QRコードを用いた演習用紙の効率的な電子コンテンツ化 2006/09/15 CMS研究会@京都大学 鳥取環境大学 情報システム学科 助教授 永井孝幸
はじめに 授業支援システムの開発・運用(2001年度~) 「講義→出題→採点・コメント→返却」の定着 (匿名化した)回答を学生が相互に閲覧
やっぱり紙も使っている Webだとテキスト入力が主体 講義中の演習用紙 定期試験の解答用紙 紙素材も授業支援システムで扱えないか? 図・数式を多用する科目はつらい 講義中の演習用紙 定期試験の解答用紙 紙素材も授業支援システムで扱えないか?
演習用紙の電子コンテンツ化 目標1:記入者本人にWebで返却 目標2:記入者の匿名化 画像と記入者の対応付けをどうするか? 作業を効率よく行えるか?
QRコードの活用 科目・学生番号・記入欄のコードを印刷 画像解析ライブラリでコードと座標を取得 △ ○
素材画像の加工 記入欄QRコードの座標を元に領域分割 一般学生非公開 この方式の利点: 切り出し範囲の事前登録が不要 コード配置は利用者の自由 紙面作成の専用ツールは不要
紙素材電子コンテンツ化システム QRコード発行 用紙作成 回答記入 採点・コメント 用紙読み取り 画像タグ付け 素材登録 閲覧 教員・アシスタント 学生 答えは1 学生A
QRコード発行ツール 授業支援システムでコードを一括発行
QRコード用紙作成 Wordで差し込み印刷を利用 QRコードは16mm四方で印刷
素材画像加工ツール QRコード検出ライブラリ & MATLAB
コンテンツ配信ツール 授業支援システムに統合
コンテンツ閲覧ツール 授業支援システムに統合
ヘッダ部を非公開にした状態
実施例 期末試験解答用紙の電子コンテンツ化 「データ構造とアルゴリズム」(68名) 「計算論」(35名) 100dpi 300dpi スキャン速度 5.0s 9.9s 画像サイズ 216KB 408KB QRコード検出 2.3s 2.6s コード検出率 100% 用紙サイズはA4 グレースケール読み取り QRコードは16mm四方で印刷 素材画像100枚の処理でも5分程度
まとめ 演習用紙の電子コンテンツ化 QRコードの活用 授業支援システムに統合 用紙をスキャナで画像化 記入者本人にWebで返却 素材の匿名化 素材と記入者の対応付け 素材切り出し範囲の自動検出 授業支援システムに統合