「幻覚&妄想大会」と「当事者研究」の世界 第10回えにしの会 「幻覚&妄想大会」と「当事者研究」の世界 浦河町 北海道医療大学 向谷地生良
●浦河町の紹介 豊かな太平洋がもたらす海洋資源は豊富で、なかでも良質のダシ昆布「日高昆布」 やサケ・マス、夏から秋にかけてのスルメ イカは特産品となっている。 ●町内には約300の牧場(生産・育成)があり、4,000頭以上のサラブレッドが駆け回っている。 ●海洋性気候の影響で夏は涼しく、冬は温暖なため「北海道の湘南地方」とも呼ばれ、豊かで住みよい自然環境に恵まれている。
浦河べてるの家とは・・・・・・ ●道内でも過疎地域である浦河で暮らす精神障害を体験した当事者と町民有志によってはじめられた「街づくり」の地域活動拠点 ●活動理念は「地域のために」「社会復帰から社会進出へ」「三度の飯よりミーティング」など ●1983年起業に挑戦、日高昆布の下請け開始 ●1993年、介護保険事業・出版事業に進出、べてる総会、幻覚&妄想大会スタート ●2002年、社会福祉法人設立。わが国ではじめて当事者が理事長、施設長に就任 ● 〃 当事者研究開始、現在、百名以上の当事者が事業に参加
地域に安心が無い⇒安住の場としての「精神科病棟」 地域の抱える課題 〇精神障害有病率の高さ ・全道⇒人口千対11.31 ・浦河⇒人口千対20.11 (全道三位) 〇地域での相次ぐトラブルー住民感情の悪化 〇社会的支援体制の弱さ 〇働く場所がない 〇住む場所がない 〇社会的孤立 この街で暮らして一番惨めで屈辱的なことは “七病棟”に入院すること 地域に安心が無い⇒安住の場としての「精神科病棟」
べてるの家の活動の特徴 幻覚&妄想体験の豊かさとの出会いと精神障害の経験を持つことの可能性 仲間からもらった一個の飴玉で消えた幻聴さん 幻覚&妄想大会で町おこし! 当事者のかかえる苦労を、研究者のまなざしでとらえる当事者研究の広がり!
社会復帰から「社会進出」へ 作業から「起業」へ 安心してサボれる会社づくり
幻覚&妄想大会