課題研究Q2 2017年度用 「光物性」の研究紹介 京都大学大学院理学研究科 物理学第一教室 光物性研究室 1
極端非平衡物理・先端光学・新物質秩序 京大 光物性研究グループが目指していること 課題研究Q2 京大 光物性研究グループが目指していること 極端非平衡物理・先端光学・新物質秩序 光照射によって生じる非日常的な非平衡状態の物性、非線形現象を明らかにする。 先端的な「新しい光」の発生とそれをもちいた物理計測をおこなう。 光をもちいて「物質を支配する物理法則」を解明する。 2
光による物質を支配する物理法則の解明 半導体の光励起状態 金属-絶縁体転移 量子凝縮相の探索 課題研究Q2 高温 低温 温度 電子正孔液滴 密度 X3 X2 Ex 三重点 温度 多励起子: 少数の電子正孔ペアが束縛した状態 高温 低温 R. Schwartz et al., New Journal of Physics 14 (2012) 023054 量子凝縮相の探索
光による物質を支配する物理法則の解明 ナノチップダイヤモンドの 3次元顕微ラマン分光 課題研究Q2 y: 500nm刻み x z 半値幅 A.N. Obraztsov, et al., Diam. Relat. Mater. 18 (2009) 1289 半値幅 ピークシフト ナノチップの中心軸付近に大きな圧力がかかっていることを解明した!
先端的な「新しい光」の発生とそれをもちいた物理計測 課題研究Q2 先端的な「新しい光」の発生とそれをもちいた物理計測 テラヘルツ光(THz wave)の発生 E THz wave Diffracted THz waves Objective lens (10x) Achromatic lens (f = 200mm) Probe beam (λNIR = 780nm) Image plane Sample layout (Lattice: 120 μm) 波長の限界(回折限界)を破るTHzビデオ顕微鏡の構築に世界で初めて成功 メタマテリアルの電磁気学
テラヘルツ光(THz wave)の発生と巨大な非線形光学現象の観測 課題研究Q2 非日常的な非平衡状態の物性、非線形現象の研究 テラヘルツ光(THz wave)の発生と巨大な非線形光学現象の観測 半導体中電子数を1000倍に増幅 THz pump 世界最高電場強度 1.2MV/cm のテラヘルツ光の発生 グラフェンにおける極端な非平衡状態の実現
Q2 「光物性」カリキュラム スタッフ 教授 田中 耕一郎 (118号室 内3756) 准教授 中 暢子 (120号室 内3746) スタッフ 教授 田中 耕一郎 (118号室 内3756) 准教授 中 暢子 (120号室 内3746) 助教 有川 敬 (122号室 内3776) 研究テーマ決定 論文作成 発表会 予備実験 本実験 4月 6月 10月 3月上旬 ゼミ: 光物性・レーザー光学の基礎の本を輪講する 研究テーマ(H26〜H28の例): 高次励起子の観測 MoS2単層膜の気相合成 強相関電子系におけるテラヘルツ誘起構造変化 半導体テラヘルツデバイスの光物性 3Dプリンターを用いたメタマテリアルの作成 7