認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会

Slides:



Advertisements
Similar presentations
情報保護と暗号システム コンピュータセキュリティに おける位置付けと利用法 M.Futagi / SC-ComTex Inc.
Advertisements

電子政府・電子行政 ~セキュリティ向上を目指して~ 知的システムデザイン研究 室 発表者 ○ 藤田 佳久 指導院生 荒久 田 博士 66th Monthly Meeting.
メール配送システムと 2012 年度 EPMail サーバの現状 2013/02/08 三上 峻 0/43.
情報セキュリティ 第12回 公開鍵暗号基盤. 脅威と暗号技術 セキュリティに対する脅威 脅かされる特性 暗号技術 機密性 正真性 認証 否認不可能性 盗聴 (秘密が漏れる) 改竄 (情報が書き換えられる) なりすまし (正しい送信者のふりをす る) 否認 (後から私じゃないと言 う) 共通鍵暗号 公開鍵暗号.
PKI (Public Key Infrastructure) とクラウド 2011 年 11 月 29 日 ( 火 ) 1.
電子社会設計論 第12回 Electronic social design theory 中 貴俊.
佐藤周行(情報基盤センター/ 基盤情報学専攻) 日本ベリサイン・コンサルティング部
情報基礎A 情報科学研究科 徳山 豪.
駒澤大学 経営学部 情報セキュリティ B 公開鍵暗号による 認証つきの秘匿通信 ―― 鍵に注目して ――
2001/10/10 PSEC-KEM NTT 小林 鉄太郎 CRYPTREC 2001
鈴木伸介 / (株)日立製作所 IPv6標準化と実装 鈴木伸介 / (株)日立製作所
SSHのセキュリティ技術 SSH2 IPSec PKI TLS/ SSL
~ 第6回 XMLコンソーシアムWeek ~ セキュリティ部会活動報告 セキュリティ部会 活動のご紹介
~ 第8回 XMLコンソーシアムDay ~ セキュリティ部会活動中間報告 セキュリティ部会のご紹介
認証実用化実験協議会 平成10年度第1回定例研究会 ICAT 認証実用化実験協議会(ICAT) の広域認証実験
PKI (Public Key Infrastructure) とクラウド
仮想ブロードキャストリンクを利用した 片方向通信路の透過的経路制御 藤枝 俊輔(慶應義塾大学)
CGI Programming and Web Security
TCP (Transmission Control Protocol)
「コンピュータと情報システム」 07章 インターネットとセキュリティ
無線LANセキュリティの救世主 IEEE802.1xについて
「まめだくん Ver.1.0」 特徴と利用方法.
情報処理1 1.インターネット利用の基礎.
ID連携を実現するSAML 2.0 と ID管理の最新動向
富士通 SS研究会 2000/11/15 KEK 高エネルギー加速器研究機構 計算科学センター 八代茂夫
暗号技術研究タスクフォースの研究開発動向
WIDE プロジェクトにおける認証実験の実施状況
鈴木伸介 / KAME Project IPv6技術標準化の最新動向 鈴木伸介 / KAME Project
認証実用化実験協議会の 活動成果について 認証実用化実験協議会 事務局 Copyright(C)ICAT
Telnet, rlogin などの仮想端末 ftp などのファイル転送 rpc, nfs
教育系サブジェクトリポジトリとしての展開
ID連携を実現するSAML 2.0 と ID管理の最新動向
※DES/RSA暗号に関する計算問題(演習・レポート課題)と似た問題は出題しません。
JPNICデータベースへの認証 機能導入について
認証技術の国際動向 -第42回IETF活動報告-
2001/10/10 PSEC-KEM NTT 小林 鉄太郎 CRYPTREC 2001
JNSA IPSec機器相互接続試験のご案内
パーソナル・ファイアウォール ネットワーク内部の特定の通信を保護するための簡単な手段
RPC:Remote Procedure Call Protocol Specification
校内における情報セキュリティと Webサーバ
SAML 2.0解説 その2 sstc-saml-tech-overview-2.0-draft-09を元に
特定ユーザーのみが利用可能な仮想プライベート・ネットワーク
PKI (Public Key Infrastructure) とクラウド
情報セキュリティ  第4回 メッセージ認証コード.
第二章 インターネットで やり取りする情報を守る
PGP インターネットで 広く使われている暗号技術
情報セキュリティ  第11回 デジタル署名.
インターネットにおける真に プライベートなネットワークの構築
PKI 情報工学専攻 1年 赤木里騎 P91~102.
インターネットの標準化の特徴 情報ネットワーク 講義資料
本日の話題 インターネットセキュリティ IPv6 過去の定期試験問題の解説 (後藤担当分:問題5および問題6)
本日の話題 インターネットセキュリティ IPv6 過去の定期試験問題の解説 (後藤担当分:問題5および問題6)
JPNIC db-wg(データベース検討部会) ca-tf(認証技術タスクフォース) 戸田 洋三
インターネットの標準化 の特徴 情報ネットワーク 講義資料
片方向通信路を含む ネットワークアーキテクチャに於ける 動的な仮想リンク制御機構の設計と実装
暗号技術をとりまく最近の話題 ーAES秘密鍵暗号,楕円公開鍵暗号-
ENUM を応用した 三者間の通信法 著者 1G00P066-9 杉田 隆俊 担当者 1G01P111-1 横澤 一岐
Q q 情報セキュリティ 第9回:2006年6月16日(金) q q.
「情報セキュリティ論」 2-4 公開鍵暗号の原理とRSA暗号
SIP の研究動向 2005年度 前期通常ゼミ 後藤研究室   M1 山田 大輔.
Q q 情報セキュリティ 第9回:2007年6月15日(金) q q.
ISO23950による分散検索の課題と その解決案に関する検討
Q q 情報セキュリティ 第12回:2004年6月25日(金) の補足 q q.
日本語タイトル(point 28) 第4回DSANJ Bio Conference’19 Open
ネット時代のセキュリティ3(暗号化) 2SK 情報機器工学.
データの改竄を防ぐ仕組み 2002/9/12 牧之内研究室「インターネット実習」Webページ
電子署名(PGP) 森田 亙昭 牧之内研究室「インターネット実習」Webページ
創造都市研究科 都市情報学 情報基盤研究分野
プロトコル番号 長野 英彦.
DHCPv6 on zebraの設計 miyu(SING) B2 親:yasu.
Presentation transcript:

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 IETF 活動報告 櫻井三子 広域認証技術研究タスクフォース m-sakura@ccs.mt.nec.co.jp IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 IETFとは Internet Engineering Task Force よりよいインタネットアーキテクチャ、スムーズなオペレーションを目指すコミュニティ ボランティアベースの活動 インタネット標準(RFC)化活動が中心 技術分野ごとのエリア、エリア内のワーキンググループ単位で活動 普段の活動の場はML 年3回オフラインミーティングを開催 IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 IETF内のエリア Apprication Area General Area Internet Area Operations and Management Area Routing Area Security Area Transport Area User Service Area IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 セキュリティエリア An Open Specification for Pretty Good Privacy (openpgp) Authenticated Firewall Traversal (aft) Common Authentication Technology (cat) Domain Name System Security (dnssec) IP Security Protocol (ipsec) One Time Password Authentication (otp) Public-Key Infrastructure (X.509) (pkix) S/MIME Mail Security (smime) Secure Shell (secsh) Simple Public Key Infrastructure (spki) Transport Layer Security (tls) Web Transaction Security (wts) IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 41th IETFミーティング 米国ロサンゼルスにて開催 期間:3/30(月) ~ 4/3(水) 参加者は事前登録者だけで1,000人程度 日本からは100人程度 ワーキンググループ毎のセッション 1時間~2時間半/セッション Internet-Drafts を叩き台にした議論が中心 セキュリティエリアのセッションは、9ワーキンググループ IETF活動報告について

41th IETFにおける セキュリティエリアのセッション 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 41th IETFにおける セキュリティエリアのセッション セキュリティ応用系 openpgp smime tls ipsec cat spki pkix otp cidf セキュリティインフラ系 IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 セキュリティエリア全体の動向 楕円曲線暗号の利用   PKIX, TLS, IPsec パテント問題の回避 S/MIME, TLS ---- RSA, DSA/DH CAを前提とする PKI技術検討がホット PKIを提供する側と利用する側との意見交換 PKIX & IPsec , PKIX & S/MIME IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 PKIXセッション概要 WG発足して2年半、未だRFC化に至らず 各方面から早く RFCにして欲しいとの要望 Patent 問題を回避し、I-D を細分化 CAのインフラに関連したプロトコルのレビュー Certificate Management Message Format Certificate Request Message Format LDAP v2 ,v3 と PKIX IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 PKIXセッション概要(Cont.) CA関連プロトコルのレビュー OCSP Online Certificate Status protocol Time Stamp Protocol IPsec PKI Requirements 証明書の有効性を確認するプロセスに関してはまだ意見がまとまっていない状況 特に CA が正しいかどうかを判定するプロセス IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 CAインフラ(PKIX) CA End Entity Management transactions Management transactions Operational transactions /Management RA CA Cert publish Cert, CRL Publish Cert / CRL Repository IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 IETF活動とICAT ICATの成果を I-D として提案 draft-kikuchi-web-cert-repository-00.txt (1997.4, Memphis) ICATの検討内容を PKIX WG chairに持ちより意見を交換 proposal-icat-short-key-cert-00.txt (1997.8, Munich) IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 CA CAの機能構成(ICAT版) 本人確認のための データ RA IA 証明書 CRL PA VA 証明書 CRL CRL Cert Request Cert / CRL Retrieval Cert Verification Request End Entity IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 CAの機能構成(ICAT版) Registration Authority 証明書を発行してよいかどうかを判断する機能 Issuing Authority 証明書に署名をする機能 Publishing Authority 証明書を配布する機能 Validation Authority 個々の証明書の有効性を判定する機能 IETF活動報告について

draft-kikuchi-web-cert-repository 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 draft-kikuchi-web-cert-repository HTTPベースのCA Management Protocolを提案 PA間についてはCA階層を利用した2つの通信方式を提案 ICAP 2.x では改良を加え実装し、実験中 PA PA 1 1 2 2 target target PA PA PA 3 PA 4 3 4 IETF活動報告について

proposal-icat-short-key-cert 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 proposal-icat-short-key-cert 現在のX.509 形式証明書の典型的な署名方式は楕円曲線暗号のように鍵長が短い場合には適用できない問題を指摘 ICAT 独自の署名方式を提案 ICAP/PEPOP では提案方式を実装 IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 X.509証明書の典型的署名方式 バージョン番号 シリアル番号 md2WithRSAEncryption の場合300bit程度 発行者名 ハッシュ 関数 B E R 符 号 有効期間 ユーザID + ユーザIDの公開鍵、 および関連する情報 ハッシュ関数 識別子 署名 関数 署名に関する情報 楕円曲線暗号の 鍵長は160bit 拡張フィールド 署名 IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 ICATによる提案方式 バージョン番号 シリアル番号 発行者名 ハッシュ 関数 B E R 符 号 有効期間 ハッシュ 関数 ユーザID + ユーザIDの公開鍵、 および関連する情報 ハッシュ関数 識別子 署名に関する情報 署名 関数 拡張フィールド 署名 IETF活動報告について

認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 認証実用化実験協議会 平成10年度 第1回 定例研究会 まとめ IETF 動向と ICAT 活動との関連 楕円曲線暗号の利用に関してはやや先行!? 今後も ICAT の成果を IETF に展開する予定 その他の暗号・認証関連動向にも着目 Mozilla 5.0 のソースコード公開 → ICAT 暗号の組み込み!? IETF活動報告について