道村唯太 東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻 小森健太郎、榎本雄太郎、長野晃士、宗宮健太郎、 灰野禎一、端山和大、西澤篤志、武田紘樹

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道村唯太 東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻 小森健太郎、榎本雄太郎、長野晃士、宗宮健太郎、 灰野禎一、端山和大、西澤篤志、武田紘樹 日本物理学会第73回年次大会(東京理科大学)      2018年3月22日 第二世代重力波望遠鏡の高感度化 道村唯太 東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻 小森健太郎、榎本雄太郎、長野晃士、宗宮健太郎、 灰野禎一、端山和大、西澤篤志、武田紘樹

概要 次世代のレーザー干渉計型重力波検出器 鏡を低温に → 熱雑音低減 次世代のレーザー干渉計型重力波検出器  鏡を低温に → 熱雑音低減 低温干渉計の感度設計  低温とレーザー光強度にトレードオフ  複数のパラメータの調整が必要 粒子群最適化を用いた感度設計を初めて提案 KAGRAに適用  既にある部品の  パラメータの調整だけで  連星中性子星の検出数の  約25%向上が可能 将来のより複雑な検出器設計に有用

常温干渉計の感度設計は単純 地面振動雑音を下げる 多段防振、地下建設 熱雑音を下げる 鏡を大きく 懸架ワイヤを 細く、長く 地面振動雑音を下げる  多段防振、地下建設 熱雑音を下げる  鏡を大きく  懸架ワイヤを   細く、長く 量子雑音を最適化  入射レーザー強度  シグナルリサイクリング共振器の調整 感度 量子雑音 地面振動 熱雑音 周波数

低温干渉計の感度設計は複雑 地面振動雑音を下げる 多段防振、地下建設 熱雑音を下げる 鏡を大きく 懸架ワイヤを 細く、長く 鏡を冷やす 地面振動雑音を下げる  多段防振、地下建設 熱雑音を下げる  鏡を大きく  懸架ワイヤを   細く、長く  鏡を冷やす 量子雑音を最適化  入射レーザー強度  シグナルリサイクリング共振器の調整 熱伝導

低温干渉計の感度設計は複雑 地面振動雑音を下げる 多段防振、地下建設 熱雑音を下げる 鏡を大きく 懸架ワイヤを 細く、長く 鏡を冷やす 地面振動雑音を下げる  多段防振、地下建設 熱雑音を下げる  鏡を大きく  懸架ワイヤを   細く、長く  鏡を冷やす 量子雑音を最適化  入射レーザー強度  シグナルリサイクリング共振器の調整 熱伝導 冷却効率の悪化 鏡の熱吸収 量子雑音と熱雑音を 独立に計算できない

従来の感度設計の問題点 従来の感度設計 設計者の経験と勘に基づいて、 パラメータを少しずつ変えながら調整 (グリッドに基づく最適化) 従来の感度設計  設計者の経験と勘に基づいて、  パラメータを少しずつ変えながら調整   (グリッドに基づく最適化) 問題点  パラメータの数が増えると指数関数的に  グリッドの数が増える 将来のより複雑な 設計に従来手法を 使うのは ほとんど不可能 パラメータ1 パラメータ2

そこで粒子群最適化 複数の粒子(パラメータセット)を用いて 多次元空間における最適な位置を探索 粒子の位置と速度 粒子群全体の 自分自身の これまでで 最適な位置 自分自身の これまでで 最適な位置 慣性係数w (~1) 係数c (~1) 乱数r ∈ [0,1] 自身と群の情報を用いて ステップ幅を調整 パラメータ空間 Kennedy & Eberhart (1995)

粒子群最適化の特徴     粒子群全体の情報を使うので、 多次元パラメータ空間を早く探索できる 粒子群全体の情報を使うので、  多次元パラメータ空間を早く探索できる 設計に必要な変数や事前情報が少ない  基本的に粒子数と反復の止め方だけ  事前情報は探索範囲だけ 得られた解が局所解でない保証がない  どの確率的最適化手法でも同じ 解付近での分布は直接的にはわからない  パラメータの誤差を与えない → 検出器の感度設計には適している → 低温重力波検出器KAGRAに適用する    

最適化に用いるKAGRAパラメータ ここでは変更が比較的容易 な最大7つを考える 懸架線の長さ BSへの 入射パワー と 太さ Laser SRCの離調位相 鏡の温度 SRMの反射率 信号読み出しの ホモダイン位相 懸架線の太さは鏡の重さを支えられる範囲 入射パワーは鏡を冷やせる範囲で探索

最適化の流れ 粒子の初期位置をランダムに決める KAGRAの感度を計算 評価関数を計算 粒子の位置 を更新 NO 最適値の変化が閾値以下か? YES 探索終了

最適化の流れ 粒子数は 粒子の初期位置をランダムに決める 収束性から決定 (30 or 100 or 500) KAGRAの感度を計算 評価関数を計算 粒子の位置 を更新 評価関数はまずは 連星中性子星レンジ 最適値の変化が閾値以下か? NO 閾値は0.01 Mpc YES 探索終了

3パラメータで最適化(粒子数: 30) グリッドを用いた最適化と一致 連星中性子星レンジ (Mpc) 鏡の温度 (K) ホモダイン 位相 (deg) 離調位相 (deg)

3パラメータで最適化(粒子数: 30) 3パラメータでグリッドで最適化された 現在の設計感度と一致 懸架系の熱雑音 地面振動雑音 量子雑音 [変更点] 離調位相 86.5 deg (±0.1) → 86.5 deg ホモダイン位相 135.1 deg (±0.1) → 134.3 deg 鏡の温度 22 K (±1) → 21.6 K 懸架系の熱雑音 地面振動雑音 量子雑音 鏡の熱雑音

5パラメータで最適化(粒子数: 100) 入射パワーとシグナルリサイクリング調整だけで 連星中性子星レンジが153 Mpcから158 Mpcに [変更点] 離調位相 86.5 deg → 86.5 deg ホモダイン位相 135.1 deg → 114.8 deg 鏡の温度 22 K → 23.9 K SRM反射率  85 %   → 94 % 懸架系の熱雑音 地面振動雑音 量子雑音 鏡の熱雑音

7パラメータで最適化(粒子数: 500) 懸架ワイヤの変更で連星中性子星レンジが 153 Mpcから165 Mpcに向上 (検出数で約25%向上) [大きな変更点] 入射パワー 600 W → 1400 W SRM反射率 85% → 95% 懸架ワイヤ 35 cm → 22.5 cm φ1.6 mm → φ1.8 mm 懸架系の熱雑音 地面振動雑音 量子雑音 鏡の熱雑音

さらに応用: 方向決定に最適化 GW170817の波源方向決定精度が約1.5倍向上 ただし検出数は半減 懸架系の熱雑音 地面振動雑音 [変更点] 離調位相 86.5 deg (±0.1) → 90.0 deg ホモダイン位相 135.1 deg (±0.1) → 92.2 deg 鏡の温度 22 K (±1) → 30 K 入射パワー 600 W → 2600 W 懸架系の熱雑音 地面振動雑音 量子雑音 鏡の熱雑音

方向決定精度の向上 KAGRAがない場合(aLIGO2台、AdV1台のみ) KAGRAなし

方向決定精度の向上 現在の設計感度のKAGRAが加わった場合 KAGRAあり

方向決定精度の向上 最適化されたKAGRAが加わった場合 KAGRA 最適化 方向決定精度はわずかに 向上するが検出数は半減 することに注意

計算コスト このラップトップでO(100)秒で最適化可能 感度計算と評価関数計算をする回数 粒子群最適化ではパラメータの数が増えても 計算コストが指数関数的には増大しない 従来のグリッドに基づく最適化に比べて、 多次元パラメータの場合に有利 グリッド最適化 粒子群最適化 3パラメータ 105 回 30×(13±3) 回 5パラメータ 109 回 100×(18±5) 回 7パラメータ 1015 回 500×(21±6) 回 ※連星中性子星レンジで0.1 Mpcの精度で最適化したい場合

今後の展望 中段マスのパラメータも最適化 (共振器内)スクイージング、 フィルターキャビティなど より複雑な干渉計構成の 最適化 ブラックホールの 起源探査のための 最適化 中性子星の状態方程式 決定のための最適化      などなど…… Laser Laser Laser Squeezer H. Miao+, arXiv:1712.07345

まとめ 粒子群最適化を用いて 重力波検出器の感度設計を初実証 粒子群最適化を用いて  重力波検出器の感度設計を初実証 KAGRAの既にある部品のパラメータ調整だけで  連星中性子星の検出数の約25%向上が可能 波源パラメータの決定精度向上のための  感度設計にも有用 さらに多くのパラメータ調整が必要となる 将来の重力波検出器ではさらに有用  - 低計算コスト  - 設計者の事前知識に依存しにくい

補足

他の最適化手法との比較 焼きなまし法(simulated annealing) 冷却スケジュールの調整が面倒 遺伝的アルゴリズム  アルゴリズム自体の設計が面倒 マルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC)  時間がかかるので広い範囲を探索できない  与える事前分布に左右されるかもしれない  事後分布を与えるので、誤差を与えてくれる 機械学習  理論モデルができているなら  機械学習は不要

PSOの設計: 粒子数と収束性 複数の独立な試行で粒子数を決定 パラ メータ数 粒子数 30 100 300 500 3 5 7 390±80 回 0.012 Mpc 100% 940±210 回 0.014 Mpc 3000±780 回 0.071 Mpc 90% 4100±1300 回 0.067 Mpc 5 940±290 回 2.3 Mpc 30% 1800±540 回 0.059 Mpc 4400±670 回 0.0094 Mpc 7100±680 回 0.002 Mpc 7 1200±90 回 4.3 Mpc 10% 3800±800 回 2.8 Mpc 20% 7600±2500 回 1.7 Mpc 50% 11000±2900 回 0.23 Mpc 70% 評価関数の計算回数と得られた解の標準偏差、 最大値からのずれが0.1 Mpc以下になる割合 (10回の独立なPSO試行から評価)

PSOの設計: 粒子数と収束性 複数の独立な試行で粒子数を決定 7パラメータ 5パラメータ 3パラメータ (バイオリンモード が変わるので 収束性が悪い) 5パラメータ 3パラメータ

干渉計パラメータの探索範囲 粒子が境界を出てしまったときの条件 if x>xmax, x=xmax; if x<xmin, x=xmin Lower bound Upper bound KAGRA Default Precision Detuning angle [deg] 86.5 (or 60) * 90 86.5 0.1 Homodyne angle [deg] 180 135.1 3 Mirror temperature [K] 20 30 22 0.09 Power attenuation 0.01 1 0.02 SRM reflectivity 0.6 0.92 (85%) 6e-4 Wire length [cm] 100 35 Wire safety factor 12.57 (0.8 mm) 0.07 Mirror mass [kg] 22.8 0.04 * シグナルリサイクリング共振器の非線形性を考えると 最大の離調位相は 3.5 deg (Aso+ CQG 29, 124008 (2012)) 連星中性子星レンジを 0.1 Mpc変える変化量

方向決定精度の計算 Fisher解析を利用  波形はPhenomD (インスパイラルのみ)   Khan+, PRD 93 044007 (2016) 観測ネットワークは下記を仮定  aLIGO (Hanford, Livingston) デザイン感度  AdV デザイン感度 (LIGO-T1500293) 波源としてはGW170817的なものを仮定  redshift: z = 0.009 (~40 Mpc)  total mass: mt = 2.74 Msun  chirp mass: mc = 1.188 Msun  inclination angle: θi = 28 deg  polarization angle: ψp = 0 deg  no spin

Antenna Pattern

3パラメータでBBH30レンジ最適化 追加のコスト不要で  1.10 Gpcから1.37 Gpcに向上 (検出数2.0倍)

7パラメータでBBH30レンジ最適化 懸架ワイヤの変更(長く、細く)などで  1.10 Gpcから1.46 Gpcに向上 (検出数2.4倍)

3パラメータでGW150914方向決定 レンジ最適化と方向決定最適化はほとんど同じ  決定精度向上は1%程度

7パラメータでGW150914方向決定 懸架ワイヤの変更などしてももう少ししか 方向決定精度は向上しない

O3だとBNS方向決定は1/3-1/4程度 Design O3 KAGRAなし KAGRAなし 1.5-1.25 Msun 40 Mpc (z=0.009) HL: 120 Mpc V: 60 Mpc K: 40 Mpc を仮定 Design O3

O3だとBNS方向決定は1/3-1/4程度 Design O3 KAGRAあり KAGRAあり 1.5-1.25 Msun 40 Mpc (z=0.009) HL: 120 Mpc V: 60 Mpc K: 40 Mpc を仮定 Design O3