津波 tsunami 2005.1.8修正
tsunami Pron. tsoo-nah-me 意味:harbor wave Syn. seismic sea wave 通常周期10分〜60分 波長最大1000km。
波速 C = √(gH) C: 波速 (m/s) g: 重力加速度 9.8 m/s2 H: 水深(m) たとえば, H=4000mで,C=712km/h チリー日本間 17000km,太平洋の平均水深 4000mとすると,1960年のチリ地震津波では日本にほぼ24時間で到達。
海底地形による津波高の増幅 海山,遠浅海岸,岬など等深線が波源方向に突き出た形をしている場合,前述の波速と海の深度の関係から凸レンズ効果が生まれ,津波が収束する V字の溺れ谷の場合,湾口から入った津波は岬に比べてほとんどエネルギーを消耗することなく湾央に達する⇨次ページの式 陸棚での増幅が後述のように意外と大きい。
グリーンの公式( V字型湾内波高式) 例えば,湾口部と湾奥部が次のようだと, B0 湾口部での幅員(m)=10000 m BASIC表現 H/H0=(B0/B)^0.5* (h0/h)^0.25 例えば,湾口部と湾奥部が次のようだと, B0 湾口部での幅員(m)=10000 m B 湾奥部での幅員 (m)= 1000 m h0 湾口部での水深(m)= 60 m h 湾奥部での水深 (m)= 20 mならば H0 :湾口部での波高(m)= 1 mであっても H :湾奥部での波高(m)= 4 m余りになる。 ただし,H>水深の数分の1,ならば非線型性が効いて適用できなくなる つまり,もっと増幅することになる。
陸棚での津波の増幅 外洋2000mから平均100mの陸棚に進む時にもグリーンの公式を適用でき,振幅は2倍以上になり,波速の低下に対応して波長も1/4以下になり(eg. 振幅1m波長10km⇨振幅2〜3m波長2km),肉眼で認知できるようになる 右の図の横軸は陸棚の長さ,縦軸は陸棚先端での水深を200mとしてここでの震幅をa海岸での浸水高をRとしたときのR/a比。短周期ほど増幅率が大きい。 宇津編著,1987.地学の事典. 朝倉書店.特に都司嘉宣の津波の部分を参照。