環境負荷低減・資源高効率利用技術の開発プロジェクト

Slides:



Advertisements
Similar presentations
ESH DATABANK 1 環境関連法令. ESH DATABANK 2 法の体系 憲 法 行政法 民事法 刑法 公害犯罪処罰法 民法 民事特別法 国の法令 自治体法令 国際法 法律 政令 省令 条例 規則 告示 条約・議定書 国際宣言・憲章.
Advertisements

生ごみからエネルギー ~バイオガス発電の効果を考える~
A practical project for the international environmental cooperation
オゾン分解触媒によるトルエンの光分解実験
所属: 東京農工大学 大学院 環境エネルギー工学講座
色素増感太陽電池におけるフィルム 電極の2.45GHzマイクロ波焼成
一般財団法人 愛媛県廃棄物処理センター 井関 龍
トウモロコシの動向 2班.
リサイクル工学特論 ~imai/recycle/recycle.html
温暖化について ~対策~ HELP!.
インベスト香港(香港投資推進局)について
04w750 林涛 12月4日                 中国の石油戦略 12月4日 経済学部国際経済学科 04w750林涛 課題5.
A practical project for the international environmental cooperation
地球環境科学総論 地球環境の修復のための 科学と技術
「国際開発協力サポート・センター」プロジェクト (SCP)の主な活動
パッシブエアーサンプラーにおける各ピークのサンプリングレート 算出の試み
中国の水郷「烏鎮」 における水質浄化の課題と対策
President, Japan Council on Energy & Security
A practical project for the international environmental cooperation
日中自動車産業と環境問題 第一章 中国自動車企業の発展 01w713 コウシュンエン 第二章 日本自動車メーカーの中国戦略
光触媒を用いた 効率的発生源対策技術の検討 金沢大学大学院 大気環境工学研究室 M1 吉田充宏.
エコ実践 日本一を目指して 連携 推進体制 (町民)エコなライフスタイルへ (企業)エコな企業活動 (行政)エコの仕組みの整備、活動の支援
廃プラスチックとは ケミカルリサイクル サーマルリサイクル マテリアルリサイクル マテリアルリサイクルのメリット
NO. 8 環境負荷低減・資源高効率利用技術の開発プロジェクト
高剪断力による含有水分の脱水技術と 予熱噴霧技術の組合せによる 褐炭の高効率利用
NO. 8 環境負荷低減・資源高効率利用技術の開発プロジェクト
NO. 8 環境負荷低減・資源高効率利用技術の開発プロジェクト
光触媒、オゾンマイクロバブルによる2-propanol分解実験
廃材がケニアを変える 東京工業大学無機材料工学科学部3年 畑井 丈虎.
揮発性有機合成物の分解装置におけるマイクロ波の吸収メカニズム
NO, 9 環境負荷低減・資源高効率利用技術の 開発プロジェクト フェノールを用いた廃棄木材からの液化生成物の特性に関する研究
第12章 技術移転 technology transfer
研究背景 電荷移行反応とは・・・ 核融合(重水素 + 三重水素→ヘリウム原子核+中性子) ・・・しかし、
実験装置図 測定結果 今後の展望 No. 17 PM2.5測定手法に関するチャンバー実験・フィールド実測実践プロジェクト (チャンバー編)
飛行時間法を用いた2次イオン 質量分析器の設計及び開発
資源有効利用国際環境協力プロジェクト プロジェクト履修学生:柏木信明、前薗 拓矢、王 イ敏 プロジェクト担当教員:王 青躍
地球温暖化防止に必要なものは何か E 石井 啓貴.
Insert a brief description of the picture
Environmental Protection Center Osamu Hirata
「日本語教育 プログラム論」の提案 札野 寛子 (金沢工業大学) 2017年度日本語教育学会春季大会パネルセッション6(早稲田大学)
インベスト香港(香港投資推進局)について
直流コロナ放電照射による水中のROS生成
希土類磁石からのネオジムの回収 巣鴨高校2年 西村啓吾.
東京大学 大学院工学系研究科 産業機械工学専攻 村上 存
A4-2 高強度レーザー テーマ:高強度レーザーと物質との相互作用 橋田昌樹 井上峻介 阪部周二 レーザー物質科学分科
A practical project for the international environmental cooperation
地球温暖化と京都議定書 E020303 豊川 拓生.
環境・エネルギー工学 アウトライン 序 章 環境・エネルギー問題と工学の役割 第1章 バイオ技術を使った環境技術
新聞発表 2003年4月16日 大和田・鈴木・菅原・山中.
*本紙+イメージ図1枚まで 「第3回農業用ハウスの設置コスト低減に向けた技術提案会」 提案資料
循環型社会構築に向けた バイオマス利用 産業技術総合研究所 バイオマス研究センター 坂西欣也.
Insert a brief description of the picture
システムズシミュレーション 樋口良之 主な研究分野 予定卒論テーマ 履修しておいてもらいたい科目 アピール
大気中ナノ粒子のフィールド観測 実践プロジェクト <概要> <Summary> Sampling condition Results
事業目的・概要等 イメージ 脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業 背景・目的 期待される効果 事業スキーム 事業概要
P P コンプレッサにおける能動騒音制御 19 Active noise control in compressor 1. 研究背景
堆積炭塵爆発に対する大規模連成数値解析 研究背景 研究目的 計算対象および初期条件 燃焼波の様子(二次元解析) 今後の予定
環境触媒グループ ガソリン車と比べて ディーゼル車の利点 現在ディーゼル車の走行台数が増加している ディーゼル車排ガス中での汚染物質 危害
海外展開事業名: 「○○○○○」 (添付資料1) 業務概要資料
日本カーリット株式会社 危険性評価試験所 課長 鈴木 康弘
開発途上国の大気環境評価と その発生源寄与の考察 ~Thailand&Cambodia~
Acknowledgement This research (in part) used the portal website for Structural Life Science Research, developed by the Information Core of the Platform.
テーマ 名古屋市の家庭から出るゴミの処理方法を考えよう
Au蒸着による酸化物熱電変換素子の内部抵抗低減化効果
拠点システム構築事業 サブサハラアフリカ諸国の教育改善
リサイクル工学特論 ~imai/recycle/recycle.html
産地パワーアップ事業の取組事例 (北海道)
リサイクル工学特論 ~imai/recycle/recycle.html
火力発電のCO2削減技術(CCUS等技術)
ディーゼルエンジンについて 尾崎文香 基礎セミナー発表.
Presentation transcript:

環境負荷低減・資源高効率利用技術の開発プロジェクト A practical project for reducing environmental impact and development technology of high efficiency utilization of resources プロジェクト履修学生:柏木信明、仲村慎一、キョウ秀民、 胡舜尭、        タリプトオフティ、 呉迪、孫楊、 陳啓宇 プロジェクト担当教員:王 青躍 プロジェクトNO, 9 関連学外組織     :金子農機(株), SCS(株), 上海大学, 環境保護局, 環境科学研究院他  As part of development project to reducing environmental impact and high efficiency of resources utilization technology. Received the cooperation of research and government agencies in Japan and China. Through a field survey on the waste treatment, wastewater treatment, waste coal issues and environ mental impact, will be deepen. Their understanding of environmental issues in developing countries. Issues were the theme of development and technology transfer.  環境負荷低減・資源高効率利用技術の開発と技術転換の一環として、共同研究などを通して、国内の研究・行政機関や民間企業および中国の研究・行政機関等の協力を受け、大学院生主体の現場支援型プロジェクトとして、廃棄物処理、廃水処理、廃棄石炭問題、環境影響に関するフィールド実態調査を通じて、途上国や我が国の環境問題に関する理解を深め、開発研究や技術 移転論をテーマとする課題を実施した。  現在、籾殻や稲ワラ、オガ粉などのバイオマスは一部の有効利用はなされているものの産業廃棄物として処理に多大な経費を要しており、不法な焼却などにより大気汚染の原因にもなっているのが現状である。また、これらの有機物が生産される農家では石油を燃焼させて穀物の乾燥や温室の暖房を行っているが、石油機器に代わる利便性の高い低コストの燃焼装置として、バイオマス燃料を有効活用できれば、農業生産の低コスト化と共に廃棄物を有価物化して農村地域活性化が促進されると考えられる。そのため、今回のプロジェクトでは籾殻等のバイオマスをより効率的に利用することを目的として、今回は、企業と共同で開発を 行っている「バイオマス有効利用装置」で使用する籾殻の成分分析および燃焼特性を基礎調査として行った。 共同研究結果:籾殻の基礎分析 籾殻の燃焼特性結果 ・灰分、水分、揮発分、固定炭素は工業分析により測定 ・C、H、NはCHNコーダーにより測定 籾殻の組成分析  Ash (wt%) Moi (wt%) VM (wt%) FC (wt%) C (%) H (%) N (%) コシヒカリ宮崎 14.3 9.9 61.3 14.6 38.7 5.1 0.36 キラリ宮崎 13.3 10.0 61.9 14.8 39.0 0.34 新潟 18.9 8.4 58.2 14.5 37.4 4.7 0.29 北海道 16.7 9.7 60.9 12.7 39.2  0.46  Temperature Temperature Moi: Moisture, VM: Volatile matter, FC: Fixed carbon Temperature(℃) Temperature(℃) 籾殻の燃焼特性評価方法 320℃程度熱分解がピークに達し、さらに、400℃以上で着火 320℃程度で熱分解がピークに達し、さらに、420℃以上で着火 【試料】 【装置】 籾殻 宮崎産 キラリ、コシヒカリ 示差熱・熱重量(TG-DTA)同時測定装置 加熱炉 試料受皿 天秤部 試料量     約 30 mg 試料粒径    1 ~ 2 mm 初期温度     25 ℃ 最終温度   500, 900 ℃ 昇温速度 10, 40, 90 ℃/min Ar or O2流量  250 ml/min Temperature Temperature TG-DTA同時測定装置 試料を加熱していった際に生じた減量時における発熱・吸熱反応が測定できる。 Temperature(℃) 燃焼性評価の例 (炭化物の着火温度測定) Temperature(℃) 350℃程度で熱分解がピークに達し、  さらに、450℃以上で着火 350℃程度で熱分解がピークに達し、   さらに、440℃で着火 【装置】 TG-DTA同時測定装置 試料量      約 1 mg 昇温速度 初期5 ℃/min Air流量   250 ml/min 【条件】 【試料】 もみ殻、稲わら等 (10, 40, 90 ℃/min、 500 ℃までに昇温) 籾殻の燃焼現象 籾殻の燃焼特性 排気ガスの評価 タールの発生 100 200 300 400 500 10 20 30 40 時間 [min] DTA [mV] 350 450 温度 [℃] -1 -0.5 TG [mg] 粒子の温度 空気 + バイオマス 着火(320℃以上) 揮発分の放出 火炎 400℃以上 フライアッシュ 飛灰(未燃分) リグニン熱分解 セルロース熱分解 揮発分 放出終了 チャー 燃焼開始 発熱 チャー 燃焼終了 火炎部(揮発分燃焼領域) 火炎後流部(チャー燃焼領域)