Scientific Linux 5 2017-03-31 End of Lifeのため 今後はサポートしない予定 SL 6 EoL: 2020-10-31、SL 7 EoL: 2024-06-30 インストールプログラムファイルをダウンロード、実行でセットアップが完了 その他動作を確認したLinuxディストリビューション Ubuntu 12.04, 14.04 Fedora 20 Arch Linux 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

ディスク書き込み時のレイテンシ ext3 ext4 あらかじめバッファが用意されている disk write logic Logger Gatherer disk write logic あらかじめバッファが用意されている 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

DAQ-Middlewareが使われている実験、センサーテスト CANDLES (double beta decay, 神岡地下実験室) J-PARC/MLF (中性子、ミュオン) DAQ system of Depth-resolved XMCD (KEK PF) J-PARC Hadron E16 (High P) SuperNEMO 検出器テストベッド g - 2 ILC CCD Vertex (KEK,東北大学) J-PARC Hadron COMET Roesti CDC ADC_SiTCP NMEM STRIPIX 印刷技術を用いた集積回路一体型ガス 2次元測定器 液体アルゴンTPC GEM (KEK 測定器開発室) SOI (KEK 測定器開発室) 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

新機能 データ収集以外にも機器制御をできる枠組みを追加 データ収集、機器制御ソフトウェアの一体化 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

従来の状態遷移 Loaded() Configured() Running() Paused() Start() Unconfigured() Stop() Resume() Pause() 各状態(Loaded, Configured等)にいる間、状態に対応した関数が繰り返し呼ばれる 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

状態遷移の変更 Changed 状態を追加。ここで機器制御を行う。 Loaded() Configured() Unconfigured() Revconfigure() Start() Stop() change() revpause() Resume() Running() Paused() Pause() Changed 状態を追加。ここで機器制御を行う。 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

構成例 パラメータセット ラン1用 セットA ラン2用 セットB ラン3用 セットC DaqOperator 機器制御用コンポーネント DaqOperatorがパラメータセットを読んで、Changed状態に遷移するときに制御機器用コンポーネントにパラメータを送り機器を制御する 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

計測するさいのCPUについての注意 なにもジョブがないと節電モード(C1, C2 state等)におちて復帰に時間がかかる 定格以上の動作周波数で動作する(turboboost) 定格状態の動作周波数、いつもC0状態にあるように設定して測定 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

コンポーネント内で状態遷移に要する時間 DaqOperator 機器制御用コンポーネント CPU Configured()→Changed() Intel Core i7-6800K 3.40 GHz 28 マイクロ秒 Intel Xeon D-1540 2.00 GHz 49 マイクロ秒 CPU Configured()→Changed() Intel Core i7-6800K 3.40 GHz 27 マイクロ秒 Intel Xeon D-1540 2.00 GHz 45 マイクロ秒 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

状態遷移に要する時間 (複数コンポーネント、システム全体) 状態遷移に要する時間 (複数コンポーネント、システム全体) 機器制御用コンポーネント数 Configured → Changed Changed → Configured 2 4ミリ秒 4 17ミリ秒 1コンポーネント内部での遷移に要する時間(前掲) CPU Configured()→Changed() Intel Core i7-6800K 3.40 GHz 28 マイクロ秒 Intel Xeon D-1540 2.00 GHz 49 マイクロ秒 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

データ転送速度 (10GbE) Source Sink 10GbE 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)

今後の予定、サマリー 次期リリース時(2017年6月)に追加を予定 DAQ-Middlewareの概要 適用事例 機器制御機能の状態遷移に要する時間測定 URL: http://daqmw.kek.jp/ 2017-03-18 日本物理学会 (18pK34-13)