酒居敬一(sakai.keiichi@kochi-tech.ac.jp) アルゴリズムとデータ構造 2010年6月21日 酒居敬一(sakai.keiichi@kochi-tech.ac.jp) http://www.info.kochi-tech.ac.jp/k1sakai/Lecture/ALG/2010/index.html.

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酒居敬一(sakai.keiichi@kochi-tech.ac.jp) アルゴリズムとデータ構造 2010年6月21日 酒居敬一(sakai.keiichi@kochi-tech.ac.jp) http://www.info.kochi-tech.ac.jp/k1sakai/Lecture/ALG/2010/index.html

「配列オブジェクト」と「オブジェクトの配列」は違う オブジェクトと配列 Object certainObject = new Object(); // オブジェクト生成 int[] intarray = new int[100]; // 基本型intの配列の定義 Object[] objects = new Object[100]; // 配列オブジェクトの定義 objects[i-1] = new Object(); // オブジェクトを定義→配列要素 objects[i-1].method_name(arguments,…); // メソッド 「配列オブジェクト」と「オブジェクトの配列」は違う

オブジェクトと参照 1. オブジェクト変数の宣言 オブジェクト変数 メモリ領域 オブジェクト変数 オブジェクト 参照情報 メモリ領域 2. オブジェクトの生成(new) オブジェクト領域 3. オブジェクトの初期化 オブジェクト変数 オブジェクト 参照情報 メモリ領域 オブジェクト領域 初期化

配列(27ページ) 添え字とデータが1対1で対応 添え字は連続 データの挿入や削除は面倒 同じ大きさの要素が並ぶ 配列は固定長 2 3 4 n … 添え字とデータが1対1で対応 添え字は連続 添え字が1から始まるとは限らない データの挿入や削除は面倒 同じ大きさの要素が並ぶ 配列は固定長 オブジェクトの配列もありうる… 添え字を用いてアクセスする(例では3)

この段階ではオブジェクトの配列ができてない 配列オブジェクト 配列要素となるオブジェクトの定義 配列オブジェクトの宣言 メモリ領域 配列オブジェクト変数 オブジェクト領域 オブジェクト 参照情報 初期化 オブジェクト 参照情報 初期化 オブジェクト 参照情報 初期化 オブジェクト 参照情報 初期化 この段階ではオブジェクトの配列ができてない

public class Array { private Array() } public Array(int aMaxSize) this.array = new String[aMaxSize]; this.number = 0; public boolean add(String aString) if(this.array.length <= this.number){ return false; this.array[this.number] = aString; ++this.number; return true; private String[] array; private int number;

配列へデータの挿入 P-1 p P+1 P+2 P+3 n n+1 ・・・・ p番目にデータを挿入 隙間を空けて 突っ込みます

public boolean insert(int aPosition, String aString) { if((1 > aPosition) || (aPosition > this.number + 1)){ return false; } if(this.array.length == this.number){ for(int count = this.number - 1; count >= aPosition - 1; count--){ this.array[count + 1] = this.array[count]; this.number++; this.array[aPosition - 1] = aString; return true; public String get(int aPosition) return this.array[aPosition - 1];

配列上の探索 添え字を用いて 直接アクセス 先頭から 順に調べる

public int search(String aTarget) { for(int count = 0; count < this.number; count++){ if(aTarget.equals(this.array[count])){ return count + 1; } return -1; public int binarySearch(String aTarget) { int low = 0; int high = this.number - 1; int center; while(true){ center = (low + high)/2; if(aTarget.equals(this.array[center])){ return center + 1; } if(low > high){ return -1; if(0 > this.array[center].compareTo(aTarget)){ low = center + 1; }else{ high = center - 1;

配列上の探索 半分ずつ調べます 1)半分に分ける 2)前半に存在するか調べる 前半にあれば前半について探索 後半にあれば後半について探索 ※探索のためにデータの整列が必要

配列からデータの削除 P-1 p P+1 P+2 P+3 n n+1 ・・・・ 削除してできた 隙間を詰めます p番目の データを削除

public boolean remove(String aTarget) { int position = this.search(aTarget); if(position < 0){ return false; } for(int count = position - 1; count < this.number; count++){ this.array[count] = this.array[count + 1]; --this.number; this.array[this.number] = null; return true; public void printAll() for(int count = 0; count < this.number; count++){ System.out.println(count + 1 + "\t" + this.array[count]); System.out.println();

二次元配列 行と列それぞれをインデックスで指し示す 1 2 3 ・・・ m ・・・・・・・ 1 2 3 4 ・・・・ n (3,2) 1      2      3     ・・・     m 1  2  3  4  ・・・・  n ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ (3,2) 添え字を 用いて データに アクセス

(n-1)*m+(m-1)は、展開してn*m-m+m-1、簡単にしてn*m-1 Cの配列 行と列それぞれをインデックスで指し示す Cコンパイラはそれをオフセットに変換する 1      2      3     ・・・     m 配列名 1  2  3  4  ・・・・  n 1 2 ・・・・・・・ m-1 m m+1 m+2 ・・・・・・・ 2*m-1 (3,2) 添え字を 用いて データに アクセス 2*m 2*m+1 ・・・・・・・・・・・・ 3*m ・・・・・ n*m-1 (n-1)*m (n-1)*m+1 ・・・・・・・・・・・・・・・・ (n-1)*m+(m-1)は、展開してn*m-m+m-1、簡単にしてn*m-1

Javaにおける多次元配列 Javaにおける多次元配列は、 配列オブジェクトの配列である // 2次元配列 Object[][] array2D = new Object[3][2]; // 3次元配列 Object[][][] array3D = new Object[4][3][2]; // 1次元配列の配列として表される Object[][] array2D = new Object[3][]; array2D[0] = new Object[2]; array2D[1] = new Object[2]; array2D[2] = new Object[2]; // 2次元配列の配列として表される Object[][][] array3D = new Object[4][][]; array3D[0] = new Object[3][2]; array3D[1] = new Object[3][2]; array3D[2] = new Object[3][2]; array3D[3] = new Object[3][2]; Javaにおける多次元配列は、 配列オブジェクトの配列である /* 参考: 1次元配列の配列としてC言語で定義(Javaの2次元配列に近い) */ Object *array2D[3] ; array2D[0] = malloc(2*sizeof(Object)); array2D[1] = malloc(2*sizeof(Object)); array2D[2] = malloc(2*sizeof(Object)); /* 参考: C言語での2次元配列の定義(Javaと全く違う!) */ Object array2D[3][2] ;

2次元配列 メモリ領域 配列オブジェクト変数 配列オブジェクト達… オブジェクト 参照情報 オブジェクト 参照情報 オブジェクト 参照情報

シンタックスシュガー 本来必要ではないがコーディングの効率化のために設けられている特別な文法 array[1][3]; ((Object[])(array[1]))[3]; String[] string = new String[]{“a”, “b”, “c”}; String[] string = new String[3]; string[0] = “a”; string[1] = “b”; string[2] = “c”;