Office 2010 ボリュームライセンス認証の概要と KMS認証のトラブルシューティング
目次 Office 2010 におけるボリューム ライセンス 認証の概要 KMS 認証のトラブルと原因 KMS 認証のトラブル対処法 OSPPRearm.exe を実行しないと? OSPPRearm.exe の役割 KMS 認証のトラブル対処法 トラブルの対処方法 OSPPRearm.exe 実行方法 注意点 実行回数の確認 実行手順 参考資料
Office 2010 における ボリューム ライセンス認証の概要
MAK : Multiple Activation Key マルチ ライセンス認証 キー ボリューム ライセンス認証の方法 MAK : Multiple Activation Key マルチ ライセンス認証 キー KMS : Key Management Service キー管理サービス
MAK (マルチ ライセンス 認証キー) マイクロソフトが公開している認証サーバーを使用する 電話、または インターネット 認証は 1 回のみ VL 版の MAK キーが必要
KMS (キー管理サービス) クライアントが 25 台以上 組織内で KMS ホスト サーバーを構築する 定期的にライセンスを 「更新」する Windows の KMS と一緒に構築も可能
MAK と KMS の比較 MAK KMS クライアント数 小規模 大規模 キーのインストール OCT または手動 不要 認証の操作 ウィザードに従う (電話、またはインターネット) 自動 認証の回数 1 回 定期的に更新 (既定では 7 日に 1 回、 1 回の更新で 180 日まで) 認証サーバーの管理 Microsoft 管理者
KMS 認証のトラブルと原因
ライセンス認証しないと ? タイトル バーが赤く表示されます
ライセンス認証しないと ? ヘルプも赤く表示されます
KMS 認証に失敗する原因 ネットワーク経路 / KMS ホストの問題 展開方法の問題 KMS ホストを参照できない マスター イメージ作成時に OSPPRearm.exe が実行されていない KMS ホストでのライセンス認証が開始されない 補足: “マスター イメージ” とは、Office をインストール済みの Windows クライアント イメージのことを指します
OSPPRearm.exe を実行すると 以下の情報をリセットします クライアント マシン ID (CMID) をリセット 猶予タイマーを 30 日の猶予期間に設定 猶予タイマーの停止 タイマーを停止せず、インストールから 30 日 以上が経過するとタイトル バーが赤く表示される
CMID (クライアント マシン ID) について Office 固有のクライアント マシン ID 各クライアントにユニークな ID が必要 KMS ホストは CMID を使用して クライアントを判断する
OSPPRearm.exe を実行しないと ? マスター イメージの CMID がすべての クライアントに設定され、CMID が重複する 認証要求数 (現在の数) が増えない KMS ホスト KMS ホスト 現在の数 : 1 現在の数 : 5 PC: A CMID: 1 PC: B CMID: 1 PC: C CMID: 1 PC: D CMID: 1 PC: E CMID: 1 PC: A CMID: 1 PC: B CMID: 2 PC: C CMID: 3 PC: D CMID: 4 PC: E CMID: 5
認証要求数 (現在の数) の確認方法 KMS ホストでコマンドを実行して確認 %SystemRoot%\System32> cscript slmgr.vbs /dlv all 補足: 「現在の数」 に表示される数値は 10 が最大値です。
CMID の確認方法 (1) KMS ホストのイベント ログを確認する
CMID の確認方法 (2) 各クライアントでコマンドを実行する %ProgramFiles%\Microsoft Office\Office14> cscript OSPP.vbs /dcmid 補足: OSPP.vbs は、クライアントにインストールされています。 %ProgramFiles%\Microsoft Office\Office14\OSPP.vbs
KMS 認証のトラブル対処法
トラブルの対処方法 展開前 マスター イメージで Office 2010 を インストール後、OSPPRearm.exe を実行する
OSPPRearm.exe の実行方法 クライアントで管理者としてコマンドを実行する %ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\OfficeSoftwareProtectionPlatform> OSPPRearm.exe
OSPPRearm.exe 注意点 クライアント 1 台につき 5 回まで 製品版が混在している環境では 1 回のみ OSPPREARM.exe を実行後に Office アプリケーションを起動すると 猶予タイマーが起動する ※ 詳細は巻末の参考資料をご参照ください。
OSPPRearm.exe の実行回数の確認 イベント ログで実行回数を確認
OSPPRearm.exe の実行手順 展開前 展開後 マスターに Office 2010 をインストールします Sysprep を実行します イメージをキャプチャします キャプチャしたイメージを展開します 展開後 各クライアントで OSPPRearm.exe を 1 回実行します
参考資料 Office 2010 のボリューム ライセンス認証を展開する http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ee624357.aspx イメージを取得するために Office 2010 を構成する http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc178964.aspx Office 2010 のボリューム ライセンス認証のクイック スタート ガイド http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ee624359.aspx ボリューム アクティベーション 2.0 運用ガイド http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc303695.aspx#au ボリュームライセンス版の Office 2010 製品とリテール版の Office 2010 製品が インストールされている環境で、OSPPRearm.exe を 2 回以上実行しようとするとエラーが発生する http://support.microsoft.com/kb/2565921/ja ボリューム ライセンス版の Visio 2010 をインストールする方法 http://support.microsoft.com/kb/2434905/ja The 2010 Office system KMS host does not work on the original release of Windows Server 2008 http://support.microsoft.com/kb/981859/en-us 製品のライセンス認証についてよく寄せられる質問 http://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/existing-customers/product-activation-faq.aspx